倉野立人のブログです。

日々の活動を みなさんにお伝えしています。

〈子どものゲートボール大会…いついつまでも〉

2009-11-01 | インポート

10/31 Sat.  [ クラちゃんの起床時刻 3:55 AM ]

 

 

◇ 子どものゲートボール大会「第2回ピーチカップゲートボール大会」を開催、

              ゲートボール場に子どもたちの明るい笑い声が響きました。

 

晩秋のうららかな日、小学生を対象にした「第2回ピーチカップゲートボール大会」を開催しました。

 

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私の議員活動において「青少年の健全育成」は大きなテーマのひとつでもあり、とりわけ「スポーツの振興」は、そのツールとして欠かせないものです。

これまでも少年野球や少女ソフトボール、またサッカー大会など、多様なスポーツ大会を開催し、その都度、子どもたちの元気な姿を見させていただいております。

 

そんな中、最近になって着目しているのが「子どものゲートボール」です。

野球やサッカーは。何というか〝やる子はヤル〟という、いわゆる「競技スポーツ」で、そこにはどうしても身体能力が求められがちです。

 

ところが、ゲートボールに関しては、足の速さだとかガタイの大きい小さい、または男子・女子の性別に関係なく楽しめ、逆に〝柔よく剛を制す〟という場面も間々ある「普遍的なスポーツ」です。

また、この競技は「チームワーク」が何より大切で、お互いに連携しながら「陣」を進める醍醐味と、またチェスのように、取ったり取られたりの〝駆け引き感〟が面白くもあり、まさに子どもの〝遊びの延長上にあるスポーツ〟として最適なのです。

 

それもそのハズ、そもそもゲートボールは、戦後の荒廃期に「何か子どもの遊びはないか・・・」と、北海道のパン屋さんの鈴木という方が〝子どもたちのために〟考案したスポーツなのです。

それが、その手軽さゆえからか、世のおじいちゃんおばあちゃんが飛びつき、今や「高齢者のスポーツの代名詞」になっています。

 

その「ゲートボールの本当の歴史」を知った私は「!」となり、これは是非、地域の子どもが、あまねく楽しめるスポーツとしてもう一度普及させたい、と大きな熱意を抱いたものです。

 

しかし・・・です。やや複雑とも思えるルールや、独特のチームプレーを必要とするゲートボールには、いわゆる「専門知識」が必要で、素人がいくら力(りき)んでみても始まらないところがあり、やはり「指導者」の存在がどうしても重要になっています。

 

そんな中でしたが、幸いにも、私全く共通認識でおられる「指導者」が地域におられ、意気投合つつ、大会運営に取り組んでいます。

川中島町南原にお住まいの久保さんご夫婦は、子どもたちへのゲートボール普及に熱心に取り組んでおられ、地域の小学校に「外部指導員」として足を運びゲートボールの楽しさを伝承してくださっています。この日の参加者も全員久保さんの「愛弟子(まなでし)」で、日頃の練習の成果を発揮しようと、大勢のお友だちが参加してくれたのです。

 

開会に先立ち、南澤会長から「みんなで楽しんでください!」と激励このとばが贈られました。 

 

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ゲームは、参加した子どもを4チームに分け、総当たり戦で行いました。

子ども用のルールとして、第1ゲートまでの距離を短くし、第1ゲートも2回やっても通らなかったら「OK」として次に進める〝思いやりルール〟が採用されました。 

 

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みんなのお母さん的存在の久保さんが、優しく指導してくださいます。

 

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ゲートボールというと、相手の球を弾き出すことから〝いじわるゲーム〟という印象が強いのですが、それはもとより〝大人の感性〟から付けられたイメージで、こと子どもが興ずるゲートボールは、そんな〝邪念〟は全くなく、出しても出されてもあくまで〝ゲーム上のできごと〟で片付けられ、そんなことよりも、互いに励まし合い、先行したお友だちは「早くおいでよ!」と手招きし、たとえうまくいかなくても「ドンマイ!オレが挽回(ばんかい)してやるゼ!」と励まし合います。

 

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イマイチうまくいかなかったお友だちが、ようやくゲートを通過しようものなら、まるで我がことのように躍り上がって喜び、まさに「ゲートボールの理想の楽しみ方」を体現してくれる盛り上がりようです。

 

女の子も、控えめながら(^^)楽しくゲームに参加してくれています。

 

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普段は厳しい表情でゲームに「取り組む」おじいちゃんおばあちゃんも、この日ばかりは目を細め「やっぱり子どもがやるとイイもんじゃのう。」と語り合います。

 

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試合終了後は、互いの健闘をたたえ合い、相手チームを褒(ほ)める姿も見られ、本当に微笑ましいものがありました。

 

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私は「真のゲートボールの楽しみ」これの普及には、やはり子どもへの普及が絶対条件だと思います。

 

長寿者の皆さんの愛好するゲートボールを子どもたちに伝えること、これこそが、理想的な異世代交流の原資となると思うのです。

 

そのためにも、今、現役でプレーしているおじいちゃんおばあちゃん達が、元気でいるうちに、現場に立っている間に、ぜひ子どもたちへの伝承を行っていただきたい・・・極端に言えば、今のうちに伝承がされなければ、ゲートボールそのものが〝消滅〟の憂き目に遭いかねかいとも思うのです。

 

私の立場でも、このような大会を開催することで、ゲートボールが地域で脈々と、いついつまでも受け継がれるよう、根気強く取り組んでいきたい・・・と子どもたちの明るい笑い声を聞きつつ、しみじみ思ったところです。

 

 

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