11/16 Mon. [ クラちゃんの起床時刻 4:15 AM ]
◇ 日曜の好日「生活に根ざしたフードドライブ」を実施しました。
所属する「長野中央ライオンズクラブ」が、11/15(日)今年二回目となる「フードドライブ」を実施しましたのでご報告させていただきます。
「長野中央ライオンズクラブ」は、設立45周年の記念事業として、食の奉仕活動「フードドライブ」を開催、不肖ワタクシ副部会長を仰せつかり、実質的な運営チーフを任されています。
未だライオンズ歴に浅い私ですが、お役を仰せつかるにあたり、ライオンズクラブの意義や、クラブのめざす「真の奉仕」について考えてみました。
ライオンズクラブといえば、何だかヒマな社長連中が時間を潰すだけの集団と思われがちですが、その真の意義はとっても崇高であり「社会奉仕」に対する熱意は相当なものがあります。
ただ、現在の、ある意味充足された社会環境においては、やや目標を失い、漫然とした活動に終始していることもまた事実です。
そのような中における「記念事業」・・・一般的であれば、やれセレモニーだの宴会だのと「形式」にとらわれがちなところですが、私は敢えて、45周年の節目を迎えたからこそ「奉仕の原点」に立ち返るべきと考えました。
今回の「フードドライブ」は、ライオンズがホントウに市民の皆さんに喜んでいただく活動(アクティビティ)を行うことで、社会で真に必要をとれる団体として成長・継続していけるよう、いま一度足元を見つめ直す機会とすることを念頭に企画させていただきました。
見ようによっては「記念事業としては地味」と受け取られますがどっこいその深層は非常に深い、と自負するところです。
この日は、前日の荒天から一転、爽やかな好日となり(も~それだけでひと安心 ^^)2週続けての招集にも関わらず、多くのライオン諸氏が集まり、朝から準備作業に取り組みます。
今回のサブタイトルは「生活に根ざしたフードドライブ」
すなわち、地域の流通の拠点であるスーパーマーケット前でのフードドライブの実施により、買い物に訪れる市民に対し「フードドライブ」の意義を伝えることにより、食料自給率が(カロリーベース)40%を切る状況の中にあって「飽食の時代」といわれる今、私たちのアクティビティを通じて「食」について考えていただくと同時に、家庭にある食材に目を配り、寄付につなげていただく意識を醸成していただくなど「社会生活に溶け込んだフードドライブ」をめざすものです。
朝、上田会長を中心にミーティングが行われ、私の方から日程などの説明をさせていただきました。
そこで私が引用したのが「全員野球」
この日は、フードの受付と同時に、食品の仕分けやら受け入れ先の長野カトリック教会への移送やら、作業が多岐に亘っており、自分の守備位置を守るだけでは、せっかくのアクティビティが成り立たなくなってしまいます。
一応、分担は決めさせていただいたものの、それにこだわらず、臨機応変、横で困っている仲間がいれば手を差し伸べ「穴」のあいた面はお互いに補い合うことで一体感のあるアクティビティが実現できる、と訴えさせていただいたところです。
若輩である私のお願いでしたが、その思いは皆さんに伝播(でんぱ)し、3班に分けて取り組んだ「フードドライブ」は、和気あいあいの中で行われ、寄付に訪れていただいた市民の皆さんにも心からなる笑顔の御礼のことばが贈られていました。
「全員野球」のこの日のアクティビティ、もちろんお昼も「班行動」時間ごとに区切り、黄色いジャンパーがぞろぞろテナントの食堂を訪れ、てんでにラーメンや牛丼を注文して箸を取り、何だか修学旅行のような一体感も味わうことができました。
ところで、この「フードドライブ」の〝第二の目的〟は、とりも直さず「啓発活動」です。
この活動自体が耳慣れず「何のドライブ?」と聞き返されることもしばしばですので、市民生活に普通に認知されるよう、PR班を中心に啓発活動に励んだところです。
実際のところ、定着には5年、イヤ10年かかるか・・・いずれにしての息の長い活動が必須だと思います。
それでも、時間の経過と共に、市民やクラブメンバー関係者の善意が集積され、この日も大型ワゴン車3台分もの多くの食品が集まりました。
寄付受付終了後、長野カトリック教会での寄付のため、食品の「袋への小分け作業」が行われました。
これは、教会の神父さんからの要望で、寄付の場面で食品の奪い合いを避けるため、ある程度平等になるよう、予め小分けしておくものです。
このような地味な作業が発生したことにより、ライオン諸氏から不平の声がでるかナ・・・とやや懸念したものですが、心配は無用でした。
「全員野球」を意識してくださったライオン諸氏、上田会長を筆頭に黙々と作業に取りかかってくださり、アッという間に150人分の「プレゼント袋^^」ができあがりました。
その後、一同は、西鶴賀にある「長野カトリック教会」に移動、ミサを終えた在日フィリピンの家族の皆さんに、食品の寄付がされたところです。
教会で待ち受けていたシスターをはじめ、出席した皆さんは、私たちの善意を受け入れてくださり、一人ひとりが「アリガトウ!」のことばと共に「プレゼント」を受け取っており、ライオン諸氏も、一日の疲れを忘れた様子で、笑顔で握手を交わしていました。
強行軍の2連チャンのアクティビティでしたが、参加したライオン諸氏の気持ちは全員野球、互いにフォローし合いながら一体感をもって取り組めたのは何よりでした。
また今回は、フードドライブの成果を直接市民の方に手渡したことにより、ひとりひとりの感謝の気持ちが直に伝えられ、すなわちライオン諸氏がアクティビティの成果を実感できたことが「達成感」につながったものと思います。
この「取り組みの一体感」と「目に映るアクティビティの成果」こそが「ライオニズムの原点」ではないかと思うところです。
今回の活動は、ある意味において、これからの長野中央ライオンズクラブのあるべき姿を占うと言っても過言ではないと思います。
今後も、機会あるごとに「奉仕の原点」に立ち返ることで、ライオンズクラブが、真に社会に必要とされる団体として、継続していくと思います。
また、ライオンズクラブ自体も、今回の「達成感の灯」がマッチやロウソクのように、燃え尽きてオシマイ、とならないように、伸ばす工夫をしていくことが肝要でしょうネ。
いずれにしても、これからの多様化する社会の中で、同じ社会で生きていく者同士「お互いさま」の精神で、相互扶助・助け合いの意識が醸成されるよう、その架け橋としての役割を、ライオンズクラブは担っているのかもしれない、と思いをいたしたところです。
(写真中・・・上野さん、どっか行かないよーに ^^)
P・S 今期の「フードドライブ事業」の終了にあたり、食品の寄付などに温かいご協力をいただいた皆さん、また「フードドライブ」に関心を寄せていただいた皆さん、全ての方々に厚く御礼を申し上げます。今後も、この活動が地域でさり気なく行えるような機運の醸成に向け、地道な活動を続けてまいりたいと存じますので、これからもどうぞヨロシクお願い申し上げます。