倉野立人のブログです。

日々の活動を みなさんにお伝えしています。

〈 消滅可能性都市 〉

2014-05-31 | インポート
5/30 Fri. [クラちゃんの起床時刻 5:05 AM]
識者会議である 「日本創成会議」 の 「人口減少問題検討分科会」 が〝このままいけば自治体が無くなる恐れがある〟とした 「消滅可能性自治体」 を発表、物議を醸しています。
「日本創成会議」 は、10年後の世界・アジアを見据えた日本全体のグランドデザインを描き、その実現に向けた戦略を策定すべく、産業界(労使)・学識者などの有志が立ち上げた組織で、日本の諸システムの総点検を行い、国民の立場から新しい日本を創るための提言を発信し、国民的議論を喚起することを目的に作られたそうです。
その中の 「人口減少問題検討分科会」 は、長期の人口動態を見据えた国のあり方・国家戦略を検討することを目的に設置され、人口減少社会を見据えた新しい国土開発(単なるインフラ整備とは異なる国づくり)のあり方・人口減少スピードをどのように抑えるか、また 従来の少子化対策にとどまらない総合的視点からの当面の政策のあり方などを検討する、としております。
そのうえで この分科会は 「20才から39才までの女性の人口指標」 を、出産を前提にした 「人口の再生産力」 と位置づけるなどし、それら 「人口の再生産力」 のある世代の女性が住み続ける自治体、対して 流出してしまう自治体を数値化したものです。
要するに、次世代を担う子どもを産む役割を担う 「人口再生産力」 を持つ女性が住み続ける自治体は存続できるけれど、その方々が流出してしまう自治体は、いずれ後継者が居なくなり〝消滅〟してしまう という論理だそうです。
その論理に基づき、2040(平成52)年に、それら世代の女性流出により、全国の896市区町村が 「消滅可能性都市 」 の危機に直面するとの試算を発表、このままでは 地域崩壊や自治体運営が行き詰まる懸念があるとして、特に東京一極集中の是正や 魅力ある地方の拠点都市づくりなどを行うべきと提言しています。
「消滅可能性都市」 一覧
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この発表には さまざまな見解が寄せられるところですが、いずれにしても言えることは、わが国のそれぞれの自治体は、(これらの試算なども踏まえて)少子化問題に真摯に向き合い、どのようにしたら 「わが町(街)」 に住んでもらえるか、安心して家庭を築き、いずれ家族を持とうか という気持ちになってもらえるかを訴求し、魅力あるまちづくりに努める認識を強めるべき ということでしょう。
そのうえで 私が強く思うのは、少子化対策は、単に 「生めよ増やせよ」 という ひと昔前の〝富国強兵〟的な考えは 今や通用しないという点です。
「人口再生産力」 があるからと言って、とにかく適齢期が来たら とにかく結婚して とにかく子どもを作れ、というような〝一方通行の論理〟を 今を生きるみなさんに押し付けてみても 「ハイ、分かりました。」 とはならないでしょう。
それぞれの多様な価値観を認めたうえで、結果として出産に考えが至る環境を整えることこそが、昨今の行政の責務であり、そのためには、ベースとなる福祉施策はもとより、ときに公共交通施策、ときにハコ物施策に至っても 「少子化」 を意識しながら 部局横断的・総合的に取り組むべきと思うところです。
長野市においては 「こども未来部」 を設置し、専(もっぱ)ら子どものことを考えるとしておりますが、専門の部ができたからそちらにお任せ、ではなく、その部が中心になって いかに全庁的に 「少子化」 に向き合うか、が肝要と思うところです。
折しも 「消滅可能性都市」 の話題が出ましたが、私自身、課題に対する部局横断的な取り組みの重要性を 市に質(ただ)していきたいと考えていたことから、少子化に対する全庁的な取り組みを事例に、来る6月議会の場で、議論の俎上にあげていきたいと考えています。
・・・。
それにしても、今回 発表された 「消滅可能性都市」 の響き・・・これまで出ている 「限界集落」 やら 「後期高齢者」 のように、あまりイイ響きではないな、と思うのは 私だけではないでしょう。
☆オマケ・・・「今年も飛来〝夫婦(めおと)カモ〟」
とある朝、お向かいの田んぼに 何やら動くモノが。

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こないだは 「タヌキ」 に驚いたところでしたが、この日の朝のゲストは 「夫婦(めおと)カモ」 でした。

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こちらのカップル、確か 去年も見かけた覚えが・・・水を張る前の乾いた圃場(ほじょう)を、お手々つないで?仲良くヨチヨチ歩いていきます。

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圃場の端に水辺を見つけ、寄り添うように嘴(くちばし)をつけます。

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ほっぺに チュー でもしているかの仲むつまじさは、何とも微笑ましい限りでした。

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それにしても 拙宅周辺、さまざまな自然動物が現れること・・・意外と野趣に富んだエリアだなァと 再認識したところでした (^^)


〈 守るべきもの 〉

2014-05-30 | インポート
5/29 Thu. [クラちゃんの起床時刻 4:55 AM]
◇ 農業協同組合の 「通常総代会」 が開催される
私の住む 犀南地域を管轄する「グリーン長野農業協同組合」の総代会が開かれました。

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地域の基幹産業である農業の維持発展を事業として担っている農業協同組合は、多様化する社会情勢下において その役割は益々大きくなっています。
ややもすると保護主義的になりがちな農業ですが、各農家の営農の維持は堅持しつつ、今後は安定生産・安定販売などの 「攻め」 に転ずる取組みが求められています。
こちらの農協においても 「販売事業」 として桃・リンゴなどの農産品の販売を促進し、「購買事業」 として、スーパーの出店による小売部門の伸長、とりわけ地元農家を 「直売会員」 とする登録制の直売コーナーの整備を進め〝やり甲斐のある農業〟を推進していることなどが報告されました。
ちなみに、管内の関連スーパー(A・コープ)3施設の 平成25年度売り上げは43億円余、そのうち直売供給高は5億円に上った とのことです)

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折しも 国においてはTPPの議論が燻(くすぶ)り続け、また「産業競争力会議」 では農協・農業委員会の抜本的見直しの議論が始まった などと報じられていますが、守るべきものは守り、そのうえで積極的な生産・販売活動が行えるよう、各農協には 今後ますます 足腰の強い事業展開に期待が寄せられるところです。

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◇ 「長野市社会福祉審議会 児童福祉専門分科会」 を傍聴
同じ頃、標記の専門分科会が開催され〝ハシゴ〟をかけて傍聴に足を運びました。
こちらの専門分科会は、国が新たに定める「子ども・子育て関連3法」に基づく、長野市としての子ども関連施策を審査する重要な機関(名称=長野市子ども子育て会議)で、今後 長野市が策定する「長野市子ども・子育て支援事業計画」を審査(審議)することになっています。
この日は、これまで未了となっていた、当該の市民(子育て家庭)を対象に行った「ニーズ調査」の集計結果や、新制度における保育所等の利用者負担についてなどの具体的な資料が示され、何というか〝骨組み〟だけだった新制度に、ようやく血肉が付いてきた感です。

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今後、時間の限られている中ですが、長野市の子育ち・子育ての環境を守り、新制度によって衰退することのないよう、委員長を務める 「子育ち・子育て対策特別委員会」 の場などで、シッカリと検証し、然るべく意見具申に努めていきたいと思うところです。
◇ 「クラちゃんと語る会」を開催
今宵も、地区で 「クラちゃんと語ろう会」 を催していただき、まさに膝(ひざ)詰めの意見交換が行われました。

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この日の 「語ろう会」 が行われた会場は、ムラの鎮守様(ちんじゅさま)が祀(まつ)られている神社の境内にあり、ご出席いただいた最高齢者(91才)の方は、壁に飾られた写真を指しながら、ムラの歴史を語ってくださいました。
私自身は、こちらの地域で社会生活を営みつつも、ムラの古い歴史については まだまだ知らない面が多いところですが、これからの活動の中で、改めて先人のみなさんのご薫陶に触れ、古き佳きムラの歴史を守りつつ、そのうえで新たな歴史を重ねる中で 私の存在が 多少なりとも地域活性化に貢献できたと 後年 語り草としてもらえるよう努力を重ねていきたい、と改めて思いをいたしたところです。

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〈 〝ムラの拠点〟が店仕舞い 〉

2014-05-29 | インポート
5/28 Wed. [クラちゃんの起床時刻 4:10 AM]
今月をもって 町内にある食堂が店仕舞いすることになり、私たち常連客は 寂しさを禁じ得ない〝思い〟を共有すると共に 「いままで本当にありがとう、おつかれさまでした!」 との 心からなる慰労の意を表しました。
こちらの食堂は、気さくなマスター夫妻のお人柄と、ママの手作り料理のおいしさが 地域ですっかり定着しており、昼餉(ひるげ)に 夕餉(ゆうげ)に、多くの常連客が足を運び、会話と食事を楽しんできました。
私もいつしか その「輪(わ)」の仲間に入れていただくこととなり、今では 「笑(しょう)の会」 なる月例会の一員として 気のおけない時間を共有してきたものでした。
そんな中 知らされた〝卒業のお知らせ〟は、この店を拠(よ)りどころにしてきた私たちにとっては、寂しいの一言に尽きるところです。
何でもそうですが、活動を継続するには 「拠点」 が不可欠であり、拠点が有る無しでは 活動の具体性に大きく影響が出るもの・・・したがって 今後 「笑の会」 の〝寄る辺(よるべ)無き状態〟に、一抹の不安が生じるところです。
マ、しかし、今までは 経営者の立場から 厨房の中でイマイチ落ち着けずにいたマスターご夫婦が これからは同じメンバーとして腰を据えて会話に参加できるようになることなどを考えれば、店仕舞いは、かえってみなさんの結束が強まる契機になるとも考えられるところです。
いずれにしても、これまで永年に亘って、地区住民に 多様なサービスを施してくれたマスターご夫婦に 心から御礼を申し上げると共に、これからは いくらかでも羽根を伸ばしつつ 共々に楽しい人生を送っていただきたいと存ずるところです。

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環境は変われど、気のおけない仲間の〝横のつながり〟は変わらない、と 互いに確認し合ったものでした。
※ 長野市の「コシアブラ」から放射性セシウムが検出される・・・驚きをもって受け止め
長野市内で採れた 山菜の「コシアブラ」から、国の基準(100Bq/kg)を超える放射性セシウム(270~340Bq/kg)が検出されたことが報告されました。
これを受け、原子力災害特別措置法第20条第2項に基づく原子力災害対策本部長指示により、コシアブラの出荷をしないよう長野県知事へ要請があり、もって 当面の間 出荷を控える措置が取られています。
東日本大震災から3年余が過ぎ、福島原発の放射能汚染が 今も大きな社会問題になっているところですが、まさか 遠地の長野市で、しかも今頃になって その影響が 「形」 となって現れたことを、驚きをもって受け止めるところです。
市側(森林整備課)の説明によると、そもそもコシアブラには、放射性物質を吸収しやすい性質(成分)があり、原発事故に伴い飛散した放射性物質が 長野市の山中にも降り、それが雨水に交じって地下浸透 それをコシアブラが吸収して 年月を経て枝葉に浸透、現在の事象に至ったのではないか、というところです。
今回は、業者の自主検査によって明るみに出たとのことですが、では 今まではどうだったのか、また 他の農産物の状況はどうか、など、問題は にわかに大きく あらゆる方面に及ぶに至ったところです。
農業立県ナガノとすれば、これから さまざまな農産品が実りの時季を迎えることから、正確な状況を調査し、コシアブラがレアケースとすれば、他の農産品の状況を改めて調査し、その安全性を証明していくことが急がれるところですあり、過日の行政説明の折にも、県任せにすることなく、長野市としての 迅速丁寧な対応を強く求めたところです。
いずれにしても、今頃になって現れた〝震災の影響〟について、時間が経(た)ったからこそ、改めて注視すべきことを 自戒も含めて感じたところです。

〈 クラちゃんと語ろう会 〉

2014-05-28 | インポート
5/27 Tue. [クラちゃんの起床時刻 5:00 AM]
この日の夜、地区で「クラちゃんと語ろう会」を開催し、親しく時間を共有させていただきました。

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こちらの地区のみなさんも、私の〝デビュー〟の頃から 温かくお育ていただいており、この機会に 改めて御礼を述べさせていただきました。
特に、この地区の諸先輩におかれては〝落下傘〟であった私を信任してくださり そのうえで 地区内で人望のある諸先輩にお引き回しをいただいたことで、やがて私自身も「浸透」することができました。
今後は、その大きなご薫陶に応える意味においても、シッカリと職責を果たしていきたいという決意を新たにいたしたところです。

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後の懇親会の場では、平成27年以降の長野市の活性化についての大局的なご意見や、地域の細かい課題(道路課題)などについてご意見をいただき、改めて これら〝膝詰(ひざづ)め〟の会合の大切さを再認識したところです。
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また この日は、参加者の約半数を女性が占め、華やかな会合に(^^)
その中に、結婚相談員の経験者がおられ 「今朝の信毎の記事(北信欄)見たわヨ。私が現役の頃 倉野さんが足を運んでくださって以来も、市と相談員との仲立ちをしてくださっているのね。あの地道な取り組みには、誰かが光を当ててくれないと報われないの。これからもお願いね。」 と声をかけていただき、冥利に尽きたところです。

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私自身、みなさんにお育ていただきながら 現在に至っています。
これからも、みなさんの愛情と期待を背に、前を向いて歩んでいきたい、と 改めて思いをいたしました。

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ご出席いただいた参加

〈 会合二題 〉

2014-05-27 | インポート
5/23 Fri. [クラちゃんの起床時刻 5:20M]
◇ 「子育ち・子育て対策特別委員会」 を開催
この日 午前中、私が委員長を務める 「長野市議会 子育ち・子育て対策特別委員会」 を開催し、長野市に対する 「提言」 について協議しました。
国においては、子育て環境の向上を名目に、子どもに関する新たな制度設計(子ども・子育て関連3法)を進めており、平成27年度の本格施行を期して 保育料の算出(公定価格)などの基準を定めたうえで 実施主体となる市町村に対し、各自治体ごとの体制を整えたうえで 9月期の条例化を求めるなど、まさに一瀉千里(いっしゃせんり)の勢いで臨んでいます。
これに対し〝受けて立つ〟市町村は、ギリギリまで示されない基準と、一方で仕切られた時限の板挟みになりながら、長野市としての保育環境の整備構築に向けた制度設計に追われる状態で事務作業に汲々としています。
そのため 「そもそも論」 である、そもそも 長野市は 如何(いか)にして子育ち・子育て環境を向上させるのか、そもそも 新たに設置した「こども未来部」は、どのような役割を担っているのか、などの根幹を成す議論に踏み込まないままになっていることから、議会としてこの課題に積極的に踏み込み、行政の足らざる部分を議論し、市に対し提言を行っていこう、というものです。
この日は、先に示された 「長野市版 子ども子育て支援事業計画(骨子素案)」 に基づき、本 特別委員会として提言すべき内容について 各委員の考え方を聴取し、それらを取りまとめたうえで 逐次 市(こども未来部)に対して意見具申していくこととしたところです。
いずれにしても 時限を定められての作業であること、調査の礎となる 明確な資料が出揃っていない中での議論になることから、五里霧中 の感があるところですが、初めて制定される新制度に対し、議会としてシッカリと意思表示ができるよう、委員会を差配していきたいと思うところです。
◇結婚相談員のみなさんと 「こども未来部」 との意見交換会を仲立ち
午後は、市内(更北・川中島地区)で活動を重ねられる結婚相談員のみなさんと、今年度 新たに設置された「子ども未来部」との意見交換会を行いました。

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と いうのも、これまでも 私が 市内で唯一活動展開する 更北・川中島地区(社会福祉協議会)の 「結婚相談所事業」 について、その活動に共鳴しながら 議会の場で披歴するなどしていたところ、先に就任した加藤市長が いわゆる 「婚活」 を公約に掲げ、新たに設置した 「こども未来部」 で所管することになったことから、この際 長年に亘り地道な活動を重ねている結婚相談員のみなさんの経験を ぜひ施策に反映させるべきと考え、私が仲立ちとなって 意見交換会を設営したものです。

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いわゆる「婚活」については、長野市として施策に位置づけたものの、まだ具体的展開には至っておらず、本年度は 市民アンケート などを行ったうえで、関係団体などの意見を聴取しながら、長野市として手を打つことになっており、何というか暗中模索の感 しきりです。
一方、これまで地区社会福祉協議会の傘下で活動を重ねる結婚相談員のみなさんは、まさに手弁当のボランティア活動に挺身され、その活動も やや行き詰まりをみせていることから、長野市が施策として「婚活」を打ち出したことに大きな期待を寄せておられます。
今後は、多年に亘り活動を重ねておられる結婚相談員のみなさんの経験談を貴重な情報とし、長野市としての婚活に反映させていくと同時に、長野市として 結婚相談員活動を改めて認知し、適切に支援していくことが求められるところです。
この日の意見交換会では、私がコーディネーターを務め、総論・各論に及ぶさまざまな意見を出していただいたうえで、この日の大きな結論として、今後も緊密かつ親しく情報交換を行い、もって 長野市の結婚意識の向上に資していきましょう、ということでまとめさせていただきました。

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いずれにしても、「婚活」を長野市の施策に位置づけたということは、ただ単に男女を結びつけるだけではなく、結婚を考える男女が、長野市に住んで家庭を築いてみたい と思えるような、総合的な生活環境を整備することが肝要であり、市のあらゆる施策がそこにつながっていると申しても過言では無いと考えるところです。
午前中の 「子育ち・子育て対策特別委員会」 で議論した 「こども未来部」 の〝そもそも論〟にあるように、この「婚活」についても、社会的構造(というと大げさですが)を踏まえた根本的な部分を認識しながら 考えていくべき、と思いをいたしたところです。
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この日