倉野立人のブログです。

日々の活動を みなさんにお伝えしています。

〈「障害者認定取得手続き」を通じて「できる限りのこと」を〉

2009-11-22 | インポート

11/21 Sat.  [ クラちゃんの起床時刻 5:05 AM ]

 

◇ 一本の電話に、安堵(あんど)を共有しました。

 

朝、私のケータイが鳴り、出てみると、市内に住むAさんです。

電話の声は明るく「あ、クラノさん、おかげさまで障害認定5級、取得できました!」とのことです。

 

それを聞いて、私も心から安堵し「ヨカッタですね!でもこれからです、頑張りましょう!」と声をかけさせていただきました。

 

というのも、実はAさん、昨年就労中にトラックの荷台から転落し、その際、左膝に複雑な力が加わってしまい、加療の甲斐なく膝を支える筋肉が回復せず、障がいが残ってしまったのでした。

結果、就労の継続が困難になり退社、職業安定所で保険手続きを進めていましたが、今後のことを考えると、障害者認定を取得するべきであるということから申請を出したものの、判定の狭間にあって、本来取得したい「5級」に及ばず「7級」にとどまってしまったのでした。

 

このままでは後の生活に大きな支障が出る、ということで人を介して私のところへ相談に来られ、二人三脚で試行錯誤していたのでした。

 

マ、ひと昔前のギイン稼業であれば、窓口にねじ込み「何とかしろ!」というところだったかもしれませんが、今は時代が違います。

まず二人で障害福祉課を訪れ、顛末を話したうえで再申請の相談をすると、窓口の職員は、それは丁寧に対応してくださいました。

そのうち奥から課長も来られ「どうしました?」とのこと。

 

障害者認定は、複数の医師から成る「判定委員会」において、申請のための診断書に基づき判定がされ、その結果、障がいの程度に基づき等級が定められます。

その判定に納得がいかない場合は「不服申し立て」を行い、再審査を求めるのです。

 

単なる〝お役所仕事〟であれば、ここで「ハイ、不服申し立て書。不服があればここに必要事項記入して持ってきて。」でチョン、というところでしょうが、障害福祉課の職員は「不服申し立ては最終手段なので、そこで蹴られたらオシマイです。なのでその前に、診断された内容を吟味し、自分の症状にそぐわないと思われる点があったら、その点について主治医にもう一度相談し、改めて診断していただいた方がイイと思いますよ。」と親身になってアドバイスしてくださいました。

 

そこで診断書を持ち帰り、二人で素人なりに吟味してみると、Aさんの障がいの一番の要因になっている「膝の動揺」による生活への支障の点の記載が、やや弱いことに気づきました。

Aさんは、左膝の左右の筋肉の障がいにより、膝が左右に「カクッ」と〝折れて〟しまい、歩行困難、ましてや作業など難しい状況にあるのでした。

 

その点を確認し、Aさんは後日改めて主治医を訪ね、再診断していただき、再診断書を携え障害福祉課に足を運ぶと「分かりました。できるだけやってみましょう。」との返事をいただき、私たちは改めて判定を待ったところです。

 

で、届いたのが、さきの朗報でした。

後で窓口に御礼の電話を入れると、職員の方も我がことのように喜んでくださり、改めて誠意が通じ合ったところです。

聞けば「行政のプロ」として、再申請は〝後がない〟ことを自覚する中で、慎重に慎重を期して事務作業をこなしてくださったとのこと、ホントに頭の下がる思いでした。

 

法や条例、規定に基づく判定や決定は、それを曲げてまで通すことは不可能ですが、情報や知識の少ない市民が出した申請に対して〝きまり〟の範囲の中で最善の結果を導き出すためにアドバイスすることは「公僕」たる行政担当の責務だと思います。

しかし、えてしてその手の〝サービス〟は、事務の手を煩(わずら)わすことから、職員とすれば、お決まり通りの手続きの対応をするのがイチバン楽かもしれません。

 

しかし、申請する市民の側に立ってみれば(とりわけ今回のような福祉関係の手続きなどは)藁(わら)をもすがる思いで相談に訪れるもの、職員のノウハウで救済されるとすれば、こんなありがたいことはありません。

 

Aさんにおかれては、障がいを負ってしまったことは不幸なことですが、今回の障害福祉課の親身な対応を励みに、改めて人生のステップを登られることを期待して止まないところです。

 

何かと甲乙つけられる行政職員ですが、今回の親身な対応、職員の立場でできる限りのことを行ってくれた〝実践例〟を目にし、一筋の光明を見た思いがしました。

ありがとうございました。

 

 

☆ オマケ・・・「スーパーに停まってたスーパーなスーパーカブ ^^」

 

先日の「生活に根ざしたフードドライブ」が、マツヤ赤沼店で行われましたが、昼食のために店先を移動中、駐輪場に1台のバイク「スーパーカブ」が。

 

Spike_bike_1

 

日本男子なら誰もが知る(^^)このバイクは、耐久性において世界ナンバーワンのエコノミーモデルです(亡くなった親父もいっとき乗ってました)

 

で、特筆すべきは、その「スーパーな雪国仕様」です。

おそらく、飯山など多雪地域から買い物に来たのでしょう、ここのところの冷え込みの「雪の便り」を早めに察知し、オーナーのオッチャン(たぶん)は、スーパーカブにスーパーなスパイクタイヤを装着していたのでした。

  

Spike_bike_2

 

今や四輪界では使用が禁止されているスパイクタイヤですが。二輪については安全性が優先され、今でもOKのようです。

 

Photo

 

ところで皆さん「バイクのスパイクタイヤ」って、見たことあります?

おそらくこのバイクが、オッチャン(たぶん)の唯一の「足」なのでしょう。

 

 

面識のないオッチャン(たぶん)ですが、雪道でスッテンコロリンしないよう、無事故でこの冬を乗り切られることを祈念した次第です。