6/29 Sun. [クラちゃんの起床時刻 4:05 AM]
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この日は、私の暮らす地区(区)の公民館が主催する研修旅行が行われ、いち住民として参加させていただきました。
私の暮らす区をはじめ、各区においては 年間を通じて さまざまな公民活動を行っています。
「生涯学習」 を旨とする公民館においては、それら公民館活動を通じて 住民の教養向上に資するところであり、また 住民のみなさまにおいても、年を経るごとに 生涯学習に対する意識が高まっており、いわゆる 身体の健康長寿 に並行しての 「教養の健康長寿」 の伸長にも積極的な取組みが図られています。
その一環としての研修旅行、来訪先を北陸の玄関でもある 「氷見(ひみ)」 に定め、途中、加賀藩二代藩主前田利長公の菩提寺で、仏殿・法堂・山門が国宝に、総門・禅堂・高廊下・回廊・大茶堂が重要文化財に指定されている「瑞龍寺」を見学しました。
一行は、到着後 山門の前で 号車ごとに写真に収まり、旅の思い出の一葉としました。
その後は、高岡市の観光ボランティアグループ 「保与(ほよ)の会」 の女性ガイドの説明を受けながら境内を散策、やわらかい物腰の親切なガイドが、教養の健康寿命伸長の一端を成してくれました。
ところで 「飯は忘れても傘は忘れるな」 と言われるほど雨の多いこちら富山路、私たちが瑞龍寺に着いたときは曇り模様だったのが、本堂(回廊)に入った途端、まさに一点にわかにかき曇り といった空模様になり、ほどなく それはものすごい雨になったのでした。
私を含め、傘はバス内に置いてきた者たちは 「こりゃマイッタ・・・」 濡れるを覚悟でおらにゃあならんと半ばあきらめていましたが、どなたの行いがイイのか、ガイドさんの一連の説明が終わることにはカラッと晴れてくれ、一行は打ち水をしてくれたかの如くの参道を清々と歩くことができ、天気巡りの良さをありがたく享受したものでした。
「保与の会」 の観光ボランティアガイドさんは、最後まで丁寧に、そして熱心に説明をしてくださり、来訪した私たちも、ただ参拝するだけでない、生(なま)の声に接することができ、旅の満足感を高めていただきました。
長野市においても、観光ボランティアの育成が緒に就いていますが、来年の御開帳を踏まえ これら 「マンパワー」 が、お・も・て・な・し の成否を分ける、と確信したところです。
参道には前田利長公の銅像があり、像を囲んで旅の思い出の一葉が増えました。
(その後、バスに戻った途端に また本降りとなり、何ともツイていた一行だったのでした)
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やがてバスは、順調に昼食会場に到着、その後は楽しい昼食会となり、私も いち住民として懇親の時間を堪能したところです。
帰りの車中では、私の後席の奥さんから 「アラ、虹が。」 との声が。
旅の疲れをいやしてくれるが如くの、空のキャンバスに描かれた 一筋の造形でした。
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