倉野立人のブログです。

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〈不公平感〉

2012-07-15 | インポート
7/14 Sat.  [ クラちゃんの起床時刻 5:20 AM ]
夜、「 厚生労働省は、幼稚園教諭が新たに保育士資格を取得する際、一般受験者とは別の易(やさ)しい問題を用意し、保育士資格を取得しやすくする方針を固めた 」 との報道がされ、耳を疑うと同時に、その真意を量(はか)りかねる思いがいたしました。
どうやらこれは、国が進めようとする 「 子ども・子育て新システム 」 に向け、幼稚園教諭に保育士資格を取得しやすくさせることにより、幼稚園に保育士資格のある職員を増員させ、もって、幼稚園の保育園化を推進しやすくしよう、という狙いがあるようです。
国とすれば、新たな制度の〝受け皿〟となる施設(現在の幼稚園)を充実させるためには、その施設で働く者にしかるべき資格がなければならないことから、いわば関係職員のみのハードルを下げて数合わせをしよう、という考えのようです。
しかし一方で、この措置は 「 不公平感 」 を招かないか、この段階で聞いた者として憂慮の念を抱かざるを得ないところです。
もとより、保育園は、仕事の都合などで育児ができない保護者に代わって子どもを預かる、いわば 「 親代わり 」 の崇高な業務です。
そこには 「 親代わり 」 を担えるだけの資格が必要なのは当然であり、保育士の道をめざす方々も、そのつもりで努力を重ねていることと思います。
それが、国の都合で、片や今まで通りこのハードルを飛べ、片や高さを下げたからこの高さを飛べばイイよ、というのでは、いかにも不公平、というものではないでしょうか。
保育や高齢者福祉、障がい者福祉など、国民生活に根底で関わる国の方針のネコの目ぶりには、ホントについていけない感しきり、です。
この制度の変遷が、純粋に保育という仕事に情熱をもって道を進まんとする若者の志(こころざし)に水を差すことにならなければイイが・・・と感じたのは、私だけではないでしょう。
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