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My Home Town(旧風力発電と子育て日記)

観光と風力発電と子育ての日記です。

当日記の内容については風車ファン以外の無断での転載転用を固くお断りします。

たまには変わった本を読んでみた

2008-10-03 21:46:26 | 独り言
人口減少時代の社会保障改革
小塩 隆士

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読書というと、どうしても温暖化や新エネなど仕事がらみのジャンルに偏りがちなのですが、以前から気になっていたテーマの本を先日の富山出張の往復の電車の中で読了しました。

やはり全体を見渡すためにはWebより書籍の方がいいですね。多少すっきりしました。著者は当然自分の主張を織り交ぜているのですが、全然押し付けがましくありません。

とはいっても個人的には社会保険の財源調達一つとっても社会保険方式と税方式のどちらが良いのか結論が出ていません。いずれにしても国民負担がこのままの水準で行けないのは誰もがわかっていることですが、選挙を前にして政治家もそのことに触れようとしません。

低負担中福祉あるいは低負担高福祉を求めるということは将来の世代に負担を残すということに他なりません。
子供4人の我が家ですから育児手当26,000円は魅力的ですが、財政赤字が拡大すればそのつけを払うのは子供達ということになるのですから、何だか皮肉な話です。

我が国は高齢者に使う予算が家庭に使う予算と比べて多すぎる傾向があるようですから、子供についての政策にもっとお金を振り向ける必要があるとは思いますが、若い人が減って高齢者が増えれば、選挙でも高齢者が支持する政策を訴える政党が勝利することになります。少子高齢社会は民主主義さえも機能不全に至らしめる可能性があるということでしょうか。