<青字は中日新聞からの抜粋です>
つくば市内の小中学校に設置された小型風力発電機がほとんど発電していない問題で、市は八日、導入にあたって基本計画をまとめた早稲田大に対し、場合によっては法的手段を講じる考えを明らかにした。小野寺清助役は、市が求めた改善策などに対する早大の回答について「市の認識と相いれない」と反発している。
早大側は、市の担当者が当初の出力曲線に基づく風力発電機の導入を困難と判断し、現在のものにした、などと回答。改善策作成について「アドバイスはするが、実行はつくば市が主体的に行うべきで、スケジュールを計画すべき立場にない」と事実上拒否している。
これに対し、小野寺助役は「学校に設置できるはずもない直径十五メートルの風車が計算に使われたことは、早大から一度も説明を受けておらず、市には判断材料すらない」と、回答内容に強い不満を示した。
さらに、早大が作った事業の基本計画について「出力曲線の問題も含めて不備があり、早大の責任になる」と述べ、早急に早大側の考えを再度確認する意向を強調した。 (小沢 伸介)
つくば市の回らない風車事件についていよいよ、市と早稲田大学の間で責任のなすりつけ合いが始まったようです。上の記事を読んで皆さんはどう思いますか。まあどっちもどっちというところでしょうか。
つくば市は架空の風車で発電量の計算をしたことを問題視していますが、どんな風車を建てようが風がなければ風車は回らないし発電できないのです。風があるかないかの検討もろくにしないで、風車を設置することを決定したことが問題なのだ。
早稲田も改善策のアドバイスはするなどと、よくもまあ言えたものだ。だいたい改善策なんて風車を風の吹く所に移設する以外に何かあるのだろうか。
しかし、新エネルギーに詳しい(実績のある)コンサルタントなんていくらでもあるのになぜ早稲田大学に基本計画の作成を委託したのだろうか?契約方法は競争入札なのか随意契約なのか?1,750万円という委託料は適正な金額なのか?もし適正であれば金額からして相当なボリュームで画期的な内容を含む報告書が納品されているはずだがその内容は?太陽光、バイオマス、小水力等々他にも教育に生かせる再生可能エネルギーはたくさんあるのに、なぜ風車なのか?
とにかく疑問だらけなのですが、報告書は公開されているのでしょうか。是非内容を見てみたいものです。