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My Home Town(旧風力発電と子育て日記)

観光と風力発電と子育ての日記です。

当日記の内容については風車ファン以外の無断での転載転用を固くお断りします。

つくば市回らない風車問題。泥仕合が始まった?

2006-02-09 21:03:17 | つくば市風車問題

青字は中日新聞からの抜粋です>
つくば市内の小中学校に設置された小型風力発電機がほとんど発電していない問題で、市は八日、導入にあたって基本計画をまとめた早稲田大に対し、場合によっては法的手段を講じる考えを明らかにした。小野寺清助役は、市が求めた改善策などに対する早大の回答について「市の認識と相いれない」と反発している。

 早大側は、市の担当者が当初の出力曲線に基づく風力発電機の導入を困難と判断し、現在のものにした、などと回答。改善策作成について「アドバイスはするが、実行はつくば市が主体的に行うべきで、スケジュールを計画すべき立場にない」と事実上拒否している。

 これに対し、小野寺助役は「学校に設置できるはずもない直径十五メートルの風車が計算に使われたことは、早大から一度も説明を受けておらず、市には判断材料すらない」と、回答内容に強い不満を示した。

 さらに、早大が作った事業の基本計画について「出力曲線の問題も含めて不備があり、早大の責任になる」と述べ、早急に早大側の考えを再度確認する意向を強調した。 (小沢 伸介)

つくば市の回らない風車事件についていよいよ、市と早稲田大学の間で責任のなすりつけ合いが始まったようです。上の記事を読んで皆さんはどう思いますか。まあどっちもどっちというところでしょうか。

つくば市は架空の風車で発電量の計算をしたことを問題視していますが、どんな風車を建てようが風がなければ風車は回らないし発電できないのです。風があるかないかの検討もろくにしないで、風車を設置することを決定したことが問題なのだ。

早稲田も改善策のアドバイスはするなどと、よくもまあ言えたものだ。だいたい改善策なんて風車を風の吹く所に移設する以外に何かあるのだろうか。

しかし、新エネルギーに詳しい(実績のある)コンサルタントなんていくらでもあるのになぜ早稲田大学に基本計画の作成を委託したのだろうか?契約方法は競争入札なのか随意契約なのか?1,750万円という委託料は適正な金額なのか?もし適正であれば金額からして相当なボリュームで画期的な内容を含む報告書が納品されているはずだがその内容は?太陽光、バイオマス、小水力等々他にも教育に生かせる再生可能エネルギーはたくさんあるのに、なぜ風車なのか?

とにかく疑問だらけなのですが、報告書は公開されているのでしょうか。是非内容を見てみたいものです。


つくば市風車問題(事件)の驚くべき実態について

2006-02-04 17:21:35 | つくば市風車問題

http://www.asahi.com/ad/clients/waseda/opinion/opinion157.html#profile広告特集:早稲田大学←早稲田大学が朝日新聞に掲載した広告です。つくば市で許しがたい問題を起こしている風車を宣伝しています

平成16年度に発注されたつくば市の風車設置は5本の工事に分けて発注されています。どういう理由かはわかりませんが、複数の企業にJVを組ませています。そして驚くべきことは、5本すべての入札で請負比率が97%以上だということです。つくば市の電気工事業界の団結の強さがうかがわれる数字ですね。すべて異なる事業体が落札しています。
大きなお世話ですが、つくば市民の皆さんは市が発注している公共工事についてすべての請負比率を調べてみたほうがいいですよ。

この事件(あえて事件と呼ばせてもらいます)では他にも驚くべき事実が明らかになっています。

市当局が風車の種類は選定委員会で決定したと答弁しておきながら、実は選定委員会は実態の無いものだったり、設置した風車より性能の高い大型の風車で発電量を計算していたり 。

その挙句市長が「あまり動いてなかったので、いつになったら動くんだろうと素朴な疑問を持っていた。まさかそんなに低いとは思ってなかった」、とか、「自然エネルギーを実用化する難しさを考えさせられた。設計上の問題か工事上(の問題)か分からないが、子供たちに環境教育をするには非常にいい事業」などとまったくことの重大性を認識していない、というかまったく当事者能力の有無さえ疑ってしまうような無責任極まりないコメントを出している。

このコメントに関しては何から何まで頭にくるが、子供達の教育の場で起きたからこそなおさら深刻で責任が重いのだということをまったく自覚していないことに腹が立つ。

大型風車を建てる場合、3つの道がポイントだと言われている。
その3つとは、「風の道」、「車の道」、「電気の道」のことで、風が良く吹き、風車を運搬する道路があって、発電した電気を送る電線がある場所のことを指している。

この中で最も基本的でなおかつもっとも重要なのは、当たり前だが「風の道」だ。風が吹かなければ、風車を建てた後に努力してもどうにもならない。と言うか、こればっかりは努力のしようがない。当然のことながら、これは小型風車にも共通したことです。

いったい誰がどのような目的でこの事業を企画立案して、それを承認したのか?そしてなぜ、早稲田大学だったのか?議会はこの問題をどれだけ調査追及しているのか?補助採択した国はこの件に関してどのように考えどのように行動するのか?誰がどのような形で責任をとるのか?

つくば市民の皆さん、この事件をうやむやにだけはしないでください。

今日は目が覚めると、自宅の周りがうっすらと白くなっていました。雪です。雪はこの冬3回目ですが、家の周りが白くなったのははじめてなので、子供達は大喜びでした。

土曜日ということで仕事は休みなのですが、風車見学の申込みがあったので風車へ行きました。静岡県小山町の方たちが20人ほどで風車の見学に来ました。視察というよりは、バス旅行といったところのようで、アルコールが入っている方もいて賑やかでした。シラフの団体より質問がたくさん出たような気がします。

自分が風車の担当をしている間は、都合さえつけば、休日でも風車の案内をしていますので、役場までお気軽にご連絡ください。(なるべく早めに)

小山町の人たちが来る前に雪の様子を確認するために事前に風車へ行ったのですが、風車サイトの外気温は日中にもかかわらず、2.3℃でした。雪も舞っていてさすがに寒かったです。それでも、フリーで風車を見に来た車が3台ほどいました。また、歩いて風車サイトまで上ってきた人も何人かいました。

偶然、風車を開けているところに来た人に「中を見せてもらっていいですか?」と声を掛けられました。「どうぞ」と言うと、「こんなチャンスはめったにないから今日はラッキーです」と言って風車の中の写真を撮っていました。こちらまでなんだかうれしい気持ちになりました。


つくば市風車問題(国の補助制度について)

2006-01-29 00:11:34 | つくば市風車問題
問題になっているつくば市の回らない風車設置は環境省の補助金が充てられています。(補助率2/3)

補助制度の名称は:
環境と経済の好循環のまちモデル事業モデル事業~「平成のまほろば」まちづくり事業~

補助制度の目的は:
地域ならではの「発想」や「人と人のネットワーク」という他に代え難い支援を地域から受け、国として、全国三千自治体の中でもキラリと光る「地上の星」となるような、環境保全をバネにしたまちおこしのモデルを創っていく。

ちなみに「まほろば」とは、すぐれたよいところ・国を意味する古語。緑で豊かな、美しく栄えた所を形容する言葉として用いられた。そうです。

まさに悪い冗談、いや悪夢です。国の補助金も毎度のことながら焦点があいまいです。国の補助金はもっともらしい作文(ストーリー)をして申請すると結構採択されるのです。作文づくりをコンサルが担当したりします。

つくば市はどんな作文を書いたのでしょうか。作文に魂がこもっていなかったことだけは確かです。もしかして早稲田大学が書いたのでしょうか。

ここのところ、風車メーカーやつくば市の話などブログの内容が批判的な内容ばかりになっていて気が重いです。なんかスカッとするようなことがあるといいな。

つくば市風車問題続報

2006-01-25 22:08:47 | つくば市風車問題
つくば市内の小中学校に設置された小型風力発電機がほとんど発電されていない問題で、予想発電量などに関する事前調査報告書を作成する際、実物とは異なるローターの直径十五メートルの巨大風車を使用し計算していたことが二十四日分かった。報告書は、早稲田大が市の業務委託を受けて作成。早大側は、同市の市民団体「市井ランダム倶楽部」の公開質問状に対し、報告書作成で使用した風車について、実際に設置された風車と同じメーカーの同じ機種の「低風速用特殊仕様」と文書で回答している。だが、実際の風車のローターは直径五・三メートルで、大きさが三倍もある。また、同市の担当者が早大に出向いて事実確認した際、早大側からは「計算に使った風車は架空のもので、性能も確認されておらずカタログもない」との説明を受けたという。(中日新聞抜粋)

これってなんなんだろう。詐欺?早稲田が?しかし単純にだまされたとは思えないですね。誰がどうみてもおかしいことはわかります。風車の知識があるとかないとかそういうレベル以前の問題です。

垂直軸型風車を真面目に開発して商品化している会社もたくさんあります。早稲田とはどういうつながりでしょうか。
市民団体が市に対し早稲田大学に賠償請求するよう住民監査請求をする準備を進めているとのことだが、監査請求を受ける前につくば市は責任の所在を明らかにすべきではないだろうか。

今日も一日中、マスコミ各社が取材のため役場に出入りしているため何となく落ち着きません。新聞報道によれば虚偽公文書作成・同行使の容疑で逮捕された町長の罪状は偽計入札妨害及び収賄へと広がっていく様相です。本日以降事件に関連していると思われる業者と仕事の関係がある部署の職員が役場内で参考人として事情聴取される見込みだそうです。

それから、12月上旬に1年点検が終了した風車ですが、未だに来年度の点検計画(見積り)が三菱重工より保守業者に届きません。他の風車ユーザーからも三菱重工が風車の保守に対応してくれなくて困っているとの情報も寄せられています。三菱重工の状況は考えていたより根が深いのではないかと感じ始めています。

つくば市は風車を撤去移設したらどうでしょうか。

2006-01-19 22:11:13 | つくば市風車問題
今日は幼稚園の父親参観日で凧づくり&凧上げをしましたが、無風のため凧は上がりませんでした。もちろん風車もあまり回っていません。

日テレで取り上げたからでしょうか、つくば市の風車のことを職場の同僚からもきかれました。

風の無いところに建ってしまった風車ほど惨めなものはありません。風車を手のかかるわが子のように思っている私にとってはとても耐えられません。

しかし、吹かない風を吹かせることはできません。ということはこのままだとつくば市の風車は回ることなく朽ち果てていくだけです。

いっそのこと、風車を風の吹く場所に引き取ってもらったらどうでしょうか。まずは、市内で風が吹くところを探し可能な限り風車を移設する。移設場所が見つからない風車は他の自治体でもNPOでも良いので引き取ってもらう。

もちろん学校への設置という当初の趣旨とはかけ離れてしまうので、補助金は返還する。値段によっては引き取っても良いというところがあるのではないでしょうか。購入した価格で引き取ってもらうことは難しいでしょうからその差額はつくば市で負担するしかないでしょう。

回らない風車を放置してしておくよりはよほど賢明ではないでしょうか。
しかし行政でこのようなことがおこった場合、責任の所在があいまいになるのが常ですが、つくば市の場合はどういうことになるのでしょうか。

つくば市風車問題。問題というよりは事件ですこれは。

2006-01-16 22:40:11 | つくば市風車問題
今日も風が吹きません。現時点で月間収支目標に対しマイナス160万円となっています。このままいくと・・・

本日夕方のニュースでつくば市の風車問題が取り上げられていました。設置してから4ヶ月で予定の0.05%しか発電していないとのことでした。しかも、このまま計画を進めるとまだまだ多くの風車を設置するということです。

一昨年つくば市の職員と、風力発電のイベントで話をしたことがありますが、つくば市では大型風車で採算がとれるような風は吹いていないので、小型風車を学校に導入したいと言っていました。

小型風車とは言っても総予算額7億5千万円との報道でしたので、これはちょっと考えられない事件です。敢えて事件と言わせてもらいます。

テレビのインタビューで担当者は勉強不足な面がありました、みたいなことを言っていました。担当者個人の力でどうこうなる問題とも思えませんが、つくば市民の皆さんに同情するとともに、風力発電の関係者の一人として許せません。
徹底的な事実解明を望みます。

当町では現在、来年度の予算編成中です。風力発電事業会計も月末には町長査定を受ける予定ですが、それまでに新年度の風車保守点検業務委託の予算を固めなければなりません。

風車のメンテナンスを委託している業者から風車メーカーである三菱重工へ来年度の計画(見積り)の提出を請求しているのですが、回答が無いようです。三菱重工は新エネルギー分野を拡充するとのことですが、その前に当たり前のことを当たり前にすることが先決ではないでしょうか。