先日の記事→
日経静岡版に当町風車の写真が掲載されました
にサトキさんから、自治体小規模風力発電の可能性について
コメントをいただいたので、自治体風車の現状について、ちょっと
おさらいをしてみたいと思います。
通常の高圧配電線に連系(接続)できるのは2,000kwというルール
があるので、ほとんどの自治体風車は設備容量2,000kw未満です。
例外は
島根県 2,300kw(ノルデックス)×9機=20,700kw
鳥取県北栄町 1,500kw(リパワー)×9機=13,500kw
北海道寿都町 1,990kw(エネルコン)×5機=9,950kw
京都府 750kw(ラガウェイ)×6機=4,500kw
三重県津市 750kw(ラガウェイ)×4機=3,000kw
福島県天栄村 750kw(ラガウェイ)×4機=3,000kw
石川県 600kw(ネグ‐ミーコン)×5機=3,000kw
鳥取県 1,000kw(三菱重工)×3機=3,000kw
ぐらいでしょうか。島根県、寿都町、石川県は上記以外
にも風車を所有しています。
自治体所有の100kw以上の風車はおよそ155機、135MWあり
ますが、最近は新設が非常に少なくなっています。
平成20年度は島根県のみ、平成19年度は富山県入善町
(1,500kw×1)と寿都町の2カ所だけです。
当町の風車が完成した平成15年度は11カ所でしたから、
完全に下火になっています。
前述の3,000kw以上の自治体風車の中でも安心なのは
寿都町と津市ぐらいでしょうか。
島根県、北栄町は風況が心配ですし、京都府、天栄村、
鳥取県は落雷で苦戦しているようです。
京都府の風車については、廃止、売却を視野に入れて
検討されていると聞きましたが、結論は出たのでしょ
うか?
新設が少なくなったのは、自治体には風車の運用は難
しいということが理解されてきた結果なのかと思います。
この流れは、小規模限定FITの導入など新たな支援制度
が無い限り簡単には変わらないように思います。
残念なことですが、回らない風車が増えるよりは良いの
かもしれませんね。