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My Home Town(旧風力発電と子育て日記)

観光と風力発電と子育ての日記です。

当日記の内容については風車ファン以外の無断での転載転用を固くお断りします。

GEは日本をなめている?

2009-09-14 22:03:44 | 風車日記
白馬風力発電 羽根を全機交換へ - 日高新報 Web Hidaka

記事によれば、メーカーは「品質上問題なし」と結論を出して
いるとのことですが、これが本当に世界2位のシェアを持つ風車
メーカーの姿勢だろうか。

白馬、熱川のCEF事故の責任の大部分は風車メーカーにあると
思うのですが、CEFはGEに完全になめられているのではない
でしょうか?

今日の風車見学

2009-09-13 19:28:32 | 風車日記
今日は午前中、お隣の河津町教育委員会の事業で子供たち
40数名が2回に分かれて風車見学に来ました。
担当が温暖化と風車について丁寧に説明した後、風車の中
を覗いて、最後に風車の停止と起動を見せて終了です。
帰りがけにはバイオトイレ兼展望台に寄って帰りました。
あと、2年もすると河津町にも風車が完成するので、事前
に子供達に勉強してもらうのは意味のあることだと思います。

町営風車からCEF風車が見えるのですが、クレーンが建ちあ
がっていました。ブレードを全部交換するようです。インド
製から中国製になるそうです。(未確認です)。

午後は自宅で「ひがしいず夢市広場」広報用の新聞チラシを
作るつもりだったのですが、センスが無くて完成しませんでした(泣)。
ちなみに夢市広場とはこんな感じです
伊豆のイベント情報 / 東伊豆町観光協会

江戸城の築城石が伊豆から切り出せされたものだとご存じで
したか?今の庁内には運ばれずに取り残された石があちこち
に点在していますが、当時の石の運搬の様子を再現します。
参加者、大募集中です。

風車の故障を議会に報告しました

2009-09-11 22:44:16 | 風車日記
今日は風車3号機発電機の故障について議会常任委員会に
報告しました。

委員の皆さんからは耐用年数20年のものが6年足らずで
壊れたことについて、他の2機でもこのようなことが起これ
ば、事業の存続さえ危うくなるのではないかとの意見が出さ
れ、風車メーカーの責任を追及すべきだとか、費用は風車
メーカーに負担させろといった厳しい声が多数ありました。

予想通りというか、当然の反応だと思います。
私からは現在まで事業自体は累積で9,600万円の累積黒字で
そのうち6,800万円の基金を積み立てており、風車を直せば
今までの実績から確実に発電できるので、早期に修理したい
旨、説明しました。

最後は、しっかりメーカーと交渉して発電機を修理するのか
交換するのか検討材料を揃えて再度報告するようにというこ
とで、委員長がその場を収めてくれました。気の重い仕事です。

今のところ風力発電事業が無駄だとか、止めろというような
意見は表面上はありません(遠まわしな意見はありました)が
そういう話が担当とするともっとも辛いですね。

夕方、何か参考になるものが無いかと過去の資料を漁ってい
たところ、御前崎市のヴェスタス660kw機が数年前に故障により
発電機を交換した時の新聞記事を発見しました。
交換に伴う費用は2,400万円!とのことでした。目まいがします・・・
発電機はデンマークから成田空港へ空輸されたそうです。

当町風車の発電機は韓国製なのでデンマークから空輸するより
は運搬費用はかからないでしょう。多分。定格出力も60kw小さい
ので発電機そのものの値段もそう違わないものと思います。
普通に考えれば2,400万円はかからないということでしょうか?
しかし、いずれにせよ大金であることに変わりはないですね。

別の風車では壊れたドイツ製の固定速2極切換え型発電機をより
安価な韓国製1極型の発電機に交換して費用を節約した例があっ
たような気がしますが、その場合、低風速域での発電効率が下が
るでしょうし、風が弱い時にモータリングが多発するような気がし
ます。そういう場合はカットイン風速を高目に変更するなど運転
プログラムの改修も必要になるかもしれません。

しかし、どこの風車だったか思い出せません。最近、記憶力が確
実に衰えています。あれ~。


洋上風車を楽しみにしています

2009-09-10 19:57:50 | 風車日記
今日は気分の悪いことがあったので、気分転換に夢の
ある話題です。→ハイブリッドスパー型 10分の1モデルによる
浮体式洋上風力発電プラットフォーム実海域実験に成功 ? 京都大学


日本には遠浅の海岸が少ないので、着床式の洋上風車は
それほどたくさん建設することは難しいと思うので、浮体式
風車の研究は重要です。
別件で浮体式風車を連結して、風況が良い所に移動したり
台風を避けたりする構想を見たことがあります。

実現可能な技術かどうかは別にして、夢がありますね。
我が家は目の前が海なので、朝、目が覚めたら沖に風車が浮
かんでいたりしたら、びっくりするやら嬉しいやらで興奮
しそうです。

ほんの8年前までは、家の茶の間からくるくる回る風車が
見えるようになるとは夢にも思っていなかったわけですから、
意外と近い将来に実現しないとも限りません。楽しみ。

故障調査と定期点検を同時並行で行っていた2号機ですが、
明日中には運転を再開できる見込みだそうです。
その後は1号機の定期点検に移る予定です。

3号機については来週中に、風車メーカーと打合わせが
できるように調整してもらっています。
また、三菱重工風車を所有していて、過去に大きな故障を
経験している自治体について独自に調査してみようかと
思います。

風車3号機は重症です

2009-09-08 18:30:14 | 風車日記
町営風車3号機の故障は重症でした→風力発電: お知らせ

今日の夕方、町民の皆さんへのお知らせということで町のHP
に概要を掲載しました。
先日の風車メーカーによる調査報告が提出されていないの
で、発電機故障の詳細や、原因については現時点で不明です。
発電機を韓国の元に送り調査しないと、修理が可能かどうかも
わかりません。輸送に時間がかかるため、調査終了まで最低!
でも1カ月半!はかかるとのことです。

その後、修理するにせよ新しい発電機に乗せ換えるにせよ、相当
の期間と費用がかかることは間違いありません。
自然相手の再生可能エネルギーですから、アクシデントはつきも
のだと覚悟はしていましたが、それにしても残念です。

現在、風車は1号機だけしか回っていません。(2号機は定期
点検中)。その1号機は9月最初の1週間を設備利用率60%強で
運転しました。それだけに、故障と定期点検の遅れが残念です。

風車が故障で停止しているのは、風車メーカーにとって生き恥を
晒しているようなものだと思うので、最善の努力をしていただけ
るものと信じています。

鳩山次期首相が90年比でCO2を25%削減することを明言したこと
が大きな反響をよんでいます。マニュフェストに明示していた
のですから当然です。

産業界からは不可能だとか経済成長に悪影響が出るという理由で
批判の大合唱ですが、始まる前からこの有様とは情けないことで
す。まあ、鉄鋼やセメント業界にしてみれば死活問題ということ
は理解できます。しかし、社会全体としては低炭素化から逃げる
ことはできません。

当町風車3号機もできるだけ速やかに復旧して、どんどん発電し
てもらわなければいけません。と、自分を励ましますがやはり
凹みますね。

今日も風車の視察がありました

2009-09-07 21:29:56 | 風車日記
今日は午前中、町田市の消防団の皆さんが40数名で風車の
視察に見えました。年も職業も色々でしたが、消防団の話
や風車の話などしながら楽しくご案内できました。
風車2号機は点検中、3号機は故障中で相変わらず1号機
のみの見学でしたが、天候に恵まれ気持ち良かったです。

また、町内のホテルの車が2台、お客さんを乗せて風車や
景色を楽しみに来ていました。今後、東電・ユーラスの風
車が完成すれば更に見所が増えて観光に役立ちそうです。
完成までにあと、3年ほどはかかると思いますが、ホテル
のチェックイン、チェックアウトの前後に見学する場所の
少ない当町にとっては非常にプラスになるでしょう。

ネットでブログをチェックしていると、福島県布引高原の
風車へ行った人の記事が随分と目につきます。
東電・ユーラス風車が完成したら、東電のCMなどに風車
を登場させてもらい、是非、第二の布引高原を目指したい
ですね。

ところで、インフルエンザが流行の兆しを見せています。
我が家では玄関にアルコールの消毒液を置きました。
子供たちに聞くと、小学校でも中学校でも、下駄箱や教室
の出入り口は消毒薬などは置いていないそうです。来客用
には置いてあるそうですが、生徒は使わないように言われて
いるそうです。
また、毎朝の検温なども特に取り組みがなされていません。
小学校ではお便りで、朝、検温するようにと通知されました
が、特に記録を提出することは求められていません。

本当にこんな対応で大丈夫なのか親としてとても心配です。

今日の視察

2009-09-03 21:19:30 | 風車日記
今日は午前中、社会学や経営学の視点から風車の様々な問題を
解き明かそうと研究者2名の方の訪問がありました。
風車先進国では風車の数だけ研究者がいるというほど、研究の
裾野が広いそうですが、わが国では最近やっと社会学や気象学
など分野での研究を少し見かけるようになった程度です。
発電効率やロバストな風車の開発など工学的な見地からだけで
なく、多くの分野で風力発電の研究が進むことは、国民の理解
を深めるという点で大きな意味があると思います。

午後は、自治体別の自然エネルギー自給率の研究をされている、
千葉大学の先生がゼミ生の皆さんと一緒に風車の視察に来ました。
風車は1機しか回っていませんでしたが、秒速10m以上の風が吹い
ていたのでその迫力を体感してもらえたのではないでしょうか。

明日は高校の先生(1名)の新任者研修で風車を案内する予定です。

風が強すぎて今日も定期点検は進みませんでした(泣)。
明日は朝から3号機の故障調査も始まるので、少し風が弱くなると
良いと思います。
3号機が無事だと良いのですが・・・

点検も修理も進みません

2009-09-02 20:22:46 | 風車日記
午後3時頃、視察で風車へ行ったのですが、外気温は22℃で
秒速13~15mの風が吹いていたので半袖ではちょっと寒かった
です。

風車3号機は現在実施中の定期点検とは別に、電気の技術者が
乗り込んで、調査をすることになりました。
風車メーカーの迅速な対応には感謝したいのですが、相変わらず
費用の方がお高いです。

現地で調査する技術者以外にも、設計(修理内容)を検討する
技術者の人件費も請求されるそうです。私のような素人感覚では
調査に要する日数と同等の人工数を設計の方にまで払うという
のはピンときません。プラント関連などでは常識なのかもしれ
ませんが。
(追記 訂正)
設計の方は遅れて乗り込んでくるそうです。


発電機の乗せ換えなんてことにならないと良いのですが。
あ~どんどん憂鬱になっていく。

風が強すぎて定期点検も全然進みません。担当者は「何とか当
初の予定通り終われるようにがんばります」と言ってくれてい
ます。仮に無理だとしてもこういう風に言ってもらえるだけで
嬉しいです。ありがとうございます。

風車見学をお勧めします

2009-09-01 21:10:12 | 風車日記
明日から3日連続で風車の視察がありますが、現在1号機しか
運転できない状態なのでなんだか申し訳ありません。
神奈川県内の自治会長さん達や大学のゼミや高校の先生など
色々ですが、ニーズにあった説明ができるように頑張りますの
でそれでご勘弁ください。

風車の視察や見学も7千人を超えました。風車の担当になる前
と比べると本当に色々な方とお会いする機会が増えました。
就職してから税務(5年)→建設(4年)→財政(3年)時代
には名刺すらほとんど必要の無い生活だったことを考えると、
勉強になることも刺激を受けることも多いです。
風車建設の担当になった頃にはこういうことになるとは想像も
していませんでした。

当町風力発電所の視察は「来るものは拒まず」という主義なの
で、人数や目的に関係なく可能な限り対応させていただきます。
これから初冬までとても気持ちの良い季節となりますので、是非
風車見学をお勧めします。

自治体風車あれこれ

2009-08-19 22:38:41 | 風車日記
先日の記事→日経静岡版に当町風車の写真が掲載されました
にサトキさんから、自治体小規模風力発電の可能性について
コメントをいただいたので、自治体風車の現状について、ちょっと
おさらいをしてみたいと思います。

通常の高圧配電線に連系(接続)できるのは2,000kwというルール
があるので、ほとんどの自治体風車は設備容量2,000kw未満です。

例外は

島根県 2,300kw(ノルデックス)×9機=20,700kw
鳥取県北栄町 1,500kw(リパワー)×9機=13,500kw
北海道寿都町 1,990kw(エネルコン)×5機=9,950kw
京都府 750kw(ラガウェイ)×6機=4,500kw
三重県津市 750kw(ラガウェイ)×4機=3,000kw
福島県天栄村 750kw(ラガウェイ)×4機=3,000kw
石川県 600kw(ネグ‐ミーコン)×5機=3,000kw
鳥取県 1,000kw(三菱重工)×3機=3,000kw

ぐらいでしょうか。島根県、寿都町、石川県は上記以外
にも風車を所有しています。

自治体所有の100kw以上の風車はおよそ155機、135MWあり
ますが、最近は新設が非常に少なくなっています。

平成20年度は島根県のみ、平成19年度は富山県入善町
(1,500kw×1)と寿都町の2カ所だけです。
当町の風車が完成した平成15年度は11カ所でしたから、
完全に下火になっています。

前述の3,000kw以上の自治体風車の中でも安心なのは
寿都町と津市ぐらいでしょうか。
島根県、北栄町は風況が心配ですし、京都府、天栄村、
鳥取県は落雷で苦戦しているようです。
京都府の風車については、廃止、売却を視野に入れて
検討されていると聞きましたが、結論は出たのでしょ
うか?

新設が少なくなったのは、自治体には風車の運用は難
しいということが理解されてきた結果なのかと思います。
この流れは、小規模限定FITの導入など新たな支援制度
が無い限り簡単には変わらないように思います。
残念なことですが、回らない風車が増えるよりは良いの
かもしれませんね。