草もち姫 徒然なるままに

日暮し、PCにむかひて心に移りゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。

歌舞伎座一幕見10月「熊谷陣屋」と「藤娘」

2016年11月02日 | 歌舞伎

東京水辺ラインを堪能した後で歌舞伎座の一幕見って我ながら遊びすぎ!と突っ込みたくなるが、すずかけ村からお江戸に出るとついつい欲張ってしまう村民(笑)

丁度浅草で下船して都営浅草線に乗れば東銀座まではあっという間です。

10月歌舞伎の楽の一日前なので様子が分かりませんが、先月味を占めた玉三郎さまの踊りを1,000円で観る!と思ったら今回は800円。

しかも「藤娘」です。あの舞台のあいた瞬間の華やかさは歌舞伎の魅力アピールポイントに推薦したい(*^^)v2年くらい前に明治座で観た七之助さんの藤娘があまりにアスリートだったので女形の最高峰の藤娘をぜひ観たいと思っていた。ちゃんと今回はオペラグラス持参しております。

行列覚悟、でも今回もひとつ前の演目から入れそうな感じでした。天気悪くて行くところもないし、一人でお茶飲むっていう生活スタイルは私にはないので(笑)「熊谷陣屋」から見ることにしました。こちらは1,400円。

    

芝翫襲名興業の橋之助さまの頑張りっぷりを拝見するのもいいかな、、そしていつもポカーンとなってしまう筋なんだけど、今回は理解できるか?って感じ、何度目の「熊谷陣屋」(笑)

もらった番号は77番、これなら立ち見は回避できるとのことです。勿論そのままいるので39番の藤娘は間違いなく座って鑑賞。

4階席とはいえ椅子も心地よいし、3階の3Bの最後列で4,000円で5時間観賞する体力にはちょっと自信が無くなったので、一幕見はいい出会いでした。

一谷嫩軍紀(いちのたにふたばぐんき)というのは源平の時代の話で、熊谷直実が平敦盛を打ち取った史実は置いといて、義経からの敦盛を生かせという命令に従ってわが子の首を切ってみせたというぶっ飛んでるお話なのですが、浄瑠璃的、歌舞伎的には受けるようで人気演目です。歌舞伎のぶっ飛びぶりは見事でございます。

さて「藤娘」ですが藤の精、七之助さんに比べて格段に色っぽい、昔観た福助様も色っぽかったけど、やはりこの世のものとは思えない!位の魅力が溢れていて引き込まれます。

    

さすが日本の女形の第一人者、玉三郎様を超える女形は多分でないかなぁ、熊谷陣屋の菊之助さんも良かったけど、なんていうのか、贅肉がないけど色っぽいという体形といい、でも玉三郎様を目指せるのは「二人藤娘」で共演している七之助さんに違いない。次に機会があったら是非七之助藤娘を観たいものです。

女形の最高峰「阿古屋」という役があるのですが、これを演じられるのは玉三郎様だけという演目。来年一月からのシネマ歌舞伎で観られるようです。

踊りだけじゃない琴・三味線・胡弓の三曲を阿古屋自ら演奏するという役。来年の楽しみ!見つけた(*^^)v

コメント
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