チリ鉱山落盤事故と「尻取り川柳」(94)

NHK特集でチリの鉱山落盤事故で温度30度以上、湿度90%の生活の様子が放映されていた。
それによると落盤したときの食料はたった一日分しかなく極限状態の生活は、
ツナ缶14個、鮭缶1個、豆缶2個、ビスケッで17日間33名が過ごした。
食事はツナ缶はスプーンで2杯、3日に１食だった。

落盤が起こり連絡が途絶え「絶望の果て」に立たされた時は争いは少なかったが、
17日目に地上と連絡がつき食事が差し入れられ、
生への欲望が見え始めてからトラブルが増えたという。
綺麗事だけでは済まず、人の性として頷ける話でもある。

さて先週に投句した「しりとり川柳」から選んで掲載します。(順不同)
今週は雑多な政情を詠んだ句が多くなりましたが、
マンネリ化してウイットに富んだ句は見当たりません。
私が比較的満足している句を◎印で選んでみました。笑読ください。

●風邪を引く　アメリカくしゃみで　日本が　◎

●逃げ腰で　日本政府は　中国に

●荒れ模様　国会審議　目途立たず

●木阿弥か　政権交代　したけれど　◎

●糾弾に　しどろもどろの　大臣席

●未熟さが　出てきましたよ　民主党　

●もう御免　嘘で固めた　マニフェスト　◎

●多くなり　口先だけの　政治家が

●圧力で　日本外交　腰折れに　

●脱北者　命をかけた　逃避行　◎

●体ごと　彼方に託す　初デート

●知恵袋　物知り隠居　もめ事の

●広がって　風評被害　手に負えず

●あの人は　素面良いが　酒飲めば

●聞けません　貴女の小言　聞き飽きた

●整理中　肩叩かれて　窓際へ　◎

●備えてる　冬眠するのに　熊さんが

●久しぶり　夜の付き合い　元気なく

●社交場　病院通いで　毎日の

●鉄面皮　初心な女房も　いつの間に