ゆるゆる素浪人の「気まぐれ日誌」~ 自己満足とボケ防止に、人生の雑記帳~  

そういう意味で老人の書いた「狼の遠吠え」、いや「犬の遠吠え」と思い、軽い気持で読んで頂けば有り難いです。

大学同窓会と薬剤師の将来

2008-10-29 06:37:00 | 時事・雑感
今週の日曜日に大学同窓の県人会が開催され40名近くが出席した。
私が卒業した大学は京都にある創立124年を迎えた私立の薬科大学で、
母校から来賓として学長、同窓会会長の二名が来県し講演と近況報告をした。
私は退職後の宴会には余り出席していないのだが、
今の同窓会長は同級で元副学長だったO君なので、出来るだけ参加している。

今年はノーベル賞に初の薬学出身の下村博士(長崎医大・薬学科)が、
クラゲの蛍光蛋白を発見して化学賞を受賞した画期的な年に成った。
学長の母校近況報告によると、
この4~5年間の薬学部の研究論文数や引用文献数は全国1~3位を占めており、
幅広く質の高い研究が行なわれているという。
また世界最高水準の研究教育拠点を日本の大学に形成するため、
文部科学省が重点的支援を行う「21世紀COEプログラム」に、
薬学では東大、東北大と並び母校が選ばれていると胸を張っていた。

もう一点は地域密着型の共同大学院の創立で、
京都府立医大、京都府立大、京都工繊大、京都薬大で、
「健康科学」を立ち上げたと言う話である。

一方薬剤師養成の薬学部は6年程に変わり2012年に初めて卒業するが、
私立の大学も乱立し薬学部は74校(公立大学:17校)に増加している。
そのたためか私立大学のなかには定員割れが生じ、
今年は18校(31%)にも上ったという。

幸いにも母校は歴史ある京都の地にあり、
永い歴史と実績により高い競争率を維持している。
しかし京都に同志社女子大や滋賀に立命館大学に薬学部が新設され、
少子化も手伝って受験者獲得には熾烈な競争に成って来ている。

今年の全国薬剤師国家試験受験者は14,000人弱、
そのうち合格率が76%で約10,000人が薬剤師になっている。
今後4~5年では新設された大学で卒業すると、
将来的には年間の薬剤師数は15,000人前後に成るようだ。

今は不足気味の薬剤師も、
この調子で薬剤師が養成されれば粗製乱造に成り、
「10年後に3割の薬剤師が失業する」と、ある業界新聞は予測していたという。
そうなった時はいつの世も、どんな所でも同じだが、
真に実力のある者のみが選抜され勝ち組として残る。
これから末永く大学が続く為にも優秀な学生の獲得が急務であり、私学経営の基本でもある。
そのためには地方同窓生の協力が重要に成ってくる事だろう。


安くなったガソリン値段:155円

2008-10-25 06:40:00 | 時事・雑感
昨日は久しぶりにガソリンスタンドで給油した。
ガソリンはリッター156円と、
8月上旬の最高185円と比べ30円近くも安くなっていた。
消費者にとっては嬉しいことで、
安かった100円前後の低価格を望みたいところだが、
世界の情勢からはそうもいかないようだ。

下表は1989から2008までの{輸入原油とガソリン価格の推移}の概略である。
2004年頃から原油価格が徐々に上がり始め、
'07年頃には急激に上がり’’08.8.4で最高値の185円/ℓまで高騰した。

この相関を見ていると’89から‘07ぐらいまでは、
安い原油価格に比べてガソリン価格が少し高いように思われる。
今年8月に最高値185円/ℓまで成ったのは、
原油が世界のマネーゲームに組み込まれたからだろう。
これも産油国らの調整で8月以後は降下傾向にあり、
原油価格は現在は1バーレル104$まで下がっている。
 
●輸入原油とガソリン価格の推移
       (ガソリン価格)     (原油価格ドル/B)  
1989(平元)    124円/ℓ          17ドル
 ~
2004       115円            38ドル
 ~
2007       145円           79ドル
2008.4      130円           100ドル
2008.6      172円           121ドル
2008.8.4     185円(最高値)       147ドル
2008.8      180円(平均)         135ドル 
2008.10      157円        63ドル(10/27)

8月のガソリン高騰で国内は騒然となり漁業組合の操業中止や、
各種企業では当然ながら自転車や電気自動車の導入などと、
それぞれコスト削減へ素早く対応していた。

ところが原油価格が下降に向かい少し安心していたら、
昨日は13年ぶりに一時1ドルが94円台まで円高になり、
輸出企業は益々し苦しく成ってきた。
それに伴い日本の平均株価もバルブ崩壊後の最安値7600円に近づいており、
これで日本経済の停滞が確実視されてきた。
ともかくアメリカ発で世界の株価に影響し、
先の見えない乱変動を繰り返している。今後どうなることやら・・・
         

サヌキの地域特産品開発

2008-10-22 06:23:00 | 時事・雑感
朝の日課の「しりとり川柳」に凝って、ブログ更新が疎かになっているが、
今日は地方活性の地域ブランドについて書いて見たい。
本県では全国に通じる「サヌキうどん」があるが、 
それに続けと新しいブランド開発に知恵を絞っている。

今年は小豆島で日本初のオリーブ植栽が成功してから100周年、
そして引田の安戸池で野網和三郎が日本初のハマチ養殖が成功してから80周年、
それらを記念してオリーブ100年祭が行なわれた。

この歴史あるハマチとオリーブを「サヌキうどん」に続く、
香川県のブランド食品の開発が試みられている。
オリーブの葉には抗酸化作用のポリフェノールが多く含まれ、
それを餌に育てたハマチは赤身が長持ちする実験結果が得られている。
100年祭ではハマチとオリーブオイルでカルパッチョを振る舞った所、
絶妙なバランスと好評だったと報じていた。

ところが地域特産品の開発は異常競走に成り、
しばしば地元産の原料不足で「食品偽装」をよぶ。
3~4年前には大手のJA香川が製造した「サヌキうどん」が、
県内産小麦100%使用の表示にもかかわらず、
カナダ産小麦を使って「偽装表示」で全国に報じられた。

これだけ「サヌキうどん」の需要が多くなれば、
県内産麦だけで対応出来る訳もなく外国産に頼らざるを得ない。
今はオリーブが健康加工食品として、また県内土産品として、
消費量が増えており県内産だけでは対応できないであろう。
当然ヨーロッパ辺りからの輸入品で賄っているだろうから、
ぶざまな「サヌキうどん」の二の舞にならないように、
キチンとした食品表示をして欲しいものでもある。

世界同時株安と相場師・是川銀蔵氏

2008-10-16 06:43:00 | 時事・雑感
先週は世界の株価が暴落し、日本でも一週間で日経平均で3000円もさがった。
一般投資家は慌てふためいていたが、
今週始めには戦後最大の1000円も反転しひとまず安心したところである。
しかし今日のニューヨーク株式市場は史上二番目の下げ幅と成り、日本への影響が懸念される。
今回のようなアメリカ発世界同時株安は初めてであり、
これも世界金融システムの崩壊を意味しているのであろうか。

しばしば株の売買についてはブログにも書いてきたが、
親しい友人から野次馬根性も手伝ってか、
今回の暴落で私の株のご機嫌伺いのメールが届いていた。
その返信も兼ねて再度株に対する私見を綴ってみることにした。

ここ暫らくの日経平均株価の変動を書いて見ると、
日本のバルブ崩壊後の頃は日経平均株価は 7000~8000円前後まで下がっていたが、
昨年の11月には18,000円まで回復していた。
今回の世界同時下落で9,000円台まで下落したので、
各国の政府も公的資金投入で対応しており、
現在の日本の株価は10,000台に回復し底値は脱出との見方もある。

そんな訳でここ2~3年は外人投資家やネット売買の個人投資家が増え、
億万長者が多数出ていると言う二ユースが流れていた。
若干27歳の無職で独身男性が数年前から200~300万円を使って資金40億円を作り、
コンピユウターの誤作動で20億円の純益を一瞬に稼いだとの話題も報じられた。
こんなニュースに触発されてか一般投資家が増加していた矢先の株価暴落、
誰も不安と恐怖に成るのは確実で、
しばらく株への投資行動は減退すること間違いなしだ。

前にも書いたが私が株売買の「いろは」を覚えたのは、
40年前の大学時代に友人から誘われて株に手を染めたのが始まりである。
そして本格的には勝負ごとの好きな父の背中を見て覚えたが、
父のコーチは一切受けず以心伝心の自己流で押し通し、
まあまあの成果を得て楽しんでいる。

そんな関係からか友人や親類縁者から購入銘柄を聞いてくるが、
一切誰にも話さないことにしている。
何故なら責任感が強くどちらに転んでも責任を伴うもので、
まして損益に成れば非難されること間違いなしだ。
これだけは亡父の強い教えでもある。

今回のような株売買の恐ろしさを予測して、
かつて「相場の神様」といわれた故是川銀蔵氏の、
「相場師一代」(小学館文庫)を引用して警鐘を与えてきた。
是川氏は明治生まれで70年代から80年代に活躍し株で日本一の長者に成ったほどの実力者だが、
①株で成功するのは不可能に近い
②分析・研究・実践あるのみ
③株投資の主目的は推理の当たる面白さで、カネや欲の満足は二の次だったと書いている。

更に是川氏は一般の人が株で儲かると思うのは錯覚、
危険も省みずに株式投資に大金をつぎ込み、
人生を棒に振るような人たちが出てきては困るとも書いている。
この勝負師の投資人生の総収支決算は赤字だったと、自分を謙虚に振り返っている。

今回の世界同時株安を受けて株式の投機には是川銀臓氏の、
「株を一定の利殖に使用するのは全く不可能という訳ではなく、
真面目に株というものを着実な利殖の方法にすればできないことではない。」
という言葉に率直に耳を傾けるべきかもしれない。
最後に拙い経験から言えるのは、株で一獲千金で億万長者に成れるのはほんの一握り、
一般の人は急がば回れの配当と値上がり期待の両睨みが堅実な方法ではなかろうか。

紅葉の十和田八幡平国立公園

2008-10-12 06:39:00 | 時事・雑感
このところ我が家の庭の金木犀が芳香を漂わせ、秋を感じさせているが、
ここ四国は暖かく紅葉に染まるのは11月に入ってからだろう。

ネットを徘徊していると「日本紅葉選」が掲載されており、
全国各地の紅葉の名所が紹介され懐かしく見ていた。
私が紅葉に感動したのは、
「十和田・八甲田山・奥入瀬渓谷」「奥日光」「裏磐梯・五色沼」、
「京都」(嵐山・東山)「宮島」(広島)「耶馬溪」(大分)、
そして我が香川県の「寒霞渓」(小豆島)がある。

しかし最も感激したのは夏に卒業旅行で訪れた十和田・奥入瀬渓流で、
後に再び秋に訪れる機会のあり「十和田・八幡平国立公園」は忘れられない。
それも紅葉の秋(見頃は10月上旬~11月上旬)が一番である。
この3連休の紅葉狩りは真っ盛りで、
さぞかし混雑していることだろう。

そんな訳で今日の「気まぐれ日誌」に変え、
昭和59年に友人と旅した「十和田・八甲田山・奥入瀬渓谷」の写真を、
一挙「レトロ写真館」に挿入した。
http://page.cafe.ocn.ne.jp/profile/kuroyan3568/links