ゆるゆる素浪人の「気まぐれ日誌」~ 自己満足とボケ防止に、人生の雑記帳~  

そういう意味で老人の書いた「狼の遠吠え」、いや「犬の遠吠え」と思い、軽い気持で読んで頂けば有り難いです。

首相と小沢氏会談は平行線

2012-05-31 00:00:00 | 政治・雑感

 野田首相が政治生命をかけると言っていた、消費増税案の可決を左右する、

国民注目の野田・小沢会談が行われた。

結果は予想されていたように平行線で終わった。

 

まあ民主党は面白い党で、討議により決まった法案を与党議員が反対し、

それを総理が宥めると言う奇妙な構図だ。

この会談に臨む野田首相は乾坤一擲、一期一会の4文字熟語で会談に臨んだが、

小沢さんに上手くあしらわれ、決裂と言っても過言ではない結果に成った。

 

小沢・輿石氏は再会談で玉虫色の妥協点を探ろうとしているが、

今の総理と小沢氏の認識の差は大きく、

何回会談しても消費増税では妥協点など出来る筈が無い。

 

これで再会談を続けるなら総理が消費増税を諦めたか、

小沢氏か総理に妥協するかの何れかを意味する。

それ故に再会談は無いだろうと推測するが、在ったとしても儀式に過ぎないだろう。

 

政治は一寸先が闇と言われるので、どうなるか分からないが、

まさか首相が小沢さんに大胆に譲歩するとは思えない。

私の深読からすれば、案外野田首相は頑固な一面があるので、

小沢さんの意見を無視して野党の自民・公明に接近し、消費増税法案成立に走るのではなかろうか。

ひょっとしたら今日の会談は、小沢切りの儀式だったのかもしれない。

 

その為には法案の修正や問責決議が可決された大臣の罷免が必須に成り、

野田首相の消費増税に対する、本当の意味での「やる気」がためされる。

 

この道を選んだとしてもハードルは高く成立はなかなか困難だが、

消費増税案を成立させるには自民公明との連携以外に道は無かろう。

それに伴い総理の宝刀「解散権」の行使時期が早まるかもしれないが、

毎日が日曜の暇人は、この権力闘争を筋書きの読めないサスペンスドラマとして眺めている。

 ●「レトロ写真館」(36)  ロンドン近郊

○中世からの住宅①

○中世からの住宅②


 先週の尻取り川柳(208)とNHKテレビ「オウム真理教」

2012-05-29 00:00:00 | 雑感・川柳

先週の土日にあった「NHKスペシャル」の「未解決事件」を見て久しぶりに感動した。

日本中に大きな衝撃を与えながらも「迷宮」入りしてしまった数々の「未解決事件」から、

今回は全国民を震撼させた「オウム真理教」を描いた、

「オウム真理教17年目の真実」「オウムVS警察 知られざる攻防」は重厚な番組だった。

 

今も生々しい記憶を残.る一連の「オウム事件」を、

実録ドラマとドキュメンタリーで徹底検証した番組だったが、

約4時間の長丁場を手に汗握って、まるでサスペンス劇場のように見入った。

特にNHKオウム取材記者と脱会した元オウム信者との実録ドラマに緊張感を感じた。

 

今まではオウムの出発点は弱者救済だったが挫折したので、

毒薬サリンを使った強引な手法で宗教国家を目指したと思われていたが、

どうもその推察は違うらしい。

 

この番組によればオウムの出発点である熊本県波野村時代から、

従来の体制を壊し宗教国家を建設するというのが松本志津夫教祖の野望であったと、

麻原彰晃の肉声テープや上祐元幹部の証言らで実証していた。

ともかく再放送もある事だろうから「オウム事件の全貌を再考する番組」として、

見逃した人は是非とも視聴するいい勉強に成るだろう。

 

さて先週の「しりとり川柳」ですが毎朝の貴重な1時間弱を使い、

朝ドラ「梅ちゃん先生」をバックに約15句詠み、お遊びの「頭の体操」に励んでいる。

 

今週は政治関係が少なく日常生活を詠んだ句が多く成りましたが、

マンネリ化して粗雑になり、川柳と言うより下句を使った直感の短文に成りました。

努めてユーモアとウイットに富んだ句を心がけていますが、

技術者だったので理屈ぽく、諸に心情が表れた気恥ずかしい句もあります。

その日に詠んだ好きな愚作に○印を付けて見た。笑読ください。

 ●元総理 ポッポポッポと 飛び回り

●サスペンス 与野党演じる 政局は

●切り札を 切って勝負の 消費税 ○

●必要ね 国会議員の 交代が

●あちこちで 解散風を 吹かしてる

●いる議員 欠伸している 本会議

●新しく きちんと直して マニフェスト

●一言で 熟年夫婦 通じ合い

●スカイツリー 墨田の空から 富士を見る ○

●放蕩す 芸の肥やしに 夢芝居

●久々に 感動したよ 大相撲

●空っぽに 子沢山で 米びつが

●そう見えて 仮面夫婦と 呼んでいる

●天候に 左右されます 妻の顔 ○

●体重計 乗っては降りて 又乗って 

●安かった まずかろうの バーゲン品

●悪い人 二股交際 誰かさん 

●すぐばれる 七面鳥だよ 君の顔 ○

●あの頃が 懐かしいけど 戻れない

●プロポーズ 聞いていないと 駄々を捏ね

●嫁決まり 次の心配 嫁姑

●皿の上 舞わしています 我が亭主 ○

●一言を 言って欲しいの 綺麗だね

●変わります 給料日には 妻の顔

●無理みたい 私の能力 期限切れ

●遠いから タクシー乗って 割り勘で

●しないけど セクハラ紛いの 酒の席

●可愛いよ 外交辞令で 喜ばし ○

●癒し旅 恋に破れた 一人旅

●「レトロ写真館」(35) ヴェサイユ宮殿(パリ)

○外観

○西洋庭園

 

 


「インターネット随想」⑰ 麻薬鑑定

2012-05-27 00:00:00 | エッセー

週刊誌の報道に端を発したお笑いコンビ「次長課長」の河本準一さん)が25日、

民法上扶養義務のある母親が、最近まで生活保護を受けていたことを認め、

一部を返還する考えを明らかにした。

 

この種の問題は各方面で起こっているが、これも人間性によるのだろうし、

お金に対する「人の性」かもしれない。

それに制度も自己申告制で役所の対応にも不備が在ったのだろうが、

子供の頃の印象としては、貰いたくても貰わなかった人も多いようだ。

今や金の事なら権利として過大解釈してでも最大限の恩恵を受けようとする風潮は、

索莫とした人間社会に変わり、人の心も荒んで来た表れかも知れない。

 

東日本大震災では被災者の生き方について堅忍不抜、秩序を保ち冷静、

他者への配慮、自助共助公助、人間としての尊厳を保っていたと、

外国メディアからは高い評価で報道していたが、今回の話は少しかけ離れているように思う。

 

これを受けて厚生労働省は今後、扶養可能な親族がいる場合は、

民法の扶養義務を果たさせるよう運用を厳格化し、法改正も検討するという。

 

さて「インターネット随想」 麻薬鑑定の話に移ろう。

帰り支度をしていた或る日、麻薬事務所のAさんが「先生、先生」と大声で飛び込んできた。

実はいま、高知県から帰って来たところだと、

薄汚れた風呂敷包みから、壊れたアンプルや注射器のガラス片を取り出し、

これから急いで麻薬の検査をして欲しいと泣きつかれる。

「今日は友達とマージヤンの約束があるので明日だ」と断ると、

Aさんが手を合わして必死に頼まれれば断ることもできず、引き受けることにした。



「実は、高知県のある山村の診療所に、ロートルのお医者と看護婦がいるんだ。

そこの看護婦が暴力団と関係しているらしく、そこで使っている麻薬がどうも横流しされている。

これはそのブツなんだが、急いで鑑定を頼むよ」と言うわけである。


取り急ぎ薄層クロマトやガスクロマトと言った機器で分析すると、

モルヒネ類の麻薬は検出されないが、劇薬の子宮収縮剤の「硫酸スパルテン」が検出され、

一同、驚く事しきりなり。

よく見るとアンプルの入った外箱は、明らかに日本薬局方「硫酸モルヒネ」であるが、

アンプルの表示は日本薬局方硫酸までは読み取れるが、以下は薄く消されて読み取れない。

どうも硫酸モルヒネと硫酸スパルテンのアンプルが、すり替えられているのを知らずに、

ロートルのお医者さんが、硫酸モルヒネと思いこんで注射していたらしい。

歳をとればお互い色々あるが、それにしても悪知恵の働く看護婦には魂げたものである。

もちろん直ちに御用とあいなり、暗い独房生活への道となっていった。

                 (○○県○○会誌、1984.3.1)

●「レトロ写真館」(35)  20年前のロンドン

○ヒースロー国際空港

○バッキンガム宮殿近く

○市内


ドラマ「梅ちゃん先生」と「平清盛」雑感

2012-05-24 00:00:00 | テレビ・雑感

いま好調の朝ドラ「梅ちゃん先生」を毎日見ているが、

戦前から戦後の焼け野原から復興していく東京・蒲田が舞台。

昭和の奇跡の経済発展を支える名もなき人々に助けられ、

命を守る医師になって行く平凡な一人の女性の物語である。

ヒロインに可愛い堀北真希さんを起用し、スタッフはベテラン俳優で固め、

ドラマ部門で絶えず視聴率はトップの20%台を走り続けている。

 

先の朝ドラはデザイナーの創成期に活躍した小篠綾子さんをモデルにした小原糸子役を、

尾野真千子さんが熱演した「カーネーション」は、8年ぶりの高視聴率19.6%に拍手喝采だった。

しかし「梅ちゃん先生」は始めから、それをも上回る勢いである。

 

それだけ多くの人々に共感を与えているのであろうが、

まずヒロインの梅ちゃん先生を演じる堀北真希ちゃんの飄々とした演技に、

世のオジサン連中や若者の心を捉えているのは間違いなかろう。

 

それに時代背景が戦前から戦後の復興時代に、余り人々が知らないエピソードや、

家長の頑固なお父さん像が描き込まれた脚本に妙がある。

 

先の好調だった「カーネーション」の導入部分も同じ構図だったが、

今の軟弱な草食系お父さんより、強いお父さん像に憧れているのか、

現在の朝ドラ・ヒットの方程式は、ここら辺りにありそうだ。

 

しかしNHKのドラマ部門の主流は、何といっても51年前から始まった大河ドラマだが、

今年の「平清盛」も大々的に宣伝している割に視聴率は13~15%と芳しくない。

近々では「篤姫」が4年前に24.5%の高視聴率を記録したが、

それには遥かに及ばず、さぞかし担当者は焦っていることだろう。

 

今まで大河ドラマの「平清盛」役は、

辰巳柳太郎、仲代達也、金子信雄、渡哲也さんらの大物俳優が目に浮かび、

今年の松山ケンイチ・清盛も決してミスキャストではない。

 

しかし何分、時代は武士、公家、朝廷と、ゆったりとした複雑な時代背景は、

今の気忙しい時代とはマッチしない。

それに天皇、法王、お妃、平氏、源氏、藤原氏と、よく似た名前が多く、

歴史好みの私でも歳のせいか人物の相関図が混乱して分かり難く、

シンプルでスピードを好む現代人には、マッチしないのかもしれない。

 

朝ドラはフィクションで作者の思いがドラマティックに描けるが、

歴史ドラマとなる大筋の流れは決まり限度がある。

いくら「平清盛」が日本人好みの英雄と言っても、

こう何回も筋の分かった歴史ドラマを見せられると、視聴者も飽が来るのも当然だ。

今の「大河ドラマ」は51作目とマンネリ化して、テーマも枯渇しているのも事実。

ここら辺りで「大河ドラマ」も斬新な企画力と脚本力が必要に成って来ている。

 

そんな事もあってか来年の「大河ドラマ」の主人公は、

福島県出身で同志社大学を創設した新島襄の妻、新島八重の物語だそうだ。

これに決まった理由は東日本大震災が起こり「被災地を元気づけたい」として、

予定を急きょ変更して福島を舞台にした「八重の桜」にしたそうだ。

 

来年のヒロイン綾瀬はるなさん演じる「新島八重」は、

かつて好調だった「篤姫」や「直江兼続」「巧妙が辻」「江」らと同様に、

詳しく人物像が分かっていないだろうし、多くの人々は知らないだろう。

そういう意味で「八重の桜」は脚本家がドラマティクに描ける自由度が大きく、

視聴者は筋書きの読めない物語に新鮮味を感じるだろう。

そういう意味で「八重の桜」の良否は脚本の妙に掛かっており、

視聴率挽回のチャンスも大いにある。

 

●「レトロ写真館」 (34) フランス・パリ

○ムーランルージュ(赤い風車) パンフレット(1993)

マンマルトルに1889年オープンした世界的に有名なキャバレー

画家のロートレックが踊り子を描いたポスターとしても有名


先週の尻取り川柳(207)とサヌキの「金環日食」

2012-05-22 00:00:00 | 雑感・川柳

昨日の「金環日食」の日本の規模は平安時代以来らしいが、

ここ四国・サヌキでも一部の地域で282年ぶりに金環日食が、

朝の7時20分頃から辛うじて雲の晴れ間から見られた。

高松は金環食が見られなかったが、雲の狭間から部分日食が見られた。

徐々に日食が進行して薄暗く成ったが、さぞかし原始人だったら驚いたことだろう。

 

次に香川で見られる金環日食は83年後、

昨日の規模で見られる日本の「金環日食」」は約300年後だそうだが、

その時に日本は世界の中で、どんな国に成っているのか興味深い。

 

さて先週の「しりとり川柳」ですが毎朝の貴重な1時間弱を使い、

朝ドラ「梅ちゃん先生」をバックに約15句詠み、お遊びの「頭の体操」に励んでいる。

 

今週は政治関係が少なく日常生活を詠んだ句が多く成りましたが、

マンネリ化して粗雑になり、川柳と言うより下句を使った直感の短文に成りました。

努めてユーモアとウイットに富んだ句を心がけていますが、

技術者だったので理屈ぽく、諸に心情が表れた気恥ずかしい句もあります。

その日に詠んだ好きな愚作に○印を付けて見た。笑読ください。

 

●続くそう 小沢裁判 無罪でも

●注視する 夏の電力 どうなるか

●節電だ 掛け声だけが 勇ましく ○

●満ち溢れ 富士の山麓 ゴミの山

●騒いでる 金環食が 見えないと

●おじけるな カボチャばかりの 聴衆者

●ギラギラと 若い男の 顔目立つ

●時代かも 夫婦別姓 要求は

●無駄遣い 衝動買いは 止まらない

●興したよ 大手企業に 一代で

●卓球を 教えた孫に 教えられ  ○

●もがく我 修行足らぬと 夢の中-

●何事も 柳に風の 自然流 ○

●どうなるの 老々介護の 終着駅

●これノルマ? そんな元気は 今は無し

●本が出る 新刊図書は 電子本

●分かってる 男の野心 顔見れば

●スッキリと 夜空に生える スカイツリー

●お念仏 唱えるだけで 極楽へ

●後引けず 意地で揚げてる オークション

●舞っていた 外れ馬券が 空高く ○

●看板が 美人女将の 旅館です

●下したよ 新鮮アジを 三枚に

●お散歩を 健康管理に 愛犬と

●出ています 昔の名前の 源氏名

 

 

●「レトロ写真館」(33) サヌキ(東讃)で観測された「金環日食」 

○NHK高松ホームページより

 

○四国新聞より(21日午前7時28分、東かがわ市引田の安戸池)