野田首相が政治生命をかけると言っていた、消費増税案の可決を左右する、
国民注目の野田・小沢会談が行われた。
結果は予想されていたように平行線で終わった。
まあ民主党は面白い党で、討議により決まった法案を与党議員が反対し、
それを総理が宥めると言う奇妙な構図だ。
この会談に臨む野田首相は乾坤一擲、一期一会の4文字熟語で会談に臨んだが、
小沢さんに上手くあしらわれ、決裂と言っても過言ではない結果に成った。
小沢・輿石氏は再会談で玉虫色の妥協点を探ろうとしているが、
今の総理と小沢氏の認識の差は大きく、
何回会談しても消費増税では妥協点など出来る筈が無い。
これで再会談を続けるなら総理が消費増税を諦めたか、
小沢氏か総理に妥協するかの何れかを意味する。
それ故に再会談は無いだろうと推測するが、在ったとしても儀式に過ぎないだろう。
政治は一寸先が闇と言われるので、どうなるか分からないが、
まさか首相が小沢さんに大胆に譲歩するとは思えない。
私の深読からすれば、案外野田首相は頑固な一面があるので、
小沢さんの意見を無視して野党の自民・公明に接近し、消費増税法案成立に走るのではなかろうか。
ひょっとしたら今日の会談は、小沢切りの儀式だったのかもしれない。
その為には法案の修正や問責決議が可決された大臣の罷免が必須に成り、
野田首相の消費増税に対する、本当の意味での「やる気」がためされる。
この道を選んだとしてもハードルは高く成立はなかなか困難だが、
消費増税案を成立させるには自民公明との連携以外に道は無かろう。
それに伴い総理の宝刀「解散権」の行使時期が早まるかもしれないが、
毎日が日曜の暇人は、この権力闘争を筋書きの読めないサスペンスドラマとして眺めている。
●「レトロ写真館」(36) ロンドン近郊
○中世からの住宅①
○中世からの住宅②