ゆるゆる素浪人の「気まぐれ日誌」~ 自己満足とボケ防止に、人生の雑記帳~  

そういう意味で老人の書いた「狼の遠吠え」、いや「犬の遠吠え」と思い、軽い気持で読んで頂けば有り難いです。

被害者支援と尻取り川柳(113)

2011-03-27 07:04:00 | 時事・雑感
東北関東大地震も発生後2週間余りが過ぎ、復興に向けた槌音が聞こえ始めたが、
野菜、牛乳、水道水、環境等に基準以上の放射線汚染で大変だ。

災害地から遠く離れたここ四国・サヌキの様子は、
今のところ大気も水質も野菜も騒がれている様な放射能汚染はない。
それでも郊外の大型スーパーマーケットに寄ってみると、
必要以上の保存食やミネラルウオーターの買占めが始まっている。
これも人の性のなすところで仕方ないのかもしれないが、
昭和40年代のオイルショックでトイレットペーパー等の買占め騒動を思い出す。

そんな暗いニュースとは反対に被災者支援の明るい話題も出始め、
那須御用邸の職員用風呂を避難者に開放したと報じられていた。
ここ香川県も市町と共に公営住宅を被害者の受け入れに使用する事を決定し、
早くも17日には福島県から3世帯9人が高松市の県営西春日団地に入居した。
現在、受け入れ可能な公営住宅は計59戸で、ほぼ全戸が無償提供されるという。
民間の使用していないホテルも開放され支援の輪は確実に広がっている。

今回の地震の総被害額は内閣府の試算で25兆円(阪神大震災は約10兆円)と言われ、
GDPで0.5%マイナス、復興対策費等に官民の投資が10兆円以上必要で、
差し引きでは11年度の実質GDPを0.5~1.25%押し上げるシナリを示している。
しかし試算には福島第一原子力発電所の事故や計画停電の影響は含まれていないとしており、
経済全体の損害額が膨らむのは確実でGDPの減少は避けられないと思われる。

さて先週の「しりとり川柳」ですが、
地震関連を中心に通常の政治、日常生活等のお題で1時間弱の「脳トレ」に励んだ。
自分の好きな愚作を◎印を付けて見ましたので笑読ください。


●裏が見え 政治の舞台 嫌らしい

●議員ども 御手盛り歳費で ぬくぬくと

●待ち焦がれ 安否情報の 吉報を

●何とかし 立ち上がってくれ 災害者

●何も無い 着の身着のまま 命だけ ◎

●甚大に 巨大地震の 被害額

●日が沈み 避難所暮らし 気も沈む ◎

●春が来る 元気も出ない 屁も出ない

●また来るね 自然災害 気まぐれで

●反応す 巨大地震が 円高に

●逃げていく 原発事故で 外人が

●テレビ見て 津波の怖さ 再認識

●お呼びです 貧乏神が 日本を

●考えて 日本の皆さん 買占めは

●踊ってる 亭主は妻の 手のひらで ◎

●欲しかった ママゴト遊びで お嫁さん

●オーイお茶 そんな時代が 懐かしい ◎

●社交術 大切ですよ サラリーマン

●飽きないね パンダの仕草 いつ見ても 

●腹が減り 夜中にあさる 冷蔵庫 ◎


(「見えざる放射線の恐怖」と「尻取り川柳」(112)

2011-03-24 07:00:00 | 時事・雑感
初めて日本が経験したマグニチュード9.0の巨大地震と大津波、
それに伴う原子力発電所の放射能汚染。
これらは何れも未知の分野だけに当然ながら行動は右往左往、
それに伴い最悪を想定しての風評が広がりパニック状態に・・・。

世界で唯一の原爆の被爆国でもあり「放射能アレルギー」の強い国民。
それに放射能はは新型インフルエンザと同じように見えない敵との戦いだけに、
福島原子力発電所の放射線汚染問題は深刻だ。
ましてや経験したことのない原子炉の冷却不能に伴う水素爆発による白煙、
それらの映像を見せ付けられると、誰もが恐怖心を抱き様々な怪情報が乱れ飛ぶ。

今回は原子力発電が専門でもない吉岡斉九大教授(科学技術史)の、
「数時間でメルトダウン(炉心溶融)がある」のコメントは衝撃的だろう。
ニュース速報(NHK)で「福島原発、メルトダウンの可能性(炉心溶融)」が駆け巡る。

それに伴い東工大出身のお粗末な菅総理の会談。
自ら原子力の専門だと称し原子炉爆発の可能性を、
「最悪の事態になったら、東日本がつぶれる事も想定しなければならない」と発言、
多くの国民に一層の恐怖心を植え付け、外国人の日本脱出が始まった。

そんな中で「既に臨界を下回っているからメルトダウン(炉心溶融)はあり得ない・・」と、
冷静に解説していた大阪大学山口教授もいたが、当初は半信半疑で聞き流され、
「最悪のシナリオ」の炉心溶融―爆発が増幅され世界中を駆け巡った。

しかし決死覚悟の自衛隊や東京消防庁の原子炉棟への放水をテレビ画面で見せられると、
一時の安堵感を与えてくれ、現在のところ新たなメルトダウンは起こっていない。

参議院予算委員会では原子力安全委員会の班目委員長は、
事故対応の想定見通しが甘かった事を認め、
「原子力安全規制行政を抜本的に見直さなければならない。
原子力行政を推進してきた者の一人として謝罪する気はある。」とも語っている。
しかし今更謝罪されても・・・・・

さて先週の「しりとり川柳」ですが、こんな時に川柳なんかと非難を浴びそうだ。
今週は地震関連を中心に、通常の政治、日常生活の川柳に戻した。
自分の好きな愚作を◎印を付けて見ましたので笑読ください。


●仕分けする 今度の選挙で 政治屋を

●何もかも 病んできました 民主党

●懲りもせず 政治と金で 禅問答 

●理不尽な 民主の言い訳 聞き飽きた

●イライラす 裸の王様 菅総理 ◎

●花も咲く やがて実もなる 被害地も

●大地震 来て見て分る 大津波

●被害地に 追い討ちかける 名残雪 ◎

●義援金 大和心の 見せ所

●考える 今後の日本 原発を

●見る辛さ 気丈に語る 震災者

●合言葉 元気で復興 頑張ろう 

●必死です 日本の力 試されて ◎

●その威力 想像絶する 津波痕

●深い仲 暗くて見えぬ 真実は ◎

●持病がね 恋の病が 疼くのよ

●玉の汗 明日に繋がる アスリート

●読めぬ字で 何とか済ます 筆不精

●部長には 成りたくないの 負け惜しみ ◎

●もう結構 嘘で固めた オベンチャラ 

●春遠し アラフォー 過ぎて 独り者

●みんなそう 極楽行の 汽車を待つ ◎

●この季節 悲喜交々の 顔がある

●あるお寺 脱税住職 ふてぶてしい

●ひた隠し 人は弱みを 見せぬもの



菅総理の力量と尻取り川柳(111)

2011-03-20 07:07:00 | 時事・雑感
悪夢の巨大地震から一週間が経ち被害も徐々に明らかになり、
死者・不明者2万人を超え、戦後最悪の自然災害に成った。
被災地ではボランティアの受付も始まり徐々にライフラインも回復し、
復興の槌音も聞こえ始めたが、その前途は嶮しい。

世界中が注視の福島原子力発電所の原子炉の冷却作戦も、
ヘリコプターや消防車による勇敢な放水、予備電源と冷却機の復旧と、
日本の総力を結集した放射線冷却対策は徐々に成功しつつある。

この巨大地震で政治闘争は一時休戦にしているが、
現在までの菅政権の地震対応を見ていると頑張ってはいるものの、
何か不安感を持たざるを得ない場面もある。

まあ経験した事のない巨大地震と放射線汚染だから仕方ないのかもしれないが、
期待していた政治主導の対策も遅く感じたのは私だけだろうか。
政治主導と言っても政治家だけで判断できる訳もなく、
新しい専門的な案件は優秀な役人や業界の力を借りなければ解決できず、
首相周辺には官僚を使いこなす人材不足の感が強い。

その表れとして菅総理のイライラが目立ち笹森氏との会談では、
「最悪の事態になったら、東日本がつぶれることも想定しなければならない」と述べ、
一国の首相の発言が原発の恐怖感を一層国民に与えた。
また官邸強化のためとは言えクビにした仙石官房長官を、早くも副長官に復帰させたり、
夜中に異例の東電社長を呼びつけたり、米国原発技術援助を一度は断ったりと、
チグハグな行き当たりバッタリの対応が目立つ。

まあどんな場所でも新しい仕事の対応は難しく、右往左往するのが常だが、
菅政権の尖閣沖中国漁船の衝突や、
今回の原発事故の決断や処理は、まさにその通りである。
しかしそれらを無難に切り抜けるのが、プロの指揮官というべきものであろう。

先日は3大臣を増員して野党も入れた危機管理内閣を模索してか、
谷垣自民党総裁を副総理兼震災復興大臣で入閣を打診していたが、
あっさりと自民党から大連立は断られた。

イラ菅らしく手当たり次第に外面も無くトライする姿を見るにつけ、
何か総理としての力不足を感じ、
菅政権の延命策の強化を目指した裸の王様のように見える。

さて先週の「しりとり川柳」ですが、こんな時に川柳なんかと非難を浴びそうだ。
今週も「東北関東大地震」の被害者に哀悼を込めて、
巨大地震を念頭に頭の体操に挑戦した。愚作ばかりですが笑読ください。

●避難者を 優先的に 仮住宅

●再チェック 必要ですね 防災の

●初体験 想定外の 大津波

●しています 電気をコマ目に 消しています

●即行動 津波警報 でたならば

●停電も 戦後の経験 生かされて

●問題と 分っていても 原子力

●言い難い 原発必要と 今の時期

●被害地に 天皇の言葉 勇気付け

●気の毒で 凝視できない 津波痕

●外国が 地震が試す 日本力

●言い聞かせ 地震大国 日本と

●からっ風 一際しみる 被害者に

●地震より 怖いものあり 古女房

●強い意志 原発放水 命がけ

●興せない 被害地しばらく 大打撃

●買いあさる 風評被害に 踊らせて 

●言葉なく テレビの画面 釘付けに

●矛と盾 矛盾が多い 今の世は 

●何事も 最初が肝心 頑張って


原発事故と尻取り川柳(110)

2011-03-17 07:05:00 | 時事・雑感
連日地震関連の報道でテレビや新聞を賑わしているが、
特に東京電力の福島原子力発電の放射能汚染は深刻で世界でも上位に入りそうだ。
世界の二大原発事故では、
1979年米国ペンシルベニア州スリーマイル島における原発の炉心融解事故、
1986年4月26日にウクライナ共和国のチェルノブイリ原発4号炉での炉心爆発事故で、
6万人の住民が被害をうけて居住不能となった。

日本は世界で唯一の原子爆弾による被爆国であり、国民も核アレルギーが強い。
更に地震国でもあり原発は世界の中でも厳しい基準を設定していた。
その為か行政サイドも放射能関係は出来るだけ秘かにしてきたきらいがある。

まあ科学技術を文明社会に取り入れない手は無いが、
功罪は諸刃の剣で「安全性」が確保されての話であろう。
しかし今までの科学技術の発展を見ていると、
しばしば当初の失敗を学習しながら社会に取り入れられてきた。
今回の原発事故も想定外の巨大地震と大津波により、
今まで組み立ててきた世界一の安全神話が脆くも崩れ去った。

今は多くの国民が短絡的に原発不要論を主張しているが、
本当に戦後のような「原発」のない不便な生活に耐えられるのか、
それとも文化的で豊かな生活を継続していくのか、
それぞれが真剣にライフスタイルを考え直す必要に迫られている。
ちなみに私は科学技術を信頼し、新しい安全な原発の構築に期待したい。

さて「しりとり川柳」ですが、こんな時に川柳なんかと非難されそうだ。
今週も「東北関東大地震」の被害者に哀悼を込めて毎日1時間、
全て巨大地震を念頭に頭の体操に挑戦した。愚作ばかりですが笑読ください。


●不安です 日本の将来 これからの

●今の時期 何で日本に 大地震

●良いチンス 現政権の 見せ所

●経験し 弱点分る 原発も

●現実に なって驚く 大津波

●届けたい 被害地方に 愛の手を

●確認を 非常時持ち出し 定期的

●贈り物 届けてあげたい 被害地に

●まだ遣れる 生きてるだけで 恵があるよ

●食料品 早くも始まる 買い占めが

●唖然とす 地獄絵巻の 大津波

●国民は ここが我慢の しどころよ

●東電は ストップ安と 暴落し

●今だから 早くできるよ 復興が

●大惨事 防波堤も 役立たず

●近日中 瓦礫の山は 無くなるが

●優先よ 子供手当より 復興費

●噛締める 自然の脅威 改めて

●落ちてくる 生活レベル いや応なし

●ゴミの山 津波の通った 死んだ街

●人の世の 栄枯盛衰 目の当たり 

●救援を 余震が続き 間々ならず

●人の和が ものを言います 災害地

●救援隊 国の内外 被害地へ


東北関東巨大地震の立会人

2011-03-13 07:07:00 | 時事・雑感
一昨日は日本列島が「東北関東大震災」に見舞われ国民を震撼させたが、
被害に遭われた方には心よりお見舞い申し上げる。
ここサヌキは幸いにも今回は難を免れたが、
今世紀にいつ起こってもおかしくない東南海地震が懸念されている。
私の地震の記憶は4~5歳の時に昭和の南海地震(M8.0)を経験したが、
母の背におわれ逃げ出した恐怖が今も忘れない。

今回は偶然にも昼過ぎNHKの国会中継を見ていたが、
自民党議員が菅総理の外人献金問題を激しく追及していた。
そんな時に出馬しないと言われていた「石原都知事4選出馬」の速報が、
テロップで流れ驚いていた。
そんな中で画面に東北地方に「緊急地震警報」が発令された。
そして5~6分後の2時46分頃、
三陸沖でマグニチュード(M)7.8の地震が発生したと気象庁が発表した。

分らなかった被害状況も時間と共に甚大である事が分かり、
気象庁も後に「東北関東大震災」と命名しMは9.0に訂正した。
以後はどのテレビ局も特別番組を組んで終日報道しているが、
現在までに死亡者は1000名以上、福島原子力発電所の事故が懸念されている。

今回の「東北関東大震災」のM9.0は、
国内観測史上最大の地震で想定外だったとか、千年に一度の巨大地震とかと表現している。
日本最大の地震は869年に同じ三陸沖で発生したM8.6の地震であると言われていたが、
今回はそれをも上回る日本最大の巨大地震に成ったという。

世界と比べて見ると1900年以降では1960年に南米チリーで発生したM9.5が最大で、
今回の地震のM9.0は世界ランキング4位になるという。

そんな歴史的巨大地震の生き証人として否応なしに立ち会わされたが、
テレビの画面に映し出された大津波の脅威を身にしみて感じた。
文明社会の典型とも言うべき自動車や近代建築が一瞬に飲み込まれ、
木の葉のように押し流される無残な姿を見るにつけ、
自然の脅威に勝てない人間の無力を嫌というほど知らされた。

さて昨日の「尻取り川柳」は犠牲者の哀悼を込めて、
すべて巨大地震を念頭に率直な思いを詠んでみました。
愚作ばかりですが笑読ください。

●大き過ぎ 小さな日本 大地震
●自衛隊 頼りにしている 災害地
●大地震 自然のいたずら ひど過ぎる
●また余震 眠れぬ一夜 やっと明け
●経験し 自然の驚異 知らされる
●食いつなぐ 巨大地震の 災害地
●予知不能 自然の驚異 気まぐれで
●地獄絵図 テレビに映る 津波跡
●ボランティア 募っています 被害地は
●言われても 信じがたいよ 大津波
●復旧は ライフラインが 先決よ