ゆるゆる素浪人の「気まぐれ日誌」~ 自己満足とボケ防止に、人生の雑記帳~  

そういう意味で老人の書いた「狼の遠吠え」、いや「犬の遠吠え」と思い、軽い気持で読んで頂けば有り難いです。

先週の「しりとり川柳」から(52)

2009-11-29 06:23:00 | 時事・雑感
昨年の8月より朝の貴重な1時間をテレビを見ながらブログ巡りをし、
毎日10句ぐらいを直感で作り「頭の体操」をしている。
全く自己流で始めたばかりだが、確かに「脳トレ」には効果があるようだ。

先週の「しりとり川柳」から選んで掲載します。(順不同)
「しりとり川柳」は相手の下句(既定)を使って作る、エンターテイメント化した言葉遊びです。
ですから上句は既定されています。
特に個人的に気に入っている川柳を◎印で選んでみました。

●出番待ち 次の総理が 気にかかる

●仕分け人 自分の能力 仕分けられ ◎

●分からない 事が多いよ 政界は

●先にボケ しっかりせよと 励まされ ◎

●覚悟つく 介護で生きる のりピーさん

●呉れるのは 魂胆あります 贈り物

●親だもの 都会暮らしが 気にかかる

●聞かぬ耳 取り替えたいね 妻の耳 ◎

●そうじゃあない ここうじゃあないと 捏ね回す

●追っかけた 高き理想は 崩れ去り ◎

●使えるの 貴方の頭脳 賞味切れ ◎

●喰わせてた 女房に今じゃあ 喰わされる

●思い出す 若き時代の 走馬灯

●神がする なんて能力 棚に上げ ◎

●稼ぐとき 若いときだよ お姐さん

●後が無い そんな気持ちで 生きている

●貧乏が 諍い作り 戦争に

鳩山内閣の「事業仕分け」(Ⅱ)

2009-11-26 06:33:00 | 時事・雑感
一昨日から「事業仕分け」の後半戦が始まったが、
前半の事業仕分けで1兆3千億円の予算の削減・凍結が可能だと公表しているが、
早くも多くの問題点も指摘されている。

まず予算の業務仕分けは民主党の政治主導のようにも見えるが、
裏では財務省が討議する事業の選定や質問点を極秘の「査定マニュアル」として、
事業仕分け人の民間有識者などに配布しているという。
更にテレビを見ていると事業仕分け人の蓮舫議員の質問にも目が留まった。
ロケットやコンピューターの科学予算の査定過程で、
「是非世界一のスーパーコンピューターの性能にしたい」といえば、
「コンピュターが世界一ではなくて第2位ではいけないのですか・・・」
と愚問とも思える質問が飛び出し仕分け人の質を疑った。

科学立国を目指す日本にとって研究者や経済界から当然反論が出ると、
即座に戦略室の菅副総理は予算化に積極姿勢を示す。
ところが一転して行政刷新会議の仙谷大臣は、
専門者会議で検討すると予算化に消極姿勢である。

まあ予算の査定は誰がやっても難しいもので、攻守立場によっては考え方も違う。
今回の予算編成過程の公開は民主党の「マニフェスト」実現の政治ショーとして、
財務省は切りたくても切れなかった思いが、民主党の予算削減と一致したのだろう。
その上に国民は知らなかった予算編成過程が公開され、珍しさも手伝って拍手喝さいしている。

このように明治時代から続いた財務省の予算編成は雪だるま式に増え、
圧力団体や実力議員の外圧によっても無駄な事業予算が肥大化し、
今まで財務官僚でも削減できなく成っていたのも事実だろう。
今回の政権交代を契機に表面上は政治主導の「事業仕分け」に見せ掛けながら、
実は裏では財務省の描いた筋書き通りの査定を行っているのかもしれない。

それも当然で「事業仕分け人」が短期間に有益性など判断できるはずも無く、
財務省のシナリオに成るのは致し方ない事かもしれない。
ともかく真の政治主導に改良しなければいけないものの、予算編成の公開は画期的な出来事である。

ただ民主党も多額の予算を要する「マニフェスト」実現のために、
この「行政刷新会議」で無駄な財源を洗い出し新規事業に当てたいのだろう。
しかし科学技術や未来志向型の基幹事業等の圧縮や多額の国債を発行してまで、
果たして所得制限なしの母子手当や高校授業料無料化等を実施する必要があるのであろうか。
このように見てくると素晴らしい国民目線の編成過程の公開も、
単なる予算捻出のバフォーマンスに見えてきて評価も半減する。

鳩山内閣の「事業仕分け」(Ⅰ)

2009-11-25 06:40:00 | 時事・雑感
民主党の目玉である無駄削減の「事業仕分け」が連日テレビで放映されているが、
昨日からは事業仕分けの後半戦が始まっている。
自民党政権では国民が知らない密室で予算編成が行われていたが、
無駄を洗い出すという大義名分の「事業仕分け人」の政治ショーを見せ付けられれば、
国民の大多数が拍手喝さいするのも当然だろう。
その証に産経新聞社等の世論調査では鳩山内閣の支持率は、
62.5%と前回より1.6ポイントと上がり高水準を維持している。

私も地方役人だったので事業予算を作り財政課に要求した立場で苦労したが、
その時代は右肩上がりの経済成長期だったので予算は比較的潤沢で、
当初予算は前年度予算の実績(枠)に対して云々と言う場合が多かった。
そんな訳で予算規模は膨らむ一方だったので不要な継続事業も含まれており、
今の国の予算がまだそのように成っているようだ。

しかし予算査定者がしっかり行えば無駄な事業もなくなるのだろうが、
なかなか人間のやることで理論通りいかず、廃止もできず惰性で残る場合もある。
拙い感想を書けば大多数は有益な事業であったが、
なかには県民目線というよりは、役人の自己満足や財政受けする事業に成りがちだった。
しかも密室なので同僚や議員さんなどの外圧や人間関係によっても予算は影響され易く、
その上に予算獲得に長けた役人が優秀な職員と評価されていた。
国の事業の有効性を判断する「行政刷新会議」のような会は、
既に地方でも設置され事業の査定が行われている所もある。

これらの弊害を除く為に国の明治時代から続いた財務省による予算編成を、
民主党は政治主導と称し「行政刷新会議」ワーキンググループを作り、
事業仕分け人の政治家や民間有識者が、予算作成者の役人に公開質問して査定している。

国民が知らなかった予算編成過程を密室から白日の下に曝され、
政治主導の活発な鳩山劇場に見え拍手喝さいしている。
私も予算編成の透明化の観点からも拍手を贈りたいが、
このシステムには弊害も多くあり改革の必要も感じている。  (以下明日に続く)


先週の「しりとり川柳」から(52)

2009-11-22 06:26:00 | 時事・雑感
先週の「しりとり川柳」から選んで掲載します。(順不同)
「しりとり川柳」は相手の下句(既定)を使って作る、エンターテイメント化した言葉遊びです。
ですから上句は既定されています。
特に個人的に気に入っている川柳を◎印で選んでみました。

●案の定 鳩山不況で デフレ来る

●変えてみた 国の政治を 国民が ◎

●この日本 良くも悪くも いい国か

●隠し味 成って見たいな 貴女への ◎

●繰り返し 聞いても忘れる 痴呆症

●背に受けて 奮い立ちます 日の丸は ◎

●無駄だった 後から気づく 高望み

●辻に立つ やり手ババが 客引きに

●ましからか 化粧せぬより した方が

●四季を読む 移ろう日本の 空気感

●座ってる 朝の勤めに 専念す ◎

●それはそれ これはこれと 割り切って 

●どぶの中 踊っています ボウフラが 

●増えてきた 体重計と にらめっこ ◎

●遅すぎて 話にらぬ プロポーズ

●お誘いが 女心に 火を燈す

●積み重ね 正月祝う 鏡餅


「米国はいつまでも鳩山政権にやさしくはない」

2009-11-20 06:37:00 | 時事・雑感
このところ民主党のマニフェストに従って、
無駄遣い一層に伴う「事業仕分け」や普天間基地の移設先について、
連日マスコミを騒がしテレビで映し出されている。

これらは野党時代の理想論による選挙公約に基づくものであろうが、
今や政権政党となって見れば民主党の足掛けと成り苦労している。
なかでも3年前に前政権が米国と同意したキャンプシュラブ周辺への普天間基地移設計画を、
国外または県外を旗印に戦った鳩山民主党にとってはすんなり容認しにくい。
しかもこの公約によって沖縄地区で新しい国会議員を誕生させた民意からも尚更だ。

それに対し訪日のオバマ大統領も先の日米合意を実行するよう迫るが、
友愛精神を掲げる鳩山首相としてはマニフェストから直ちに認める訳にはいかなかった。
しかし国内スタンスとは異なる「私を信じてほしい(Trust me)」と、
暗に早期決着を約束したような発言が表面化して問題に成っている。

今や政権政党に成った民主党は大国アメリカの風圧をひしひしと感じながらも、
現実の政治を動かさなければ成らないジレンマを、岡田外相は早くから総理と違うニアンスで、
「白紙に戻すと、日米同盟にさまざまな悪影響を与えることは、間違いない」と、
早急なるキャンプシュラブ移設を容認するかのような発言をしている。

これらの発言を聞いていると移設先の落と所は既に決まっているようにも見えるが、
選挙公約の整合性に苦慮している鳩山首相は、
日米調整のワーキンググループ(作業部会)を設置したが、
出来レースのパフォーマンスに見えるのは私だけだろうか。
こんな事が解らぬ沖縄県民でもなかろうが、
結果によっては反対運動が一層盛り上がる事も予想される。

政権交代で民主党は理想論だけでは進まない政治の難しさを実感しただろうし、
長期政権で腐敗と驕りで堕落しても改変できなかった自民党も、
下野してやっと民意の離反と組織の硬直化に気づいたのではなかろうか。
これらの政権交代劇は功罪あるものの違った立場を経験することで、
日本政治の民主化に貢献する事は間違いなかろう。

多くの資源や軍事力を持つ強大国のアメリカ相手では、
口で簡単に対等とは言いなからも実際問題として困難ではなかろうか。
すでに米国戦略研究所の日本部長・マイケル・グリーン氏は民主党政権に対し、
「米国はいつまでも鳩山政権にやさしくはない」との警鐘を発している。

その為か歴代自民党総理も米国大統領と個人的親交の構築に腐心してきたが、
友愛精神のような考えだけで国益等は守れない。
まあ普天間基地移設がどのように決着するかは知らないが、
外交だけは与野党一致して国益中心の舵取りを願いたいものだ。