ゆるゆる素浪人の「気まぐれ日誌」~ 自己満足とボケ防止に、人生の雑記帳~  

そういう意味で老人の書いた「狼の遠吠え」、いや「犬の遠吠え」と思い、軽い気持で読んで頂けば有り難いです。

先週の「しりとり川柳」から(22)

2009-04-28 06:26:00 | 時事・雑感
先週に投句した愚作の「しりとり川柳」から選んで掲載します。

尚「しりとり川柳」は、相手の下句(既定)を使って作るエンターテイメント化した川柳です。
ですから上句は既定されています。

●ハンコおし 引き返せません 男なら 

●成らぬこと 努力なしでは 何事も 

●仏像も 心次第で 夜叉に成り  

●宣伝し 東京五輪 決まるかも

●人ばかり 酔ってしまうよ 東京は

●考える 人は上野の 美術館

●簡単に 契りは切れぬ 昔人

●もう五年 まだ五年でない 人生を

●山ほどよ 不満の数を 数えれば 

●大移動 日本民族 盆暮れに

●天秤に 掛けた積りが 掛けられて

●タイミング いつも勝負師 計ってる

●合コンンで 波長があって 赤い糸

●危険です 大人の火遊び 火事のもと

●ゼロ回答 それでも良いか クビよりは

●乗せられて 据え膳食えば 下手物で

●落ちぶれて 家系図だけを プライドに

●日本人 俺は中流と 胸を張り 

●仕事中 新聞読むのも 役人は

香川県人口100万人割れる

2009-04-26 06:41:00 | 時事・雑感
昨日の地方の新聞、テレビのニュースを見ていると、
現在の香川県推計人口が99万9395人と成り、
「昭和56年以来28年ぶりに100万人を割った」と大々的に伝えていた。
香川県の人口は100万ボーダーラインで全国40位(人口密度は11位)だったが、
これで徳島(44位)、高知(45位)県と共に四国の100万以下の仲間に入った。

データーは国勢調査を基にした4月1日現在の推計人口を計算すると999,395人と算定され、
先月より-2781人減少し100万人を割った。

現在言われている少子化現象が進行しているからであり、
近頃の不景気で人員の合理化や整理、
3月頃は就職、進学、転勤で大都市圏への転出が増加したからだろう。

特に本県は国や企業の出先機関が多く4月頃には転入者が多くなり、
一時的には5月頃には100万人を回復する予測している。
しかし秋頃には本格的に100万を割り込み回復は難しいと県は推測している。

県の推計人口は昭和55年12月に初めて100万人を突破、
以後増減はあったものの平成12年の1,030,928人が最高。
国の人口研究所は本県の推測人口を11年後に約92万人、
35年後に約80万人になると予測しているという。

そのために100万県民を目指してユーターン支援や小豆島などへ移住促進の人口減少対策、 
少子高齢化対策では「安心して子供を生み育てる事ができる環境づくり」をスローガンに、
戦前の「生めよ増やせ」を思い出す重点施策を実行しているが、
その効果ははなかなか難しいようである。   


和歌山カレー事件の最高裁判決に思う

2009-04-23 06:28:00 | 時事・雑感
昨日は1998年に起こった和歌山毒カレー事件で、
林真須美被告に最高裁が死刑判決を下したニユースで活字が躍っていた。。

11年前に平穏な田舎の「夏祭り」で起こった和歌山毒カレー事件は、
当初は食中毒を疑って調査していたが、
途中から警察サイドも加わり殺人事件に拡大して捜査された。
最終的には死者4名、中毒者63名の無差別殺人事件で終わる。

その時の原因物質が致死量100mgの砒素化合物(亜ヒ酸)だったが、
カレー一皿に 250mgも含まれていた事が判明している。
この「亜ヒ酸」の鑑定に威力を発揮したのが、
高額で大型のX線回折装置、蛍光X線分析装置の分析機器であった。

これらで測定すると手の指紋に同じものが無いように、
同じ工場で同じ日に作られた「亜ヒ酸」には特有の不純物情報が残っており、
それらを測定することにより同一性の鑑定が可能となる。

今回の事件は実証も無く動機不明の難事件、
だからこそカレーに含まれた砒素と真須美邸から採集した砒素とが、
同じ砒素と確認された鑑定の意味は大きく、
最高裁判決でも重要な状況証拠として採用している。

私は11年前の当時は食品や医薬品のお目付け役だったので覚えているが、
この事件を契機に全国的に危機管理体制の構築と機器整備が実施された。
と言うのは「カレー事件」を模倣した愉快犯的事件が全国で散発する。
例えばお茶やコーヒーに農薬や家庭洗剤を混入するという事件で、
我々食品化学検査担当者泣かせの仕事に奔走させられた。

このような社会不安の原因ともなる毒・劇物を使用した事案への対応の一環として、
迅速に中毒原因物質を明らかにするために厚生省及び警察庁は、
平成10年度補正予算で毒・劇物検査用の高性能分析機材を全国に整備した。
これまで地方の科捜研や衛生研究所では鑑定検査能力が一段と飛躍し、
亜ヒ酸やアジ化ナトリウムなどの毒・劇物の検査体制が十分整った。

このカレー事件は司法上からは動機不明で実証に乏しく、
状況証拠に力点を置いた新しい判決事例ではなかろうか。
一方少し前まで不可能に近い化学物質の鑑定が、
新しい大型科学機器による測定手法の開発で鑑定を可能にした。
そういう意味でこの「カレー事件」の科学捜査法と判決は、
後世に残る画期的な裁判事例として残るのではなかろうか。

先週の「しりとり川柳」から(21)

2009-04-21 06:38:00 | 時事・雑感
先週に投句した愚作の「しりとり川柳」から選んで掲載します。

尚「しりとり川柳」は、相手の下句(既定)を使って作るエンターテイメント化した川柳です。
ですから上句は既定されています。


●ほどほどに 解散してくれ 民の声

●時代です 暇な亭主を 粗大ゴミ

●それだけは よしてください 痴漢です

●有意義に 老いの坂道 歩む日々

●お人好し 育てた部下に 裏切られ

●飼っています 毎日日曜 メタボパパ

●目的地 なかなか行けぬ 極楽は

●残っている 命を使い ひと仕事

●恋心 枯れ木に残る 花一輪

●おじいさん 老いらくの恋 茶を啜る

●息を止め 瞼を閉じて 初恋は

●有り難い 春の草もち お裾分け

●見栄を張り 辻褄合わず 泣きべそに

●どこにある 手作り弁当 その真意

●ディスカウント 三十路過ぎたる 三姉妹

●勘違い 外交辞令で 綺麗です

●こんにちは 雨後の若竹 背比べ

●寝不足だ 愛のタックル 蜜月は

●二十歳でしょ 新芽若葉の 伸び盛り


イチロー選手が日米通算安打の新記録達成

2009-04-18 06:32:00 | 時事・雑感
またしてもマリナーズのイチロー選手が、
日本通算3,086安打の新記録を23年ぶりに樹立した。

先日はWBCでスランプながら最後に、日本チームを勝利に導く劇的一打を放った。
その光景は野球ファンなら誰も記憶に新しいところであろう。
WBCの苦悩し悩むイチロー選手の様子は克明に伝えられていたが、
そのためか胃潰瘍を患い大リーグ開幕戦には出場できないアクシデントが起こった。

それで満を持して出場を待っていた開幕2週間後の一昨日、
日本プロ野球の張本薫氏が持つ通算安打記録3,085本を、
これもまた劇的満塁ホームランで並んだ。
そして昨日は易とも簡単に日米通算3,086安打の新記録を23年ぶりに塗り替えた。

イチロー選手は日米野球界で多くのタイトルや記録を残しているが、
なかでも04年にメジャーリーグでシスラーの持つ年間最多安打数を、
84年ぶりに262本の新記録に塗り替えた記録が光る。
更に08年は大リーグ記録を107年ぶりに並ぶ8年連続200安打をマークし、
今年に9年連続200安打の新記録樹立の夢がかかっている。

これらの功績から国は2度の国民栄誉賞の推薦を申し出たが、
「まだ修行中の身につきモチベーションが下がる」との理由から断った。
それを見て意地の悪い外野席からは「たかが賞ぐらい貰ったら・・・」と、
変人扱いに批判する人も多く見かけた。

向上心旺盛なイチロー選手のようなスーパースターの概念は、
なかなか我々凡人には推し測れぬものがある。
普通の仲間でも育ちや環境により考えや器の大きさが相違し、
私も現役時代はしばしば「ボタンの掛け違い」に遭遇したものだ。 

このスーパースター・イチロー選手の新記録達成を評して、
長島茂雄氏がNHKテレビでコメントしていた。
確か「困難な期待を華々しい舞台でクールに成し遂げるからこそ、
イチロー選手は持て囃されるのだ。
それが出来るのがスーパースターと言うものだ」と言う様な内容だった。

確かにどんな分野で働こうと同じだろうが、
かつてのスーパースターだった長島氏が言った言葉だけに、
なお一層の真実味と重みを感じさせられた。