ゆるゆる素浪人の「気まぐれ日誌」~ 自己満足とボケ防止に、人生の雑記帳~  

そういう意味で老人の書いた「狼の遠吠え」、いや「犬の遠吠え」と思い、軽い気持で読んで頂けば有り難いです。

大相撲人気回復の決め手

2013-01-27 06:00:00 | 時事・雑感
予想に反して大相撲初場所は、千秋楽を待たず日馬富士の優勝が決まった。
相撲人気は八百長、暴力指導、薬物等の不祥事が続発して、
いつも「満員御礼」の垂れ幕が下がった本場所も、空席が目立つようになった。
ところが今場所は空席も減り、「満員御礼」も6~7日も垂れるようになり、
少しずつ大相撲人気も回復しているようだ。

昔はスポーツが少なく、子供時代は人気の栃若、大鵬―柏戸時代位までは興味深く見ていたが、
仕事も忙しくなり相撲興味は薄れ、定年に成っても殆んど相撲のテレビは見なくなった。
ところが今場所から中入り後から、決まってテレビをつけるようになった。
と言うのは香川県小豆島出身の琴勇輝(佐渡ケ嶽)が、西前頭15枚目に入幕したからだ。

香川県は郷土出身の芸能人や力士は不作の県だが、
大相撲の幕内力士も若三杉(改め関脇大豪)以来54年ぶり、
香川県出身の幕内力士の不在記録は、全国最長の45年間も続いていた。
そんな訳で突き押しに徹する21歳の若武者・琴勇輝は、県民期待の星だが、
かつての相撲ファンに回帰して、今場所からテレビ中継を見ている。

しかし琴勇輝の今場所の成績は、千秋楽を残し6勝8負と負け越し、
十両陥落が予想されるが、実力的には再入幕は確実だろう。

まあ郷土出身力士の有無によっても、相撲人気は影響するのだから、
ましてや永く続く外人横綱では、人気が衰えるのも頷ける。
そう言う意味で相撲人気回復の有効手段は、
今のグローバルな社会で外人力士を拒否するものではないが、
大鵬のような親近感溢れる強い日本人横綱作りが急務だろう。

●思い出のレトロ写真から(117) 京都・広隆寺(昭和37年頃)
○拝観券

○広隆寺境内

○弥勒菩薩半跏像(国宝)

○仏像


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精緻なるロマンを求めて(1) 「インターネット随想」(57) 

2013-01-24 06:00:00 | 時事・雑感
中東のアルジェリア人質事件で日本人10名の犠牲者がでたが、
日本政府専用機で犠牲者と救出者7名をむかえに、昨日アルジェリアに到着した。

日本人は中東紛争を他山の石のように傍観していたが、
とうとう日本企業戦士がイスラムテロ集団のターゲットにされたのか。
今回のテロ対応を見ていると「人命第一」と言いながらも、ここでも理想と現実は程遠く、
平和ボケした日本の感覚は、なかなかアルジェリア政府には通じなかったようだ。

さて此れからの「インターネット随想」は、若い頃に遣り甲斐のある仕事を求めて、
企業戦士成らぬ役所で働いた回想録を、
25年前に自己満足で書いた「精緻なるロマンを求めて」を5回に分けて連載する。 

昭和40年に学校を卒業して、初めて配属になった職場は、
衛生研究所という研究機関であった。
そこでの仕事は行政や一般からの依頼検査が仕事で、
研究所とは名ばかりの試験検査機関であった。
この傾向は本県が取り立てて特異な存在ではなく、地方のどの研究機関も大同小異であった。

このようにマンネリ化した試験検査に飽きたらず、
地方の乏しい設備とスタッフで、華々しい研究をしていた技術者がいた。
それは高知県の上田雅彦研究員(後に衛生研究所長)であった。

当時の上田氏は食品担当の主任であり、研究所としての使命感と、
技術者としての飽くなき探究心で、精力的に研究していた。
氏の研究には田舎の研究所に居ながら、世界に通ずる独創的研究が見られる。
自然科学の世界的権威誌、英国の『自然(Nature)』にも投稿するという、
優れた多くの業績を残していった。 
 
氏の業績の中でも昭和45年に発表した、牛乳や母乳中のβ(ベェター)-BHC汚染の発見は、
地方研究所という同じ立場にいる私にとっては、衝撃的な研究であり行動であった。
後日、岩波書店発行『科学』の中で、
「残留農薬を追って」と題して詳しく回想している。
 

この中で日本中を騒然とさせた牛乳中のβ-BHC汚染の発見の出会いは、
氏の日常業務である食中毒検索の中から、見い出したと述べている。
ガスクロマトグラフ上に描かれた未知ピークの追求から、
日本独特の高濃度β(ベェター)-BHC汚染との出会いが始まったとも語っている。
ともすれば見過ごされがちな日常業務の不意の現象の追求に、
新しい知見が隠されていることを、私は教えられた。 (つづく)
    (精緻なるロマンを求めて、1987・10・1)

●追記―「ベェター-BHC汚染問題とは」
昭和45年頃から牛乳や母乳、牛肉等のBHCやDDTの有機塩素系農薬の高濃度汚染、
特に日本独特のβ-BHC蓄積問題が心配であった。
これらの蓄積したBHCは欧米に比べて10倍近く高濃度で、
その大部分は残留性の高いβ-BHCである事を、田舎の研究所の上田氏により、
世界で初めて見出した素晴らしい研究である。

その原因は稲作にウンカの殺虫剤として使用されたBHCが環境汚染し、
そこで育った水稲や野菜を飼料として家畜が食べ、それらを食品として人間が食べ、
いわゆる生物濃縮が起こり血液や体内にBHCが蓄積した。

何故、欧米に比べて日本のBHC汚染が高濃度であったかと言うと、
BHCには8種の兄弟分がおり、そのうち殺虫効果が強いのはガンマーBHC(リンデン)で、
欧米では農薬として純度の高いBHCのリンデンを使用していた。
ところが日本では農薬だから粗雑な異性体の混じった工業薬品を使っており、
残留性の高いβ-BHCが多量に蓄積した。
まあ欧米と日本の化学薬品の認識の違いが、日本独特の高濃度BHC汚染に発展させた。

もしβ-BHC汚染の発見が遅れていれば、日本人の多くが慢性農薬中毒に成っていたかも知れず、
この研究によりどれだけ多くの人が救われた事だろう。

●思い出のレトロ写真から(116) 京都・等持院(昭和37年頃)
○拝観券
 
○等持院

○足利尊氏の墓


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本年も宜しくお願いします。(メール年賀)

2013-01-01 06:00:00 | 時事・雑感
訪問者各位
 謹賀新年

新春を迎え皆様のご健康とご多幸を、心よりお祈りいたします。
本年もよろしくお願い申し上げます。

毎日、相変わらず「脳トレ」に「インターネット」や「尻取り川柳」等で元気に遊んでいます。
そのためか頭の回転と記憶力は、今も退職時のレベルを維持しています。
近々に詠んだ自己満足の愚作を列記しますので、笑読ください。

○夢を追い 新年迎えた 年男
○分からない 人の寿命は いつ来るか
○平凡に 一日過ぎれば 御の字よ
○一緒にね 飲みに行こうよ 近いうち
○永田町 闇の舞台よ 政界の
○分かるのよ 足音だけで 貴女なら
○妖しいね 秘湯にゆらぐ 影二つ
○大笑い 落語の落ちを 先走り
○開いている 見っとも無いね 社会の窓
○美味しそう 摘んで見たいな サクランボ
○悲鳴上げ 乗った瞬間 体重計
○剛速球 プロの目光る 甲子園
○寿を 犠牲に代えて 金メダル
○言う上司 遣って見せろと 部下は言う
○遣れるのか そんなに風呂敷 広げても

平成25年元旦
                ゆらゆら素浪人「クロやん」

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第二次安倍内閣誕生雑感

2012-12-27 06:00:00 | 時事・雑感
第46回衆議院総選挙は自民党圧勝、民主党大敗で終わった。
まあ選挙の様なものは勝ては官軍、負ければ賊軍で、自民党の意気が挙がっている。
召集された衆議院特別国会では、自民党の安倍総裁が第96代総理大臣に指名され、
早速第二次安倍内閣の組閣名簿が発表された。

それによると首相自ら「危機突破内閣」と言うだけあって、
全自民党の実力者を集め重厚で女性登用の内閣に成っている。
民主党の泥縄式の大臣起用と違い、自民党は人材が豊富で選考に苦慮していたが、
新人大臣の自信過剰による答弁に、失言が出ない事を祈ろう。

まあ良かれと思って組閣をしても、立場により批判するのが世の常だが、
すでに「タカ派内閣」「昔の名前で出ていました」「お友達内閣」「アベノミクス」とかと、
いろいろ揶揄するマスコミ報道もある。
この内閣が日本国にとって良かったか否かは、後日分かるだろうから、
しばらくは静観して眺めることにしよう。

しかし今回の安倍組閣劇を見ていると、かつて民主党が「事業仕分け」と称して、
国民の前で予算査定し拍手喝采された手法と、よく似た印象を受けた。
下手な勘繰りをすれば、意識的にパラパラと内定大臣を漏らし、
国民には派閥力学を排除した安倍組閣ショーを展開し、
開かれた自民党を演出したのかもしれない。
と言うのは菅官房長官が第二次安倍内閣の組閣名簿を発表する以前に、
マスコミ取材で内定と称して、同じ組閣名簿が報道されていたからだ。

ともかく国民は大臣候補には興味があり、こんなに詳しく組閣の道筋を見せ付ければ、
自民党のよい宣伝になった事だけは確かであろう。
昔なら発表まで組閣名簿が洩れる事は無かったので、
今回の組閣は様変わりを感じるが、安倍さんも「なかなか遣るな」と言う印象だ。

まあ選挙前は安倍総理を世襲議員で病弱なタカ派総理とレッテルを貼り、
ネガティブキャンペーンを流していたマスコミもあるようだ。、
それに釣られて踊っていた国民もいるようだが、マスコミの力は恐ろしいものだ。
ともかく何といっても今は難しい経済政策が最優先課題、
其れに真剣に取り組もうとする安倍総理には、
「失敗の経験」を生かしたリベンジを期待する一人である。

●思い出のレトロ写真から(108) 学園祭から京都・山科①(昭和36年)
○式典・学長

○学術部・展示

○仮装行列



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流行語大賞にスギちゃん「ワイルドだろぉ」

2012-12-07 06:00:00 | 時事・雑感
今年の新語・流行語大賞のトップテンが発表された。
それによるとトップテンは「ワイルドだろぉ」「iPS細胞」「維新」
「LCC(ローコストキャリア)」「終活」「第3極」「近いうちに…」
「手ぶらで帰らせるわけにはいかない」「東京ソラマチ」「爆弾低気圧」が選ばれ、
我々シニア世代には意味不明もある。
トップテン大賞にはお笑い芸人・スギちゃんの「ワイルドだろぉ」に決まった。

私の予想したトップテン大賞は「奇跡の一本松」を選んだが外れた。
トップテンには「iPS細胞」「近いうちに…」「ワイルドだろぉ」の僅か3語で、
選考者は何を基準に選んでいるのか知らないが、
我々-シニア世代の暇人とは感覚のズレが大きいようだ。
まあ何事においても審査者の主観は付き物で、致し方ないことでもあろう。

新語・流行語大賞の選考は一種のお祭り的要素を含んでおり、
そんなに目くじら立てることは無いが、
お笑い芸人のトップテン受賞者は、翌年には消えるジンクスがあるようだ。

ちなみに一発ギャグでトップテン入りした、過去のお笑い芸人を調べてみると、
○エド・はるみ→グー○小島よしお→そんなの関係ない○ダンディー板野→ゲッツ!
○テツ&トモ→なんでだろう○レイザーラモンHG→フォー!
○楽しんご→ラブ注入○池田陽区→ギター侍 らがいる。
今では殆んどそのギャグは忘れ去られ、
当時の華々しい活躍とは対照的に、テレビの画面から殆んど姿を消している。

今年「ワイルドだろぉ」でトップテン大賞を取ったスギちゃんは、
来年はどうなっているのであろうか。
この悪しきジンクスを打破する為にも、
一発芸人と言われない様な新ギャグの誕生を期待したい。

●思い出のレトロ写真から(102) 京都・醍醐寺(昭和36年頃)
○大門

○庭園

○五重塔


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