ゆるゆる素浪人の「気まぐれ日誌」~ 自己満足とボケ防止に、人生の雑記帳~  

そういう意味で老人の書いた「狼の遠吠え」、いや「犬の遠吠え」と思い、軽い気持で読んで頂けば有り難いです。

メタボ対策と食育

2008-05-29 06:59:00 | 時事・雑感
二ユースを見ていると体内脂肪を燃焼させる蛋白質が発見され、
将来的には4月から始まったメタボリック症候群対策の妙薬に成りそうだ。

現代は飽食の時代と言われ過剰摂取による肥満が増え、
それらが原因で生活習慣病を引き起こし、
今後益々医療費の増大が懸念されている。
そのためにも国はメタボ対策によりメタボ予備軍段階で病気を見つけ、
運動や食事制限を自己責任で行う事により、
全国民の健康を推進し、ひいては医療費抑制に繋げて行こうとしている。

ちなみにメタボリック症候群の診断基準は、
ウエスト周囲で男性85cm以上、女性 90cm以上で、
血清脂質、血圧、血糖に二項目以上の異常値のある人としている。

我々終戦直後に育った者はカロリーや栄養不足で苦労したものだが、
今の50代以下の人は世界中の美食が容易に手に入り、飽食の時代に育っている。
その為にも自己責任による健康維持が求められているのだろうが、
今回のメタボ対策には、特に食品との関わりが重要であろう。

このメタボ対策により少々ヤボな心配事がある。
それは「風が吹けば桶屋が儲かる」式に健康食品や器具の需要は増えるが、
逆に多くが常食している甘い菓子類の間食が減り、
やがては食品業界に影響してくるのではなかろうかという事だ。

これからは食品に関する専門的な知識教育は子供時代から必要で、
国においても国民が自分で健康を維持・管理できるように、
平成17年6月に「食育基本法」を制定し、義務教育の中にも取りいれた。

私は思いがけなく食品関係の試験検査を一生の仕事にしてきたので、
ある程度の専門知識は理解していると思っていたが、
近頃の急激な進歩には附いて行けない所も多く成った。
しかしテレビや雑誌で専門知識を平易に周知・解説してくれるので助る。

思えば現在も健康に過ごせているのも、
多分に食品の検査や講義から得られた「食育」のお陰であり、
つくづく良き仕事に付いていたものだと自己満足している。


後期高齢者医療制度=長寿医療制度

2008-05-25 06:48:00 | 時事・雑感
このところマスコミは後期高齢者医療制度の話題を、取り扱わない日がないくらいだ。
私も10年弱で、この制度の75才から厄介になるので興味を引く。
昔は10年一昔と言ってはいたが、近頃は毎日が過ぎるのが早く
この調子なら10年なんて直ぐに来て対象に成るような気がする。

さて国は増え続ける医療費を軽減して安定的な国民健康保険制度の維持を目的に、
新たに後期高齢者医療制度を創設した。
それにより高齢者には応分の負担を求め治療の自覚と抑制を、
若者には健康保険費用への軽減をはかり、
国民健康保険制度が崩壊しないように安定化を図かろうとした。

ところが当初は強く反対していなかった後期高齢者医療制度が、
なぜ急に野党もマスコミも国民もが、挙って反対するようになったのだろうか。

まず第一に考えられるのは未来の無い、後期高齢者と言う役人的発想のネーミングだろう。
それに加えて国民年金が片付いていないのに、チャッカリと年金から天引するとか、
コピー薬品の推奨や延命治療中止の誓約書などと国民の目線とは程遠く、
高齢者の医療費抑制策だけが誇張されて写ったのだろう。

まあ創設された初期の制度にはいろいろな不備は付き物だか、
それらは施行の過程で国民の目線で手直しすれば良い事だ。
それを今の与野党は政権闘争の選挙目線に焦点を合わせ過ぎ、
殆ど取り上げなかったマスコミも国民の目線を装ってか、欠点ばかりを洗い出す。
これでは国民も金銭本位の軽減策ばかりを望むのも、致し方ないことかもしれない。

しかし何んと言っても最大の要因は、
この法律は衆議院大勝利の小泉内閣時の平成18年6月に成立したものの、
参議院選挙では歴史的大敗で与野党逆転国会に成った事だろう。
それに加えて未解決の大きな国民年金問題が今も存在する中で、
今年4月からの実施には大きなエネルギーを要する。

今までなら与党や政府が決めれば、殆ど決まっていただろうが、
これからは与党も政府もが、
より国民の目線に立ったなければいけなく成った事だけは事実だ。
それにも拘らず今回の論争も又、国民無視の政権闘争で、
先の暫定ガソリン税率廃止論争と同じような、
小手先だけのパフォーマンスに写っるのは私だけだろうか。

カラスと知恵比べ

2008-05-22 07:00:00 | 時事・雑感
先週辺りから我が自治会に大問題が発生している。
それは急にカラスの大群が飛来するように成り、
周辺のゴミステーションの生ゴミを漁るように成ったことだ。

今までは金網はしていたものの、殆ど無防備状態だったが、
カラスや野犬の被害には遭わなかった。
そのため傍観者の立場でテレビに映る都会の散乱したゴミ被害を見ていたら、
我が自治会がカラス被害の対策に迫られた。

聞くところによると内の一老人が、
勿体ない精神から残飯を一度だけカラスに与えたそうで、
これが原因で友を呼び集め、決まって朝に飛来する様に成った。

カラスは元来知能の高い害鳥なので、
遊覧船に群がる松島のカモメや、
釧路湿原に飛来する丹頂鶴の餌づけとは根本的に異なる。
普通はカラスの餌付けは考えられないので、
直ぐに馬鹿げた行為と分るのだが、余り強くも言えず民は困っている。

これも現代社会特有の「自由と権利」の履き違いからきたもので、
無用な110番や救急電話と同じような、
過度の動物愛護や飽食の時代の成れの果てであろうか。

ともかく人の心根は分らないものだが、
我が自治会も暫らくの間はカラス撃退法について、
知恵比べをしなければ成らなくなった。


日本の長寿社会

2008-05-18 07:04:00 | 時事・雑感
5月に入り立て続けに大きな自然災害が起こっている。
ミャンマーのサイクロン被害で13万人、
中国の四川大地震では5万人の死亡者が推定されている。

一方わが国では人口の自然減少が始まるなかで、
高度な医療体制や食生活の改善で急速な長寿社会に向かっている。
その為か日本人の平均寿命は延びて82.2才と世界で一番を維持しており、
4月からは論議の多い長寿医療制度が始っている。

日本に続きモナコ>オーストラリア>スウェーデン>スイス・・・と続くが、
いま問題の中国は60位の72才、ミャンマーは106位の59才である。
同じ人間ながら平均寿命が日本と中国で10才、ミャンマーでは23才もの差があり、
今回の被害で、更に平均寿命に影響するのではとの思いが過ぎった。

先に厚生労働省が発表した平均寿命の地域差や男女差は、
日本人の平均寿命は男子で78.7才、女性で85.7才と、その差7.7才。
男性の上位は①長野79.84歳②佐賀③神奈川と続き、最下位は青森で、トップとの差は3.5歳。
女性の上位は①沖縄86.88歳②島根③熊本と続き、最下位は男性と同じ青森で、トップとの差は2.1歳。

ちなみに我が高松の市民は、
香川県の平均寿命78.9才(男) 85.9才(女) その差7.0才 
高松市の平均寿命79.1才(男) 85.7才(女) その差6.6才と、
ここ香川の平均寿命はトップクラスの長野や沖縄には及ばないものの、
日本の平均値よりは僅かに良く、我が高松市も更によい様だ。

全国的に見られる男女差は生物の持つ種の保存に起因するものであろうが、
高松でも6,6才の差は如何ともしがたい。
しかし高松市が比較的住み良い町であることには違いない。

このプログを書きながら国や性別や地域や生活習慣により、こうも大きな寿命差があるとは、
改めて日本に生まれて、又香川・高松に住んで良かったと、
一人の人間としてしみじみと感じた次第である。

中国・四川省の大地震映像

2008-05-16 07:01:00 | 時事・雑感
8月には北京オリンピックが開催されるというのに、
5月に入ってミャンマーで大型サイクロンにより死者・不明者5万人以上、
12日には中国四川省で大地震(M7.8)が起こり死者は現在2万人、
生き埋め者を入れると最終的に5万人を超えると中国政府は推定している。

今回の震源地は中国の山奥深い四川省の汶川県だったので、
最初の内は被害の様子は断片的な映像しか分らなかったが、
徐々にアクセスが出来るようになると、被害の甚大さが明らかに成ってきた。

特にテレビでは震源地近くで世界文化遺産の青城山で、
観光客が撮った激震発生時のビデオを紹介していたが、
逃げ惑う人々の悲鳴、舞い上がる粉塵、崩れ落ちる建物や山肌・・・
地震発生時の動く激震映像の迫力と恐怖感は、何物にも勝る映像になっていた。

我々も神戸大地震で崩壊した神戸市内の映像を、いやと言うほど見てきたが、
今回の中国の映像からは古いレンガ造りの建物が、
特殊撮影用の建物が木っ端微塵に崩れ落ちたという感じで、
弱い地質と老朽化した建物の粗末さもさることながら、
四川大地震には神戸より一層強い地下のエネルギーを感じる。

天変地異は有史以来繰り返される自然現象だが、
人類も又、これらの試練を克服しながら文明社会を発展させてきた。
しかし人と言うのは、往々にして自分が遭遇しなければ対応しない愚かな動物でもある。
この災害を教訓に中国も又、更なる安全対策に乗り出し、
高度な文明国家の歴史に繋げていく事であろうがその道程は嶮しい。