ゆるゆる素浪人の「気まぐれ日誌」~ 自己満足とボケ防止に、人生の雑記帳~  

そういう意味で老人の書いた「狼の遠吠え」、いや「犬の遠吠え」と思い、軽い気持で読んで頂けば有り難いです。

先週の「しりとり川柳」から(48)

2009-10-29 06:25:00 | 時事・雑感
先週の「しりとり川柳」から選んで掲載します。(順不同)
「しりとり川柳」は相手の下句(既定)を使って作る、エンターテイメント化した言葉遊びです。
ですから上句は既定されています。
特に個人的に気に入っている川柳を◎印で選んでみました。

●マニフェスト 何時まで続く ゴリ押しが

●お手の物 官僚用語で 骨抜きに ◎

●早い時期 八ッ場の決断 あったなら

●カレー出す 無難に済ます おさんどん

●じわじわと 本音が出てくる 夜の蝶 

●押しまくれ OKサインが 出るまでは ◎

●用意する 海外旅行に 梅・ラッキョ

●今でもさ 千円亭主で 生きている

●ゴミ屋敷 やがて表彰 エコ社会 ◎

●寛いで チビリチビリの 秋の夜

●元気なく 駄々を捏ねます 我が息子 ◎

●虫が鳴く 秋の夜長の 腹の虫 ◎

●そうなのよ ああなのよと 駄々捏ねる ◎

●のほほんと 過ごせる貴女は 幸せよ

●芯までも 燃えて狂った 若い頃


二人の「老老介護」

2009-10-25 06:04:00 | 時事・雑感
今週は女優の南田洋子さんがくも膜下出血で倒れ、76歳の若さで死亡した。
南田さんは俳優の長門裕之さんを夫に持つ「おしどり夫婦」として有名だったが、
晩年は南田さんが痴呆症に成り長門さんが老老介護に苦しむ姿をテレビで公開していた。

そのためか南田さんの痴呆症に関するブログも多かったが、
家庭の恥部を近親者には話しても公にはなかなかしないのが一般的であろうが、
愛する妻の痴呆症をテレビでの公開に批判的な意見も多くみられた。

人にはいろいろな思考があり、男女によっても立場によっても違うだろうが、
巷の雀達は様々な推測で公表の理由を語っていた。
回復する見込みのない痴呆症の介護の苦悩を、
皆に知ってもらいたく長門さんは公表したのかもしれない。

女優南田さんの華々しい訃報とは反対に、
私の駆け出しの上司だったH課長の静かな死亡を密かに知った。
その課長には仕事上大変世話になり人生に於いても多大の影響を受けた。
当時から役人らしからぬ民間的発想でメリットを追求し豪傑肌であり、
「仕事は役人の自己満足でするのではなく、県民の為にせよ」と説いていた。
そのH課長の下で10年ほど仕えたが、
以後のサラリーマン生活に強く影響し、人生も恙無く送れたと感謝していた。

そのH課長は定年退職後も地元のT製薬会社に工場長として就職したが、
県外に新工場建設のため奔走途中に脳溢血で倒れる。
そのため歩行と会話が不自由に成り、20年近く介護生活を送る羽目と成った。

2人の子供は県外に出て奥さんが老老介護の身と成っていたが、
見舞いに行っても筆談に頼らなければ成らず心が痛んだ。
頭が切れる豪快な人だったので筆談は歯がゆく感じ、
人に弱みを見せるのはさぞかし嫌だろうと推察して急ぎ引き上げた。

それ以後も代筆による年賀状の交換は続いていたので元気だと思っていたら、
風の便りでは今年初めに86~7歳で死亡したと密かに聞いた。
そんな訳で葬式は近親者だけで静かにしたのだろうが、
倒れてから20年以上も一人で老老介護をしていた奥さんは大変だった事だろう。

私も短いながら両親の入院介護の経験はあるが、
誰にも言えない介護の苦しみが在ったことを思い出す。
介護で回復する望みのある患者なら元気も出るが、
良くなる望みの少ない人への介護は肉体的にも精神的にも疲れる。
ともかく南田さんとH課長の対照的な老老介護の行動を見せ付けられたが、
私自身は人の尊厳を守って静かに旅立ちたいと伝えてある。

先週の「しりとり川柳」から(47)

2009-10-23 06:19:00 | 時事・雑感
先週の「しりとり川柳」から選んで掲載します。(順不同)
「しりとり川柳」は相手の下句(既定)を使って作る、エンターテイメント化した言葉遊びです。
ですから上句は既定されています。
特に個人的に気に入っている川柳を◎印で選んでみました。

●一年後 どんな日本に 変わるやら

●いぶし銀 そんな隠居に 成りたいね ◎

●宵祭り お手て繋いで 雲隠れ

●ほろ苦い 味はお決まり 初恋は

●黙ってる 貴女の過去など あの世まで 

●便利器具 衝動買いで 廃棄物

●元気だね 爺婆そろい ステーキとは

●朝日見て 気も洗われる 露天風呂

●絵葉書が 旅情を誘う 古都の秋 ◎

●我が天下 いつの間にやら 代変り ◎

●飲んで食べ メタボ懸念の 太鼓腹

●バーゲンは チラシの数字に 踊らされ 

●何だろう 疑問の心が 新発見 ◎

●ラーメン屋 うどん屋横目に 競い合い

世紀の大発見・人類最古の女性

2009-10-21 06:36:00 | 時事・雑感
昨日のNHK「生活ほっとモーニング」を見ていると、
「世紀の大発見・最古の人類アルディ」という、
ちょっとNHKにしてはオーバー気味のタイトルが目に留まり見た。

人類が猿から人への進化をとげる重要な過程の化石を古い順に記すれば、

700万年前    チンパンジーとヒトに分化が始まる。
440万年前    アルディピテクス・ラミダス (エチオピア) ●新発見 二足歩行
320万年前     アウストラロピテクス(アフリカ東部) 二足歩行
100~50万年前   ジャワ原人 北京原人 ネアンデルタール人
10万年前     クロマニヨン人  

このニュースはアメリカの科学雑誌「サイエンス」からで、
440万年前の人類最古の女性全骨格がエチオピアで発見された。
今までは320万年前のアウストテロピテクスだったので、
更に120万年も古い化石で「世界的大発見」にふさわしい表現だったのかもしれない。
化石は復元され20歳前後の女性で「アルディ」と名づけられ、
身長は120cm、体重は45~60kgと推定されている。

発見された「アルデイ化石」の正式名は「アルディピテクス・ラミダス」とつけられ、
「地上の猿のルーツ」を意味するそうだ。
また「アルデイ」の暮らしぶりは森の中で木の実やキノコや昆虫などを食べ、
夜間は木の上で寝て、昼間は二足歩行で生活していたという。

「二足歩行」に成った理由は気に入った女性に食べ物を運ぶ為だとか
「アルディピテクス」の男性の犬歯が小さくなった理由として、
男性同士の争いが減り協調社会が生まれてきたからだとか、
想像たくましく面白い新説を述べていた。

ともかく私なんかが小中学校で習った時代の最古の人類化石は北京原人だったので、
やがて教科書もエチオピアのアルデイ化石に変更される日も近く、
更なる人類の進化過程が明らかに成るであろう。

朝ドラ「ウェルかめ」雑感

2009-10-18 06:28:00 | 時事・雑感
早や10月も半ば過ぎ祭囃子の鐘の音と、庭の金木犀の匂いが一段と秋を感じさせる。
現役時代はNHKの朝ドラを殆ど見なかったが、
定年後は暇に任せて朝ドラと大河ドラマは欠かさず見る事にしている。
1964年「渦潮」から始まったNHKの朝ドラは長い歴史があるが、
近々では高視聴率だった「純情きらり」や「どんど晴れ」「だんだん」を面白く視聴した。

前作の埼玉県川越市を舞台にした「つばさ」は、
戦中生まれの私には相性が合わず途中で見るのを止めた。
このドラマは新しい手法を模索したチャレンジドラマで在ったのだろうが、
残念ながら平均世帯視聴率13.8%と朝ドラ史上最悪の記録に成ったそうだ。
何と言っても朝ドラは明るく快活でストリー展開の早さが要求されるが、
「つばさ」にはそれらが不足していたのではかろうか。

今月から朝ドラは四国徳島を舞台にした「ウェルかめ」(相良敦子作)が始まった。
「ウェルかめ」とは英語の「ウェルカム」と「カメ」とを捩って、
“亀の産卵にカメさんいらっしゃい”という意味を込めているのかもしれない。

ちなみに海亀は地球の磁場の分かるコンパスで太平洋を回遊すると言われており、
徳島県の海岸に上陸して産卵・孵化した子ガメは太平洋を横断し、
メキシコ沿岸に辿りつき生息するという。
そこで成長した親亀は産卵のために1万Kmの旅をして、生まれ故郷の徳島に帰ってくる。

NHKの「ウェルかめ」のホームページによれば、
海亀の産卵地の徳島県美波町で、
遍路宿を営む漁師の家に育った天然ヒロイン・浜本波美が大海原を回遊する海亀のように、
徳島の田舎の出版社で失敗しながら夢に向かって自分探しをする青春ドラマとある。
家族や友情や恋を交え、阿波踊り、サーフィン、海亀博物館、四国巡礼等を絡ませながら、
朝ドラにふさわしく快活でコミカルな青春物語に仕上げていくという。

ヒロイン・浜本波美は思い込みが強くしぶとく、
フットワークは軽いがチョッと天然ボケで夢を追う快活なヒロインである。
まさに主演の倉科カナさんのイメージそっくりでもあり、
若々しく明るい朝ドラの顔に最適のイメージを醸し出している。

初めの週の視聴率は良くなかったが、
2週目の8日朝の平均世帯視聴率はベストテントップの20%、昼の再放送でも10%と、
朝ドラ再放送のベストテン入りは珍しいのではなかろうか。

ともかく今回の連続ドラマは四国のよしみと、
朝ドラにふさわしい快活な倉科さんの「明るい笑顔」に誘惑され、
朝の日課に「ウェルかめ」を見ながらネットで「尻取り川柳」を楽しんでいる。