「年明けうどん」とは

いよいよ今日は大晦日で日本の家庭の多くは、
「年越し蕎麦」を食べながらNHK紅白歌合戦を見て、
年が明ければ初詣に出かけるのが一般的だろう。

この「年越し蕎麦」は「細く長く元気に過ごせるように願う」のが謂れだそうだが、
その他に蕎麦は切れやすく一年の苦労を翌年に持ち越さぬという説、
蕎麦粉は金を集めに使われるので縁起物と見られたからだと言う説など様々だ。
この「年越し蕎麦」の風習は鎌倉時代から始まったと言う人もいるが、
これも本当かどうかは分からない。

このように大晦日の「年越し蕎麦」を食べる日本の習慣にならい、
我が四国の香川では本場の「サヌキうどんを食べましょう」といって、
新年に「年明けうどん」を食べる習慣作りを始めている。

香川県は風光明媚で気候は温和な風土で住み易い所だがこれといった産業も無く、
サヌキの生んだ空海が開いた「四国八十箇所巡り」や「サヌキうどん」位が有名である。
どの県も同じだろうが地域活性化のために、今は新たな目玉事業を躍起に成って探している。
その一つに香川県内の製麺団体などで組織する「さぬきうどん振興協議会」が、
年越しそばの風習にならい「年明けうどん」を提唱する。

2008年に「年明けうどん」は「サヌキうどん」の普及と地域活性化を願い企画されたのだが、
今年の7月には商標登録をした。
古来よりうどんは太く長いことから長寿を祈る縁起物として食べられており、
純白で清楚なうどんを年の初めに食べることにより、
その年の人々の幸せを願うところから来ている。
「年明けうどん」は元旦から15日までに食べるうどんで、
レシピは純白のうどんに紅色の蒲鉾や海老てんなどの具財を添えて作るとある。

昨年は「年明けうどん」はサヌキのうどん店にチョボチョボしか見られなかったが、
今年はマスコミ各社が報じているように日清食品やコンビニでも、
既にインスタント食品として大々的売り出されている。
この調子だと平成の風習として徐々に全国区で認知され、
やがて「年明けうどん」は日本の風習として定着するかもしれない。

追記、今年も「気まぐれ日誌」を読んで頂き感謝すると共に、
来年は11年目をむかえるこの「インターネット随想」を、今後ともよろしくお願い致します。

先週の「しりとり川柳」から(56)

先週の「しりとり川柳」から選んで掲載します。(順不同)
「しりとり川柳」は相手の下句(既定)を使って作る、エンターテイメント化した言葉遊びです。
ですから上句は既定されています。
特に個人的に気に入っている川柳を◎印で選んでみました。

●民主党　理想と現実　板ばさみ

●閑古鳥　予算陳情の　自民党　◎

●驚いた　かつての大臣　陳情に

●年を越す　普天間基地の　移転先

●つい乗った　乗れるはず無い　口車　◎

●若者と　呼ばれてみたい　中高年

●容疑者が　知らん振りして　肩並べ

●責め立てる　しかし明かさぬ　浮気もと

●しなければ　良かった後で　気付くもの

●お正月　嫌といっても　やってくる

●インフルか　ひげのサンタも　マスクして　◎

●なんでだろう　この世は分からぬ　事ばかり

●良い気分　一風呂浴びて　熱燗は

●プレゼント　貰って贈る　色男　◎

●気に入らぬ　ことは多いが　忍耐で　

鳩山総理記者会見・雑感

鳩山政権ができて100日を過ぎたクリスマスイブに、
母親のサンタさんから12億円ものお小遣いは不自然だと国民から揶揄されていた。
そんな一昨日、鳩山首相の資金管理団体の偽装献金問題で、
東京地検特捜部は元公設秘書の在宅起訴、首相は不起訴処分にした。

これを受けて鳩山議員は国民へのお詫びと説明の緊急記者会見があったが、
マスコミ各社は「理解しがたい」と批判的な物ばかりだ。

まあ母親から毎月1,500万円もの大金か振込まれ、
いくらセレブ首相と好意的に受け取っても知らぬ存じぬでは理解しがたい。
それに振り込まれた大金が何にどのように使われたかの説明も無いままだった。
ともかく弁解すればするほど、何か眉唾物に感じたのは私だけだろうか。
今回の多額の偽装献金問題も脱税がらみの確信犯的な気がしなくもない。

鳩山首相はオバマ大統領やクリントン外相との会談後の感想から、
お坊ちゃま首相は相手の印象とは違った独り善がりの解釈をするようだが、
それが本音か腹黒い政治的発言かは分からない。

かつて首相は秘書の不始末は議員の責任で辞職すべきとまで言って置きながら、
選挙に勝ったのだし私腹を肥やした金でもなく、自分は潔白だと言い張っている。
そして国民の支持が得られなくなるまで首相を辞めるつもりもなく、
八方美人の総理らしく「国民の世論」に委ねて幕引きを計っている。
しかし言行不一致ほど、政治家といえども国民の信頼を無くすものは無い。

これだけの不祥事が自民内閣に発生すれば、マスコミから袋叩きに遭い即退陣だろう。
もし総理大臣でなかったら地検の対応も少し変わっていたのかもしれない。
しかもあれだけ政治資金の不正に反対していた社民党までもが、
連立政権に加わり大臣の椅子を貰えば是認するとは情けないものだ。
ともかく自民党の総理大臣よりはベターだろうと期待して鳩山総理を選んだら、
自民党の二の舞になったのでは困るのは国民であり落胆も大きい。

とは言うものの鳩山首相が交代しても首相候補の人材不足であるのも事実で、
後を狙う小沢闇将軍にも政治資金の爆弾を抱え、
菅副代表、岡田外務、前原国土交通相には一長一短があり迷うところだ。
それにやっと鳩山首相の知名度が上がりつつある国際社会での存在感も無くなるし、
来年行われる普天間基地移転の決断次第ではアメリカとの摩擦や、
来年度予算審議の与野党対決等の難問題が続いている。

そんな訳で独断的に推測してみれば鳩山首相がいくらお情け頂戴の国民世論を期待しても、
首相の人材不足といっても、一度被った総理の汚名の回復はなかなか難しく、その前途は厳しい。
来年の荒々しい寅年にちなんで、
夏の参議院選挙の前までに新たな政変劇が発生するような予感がしてならない。

「天地人」から「竜馬伝」雑感

今年の大河ドラマ「天地人」は米沢藩の執政「直江兼続」だったが、
ブームを起こした「篤姫」の平均視聴率は25%には及ばなかったものの、
平均視聴率21.2%は比較的高く善戦した。
今週からは恒例の「天地人」の総集編が放映されている。

これも索漠とした現代社会の今、
「愛」と「義」に生きあまり知られていない「直江兼続」のドラマに共感したからだろう。
恥ずかしながら「直江兼続」については殆ど知らなかったが、
甘いマスクの草食系、妻夫木聰主演では女性ファンを引き付けるのも肯ける。

それに昨年の宮崎あおいさんが好演した「篤姫」効果も手伝ってだろうが、
当初は「天地人」が戦国時代でありながら戦シーンが少ないと、
従来の大河ファンからクレームが付くほど人間臭いドラマに仕上げていた。
まあ視聴率は関係ないとは言っても当事者は気に掛かるもので、
特に「篤姫」以降の製作者は女性の視聴者を気にしている事は確かである。

もう一つは「直江兼続」の幼少時代の与六を演じ加藤清四郎(8)君の名セリフ、
「こんなところへは来とうはなかった」がブレイクしたことであろう。
この言葉は国民流行語大賞にもノミネートされたが、
トヨタのCMで可愛い演技の「こども店長」が流行語大賞に選ばれた。
以後も各社のCMでも愛くるしい演技でお茶の間の人気をさらっている。

その為か「紅白歌合戦」にも特別出演するそうで
大ヒットした「崖の上のポニョ」の大橋のぞみ(10)ちゃんと共演だそうだが、
果たしてどんな形で子供らしい演技を見せてくれるのか楽しみである。
まあ今のマスコミ界は人気があれば爆発的に使うものの、
やがて飽きがくると簡単にポイと捨て去られる。
どうか10年20年後の芸能界でも実力と実績を培って、
一枚看板の大スターに成長して欲しいものだ。

歴史好みの私は草食系ドラマの「天地人」の後は、
12月から合戦シーンの多い肉食系ドラマ「坂の上の雲」(司馬遼太郎原作)が始まり、
来年からは幕末大河「竜馬伝」( 作福田靖・主演福山雅冶)の男のドラマに期待している。
国民の人気度ナンバーワンの坂本竜馬は数多くドラマ化されているが、
大河ドラマでも40年前に北大路欣也主演の「竜馬がいく」(司馬遼太郎原作)が作られ、
最後のモノクロ大河として15%前後の視聴率を得ている。
果たして寅年の坂本竜馬は、
福山さんがどんな新しい竜馬像を演じてくれるか興味深い所でもある。

先週の「しりとり川柳」から(55)

先週の「しりとり川柳」から選んで掲載します。(順不同)
「しりとり川柳」は相手の下句(既定)を使って作る、エンターテイメント化した言葉遊びです。
ですから上句は既定されています。
特に個人的に気に入っている川柳を◎印で選んでみました。

●お上手ね　鳩一族の　脱税は　◎

●多いこと　小沢訪中　議員団

●吹きまくり　辻褄合わせに　苦労する

●無視できぬ　無党派層の　一票は

●年の功　夫婦喧嘩も　猥談に

●優先席　元気爺さん　不満顔　◎

●寝正月　海外旅行は　夢の中

●逢引は　スリルがあって　面白い

●新型に　やがて映画も　三次元

●探してる　気楽に生きる　方法を

●偽坊主　上手いはずだよ　タレントは

●まだあるぞ　気力体力　金力も　◎

●暖房で　ふところ温め　年を越す　◎

●歌ってる　音痴の爺さん　悦に入り

●厚化粧　しても変わらぬ　お亀顔

●万々歳　今年も健康　来年も

●私はね　シャイな男の　典型よ

●お得です　売り子の一声　騙される　◎