ゆるゆる素浪人の「気まぐれ日誌」~ 自己満足とボケ防止に、人生の雑記帳~  

そういう意味で老人の書いた「狼の遠吠え」、いや「犬の遠吠え」と思い、軽い気持で読んで頂けば有り難いです。

映画「おくりびと」雑感

2009-09-23 06:20:00 | 時事・雑感
雨のシルバーウイークの昨日、
今年の2月にアカデミー外国語映画部門賞を受賞した「おくりびと」(元木雅弘主演)を、
やっとテレビで鑑賞した。

この作品は好評で日本での観客動員数が560万人にも達したそうで、
野次馬根性から見たい気は強かった。
しかし誰もが世話になる人生最後の儀式とは言え、
余り気持ちの良くない納棺師を描いたもので、
映画館まで行って見る気には成れず、テレビで放映されるまで待っていた。
ところがTBSからノーカットで早くも放映されたのでテレビ座敷で見たが、
陰の「納棺師」)の仕事をユーモアとペーソスで描いていた。

この作品のアカデミー受賞を考えて見ると、
もちろん物語や俳優の演技力、スタッフの技術等が良かったのだろうが、
特別にストリー自身は新鮮とは感じなかった。
それがアカデミー賞の外国選考査員に感動を与えたのは、
何言っても世界共通の人生最後の儀式を扱う「納棺師」にスポットを当て、
日本の風景と習慣を重ね合わせて映画化されたからではなかろうか。

私の研究職場での経験から語れば、
最初の研究課題の設定で成果の8割以上は決まるような気がする。
特に斬新な研究ほどユニークなアイデアが勝負を決する。

この作品も高齢化社会の日本で世界共通の「納棺師」を主人公にした段階で、
ヒットが約束されアカデミー賞に繋がったのではなかろうか。
ともかく雨のシルバーウイークの暇なひと時を、
これから世話になるであろう「おくりびと」を想定しながら、
アカデミー賞作品を面白く鑑賞した。


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