ゆるゆる素浪人の「気まぐれ日誌」~ 自己満足とボケ防止に、人生の雑記帳~  

そういう意味で老人の書いた「狼の遠吠え」、いや「犬の遠吠え」と思い、軽い気持で読んで頂けば有り難いです。

鳩山法相の死刑執行と「死に神」論

2008-06-21 06:53:00 | 時事・雑感
このところ死刑執行に関する論議が、様ざまな形で出ている。
4月には光母子殺害事件の差し戻し控訴審で死刑の判決、
6月には秋葉原で7人もの命を失った通り魔殺人事件が発生。
これらに呼応したかどうかは知らないが、
鳩山法相に成って死刑執行が13人行なわれたという事。
この中に19年前に幼女誘拐殺人魔と恐れられた、
宮崎勤の死刑執行が含まれていた。

当然ながら世論は死刑には賛否両論で「人が人を裁く」難しさがあり、
加害者の人権もさる事ながら、被害者の人権も又大切だ。
そんな中で朝日新聞は死刑廃止論が強いのか、
「素粒子」と言うコラムの中で鳩山法相を永世死刑執行人、
「死に神」と書いていたという。
幾ら言論の自由とはいえ少し言い過ぎで、
近頃のマスコミに随所で「おごり」を感じるのは私だけだろうか。

案の定13人の死刑を執行した鳩山法相が拳を振り上げて記者会見し、
現在死刑囚は100名以上もいる事を明らかにして、
誰が好き好んで死刑など決定しないと強調した。
法治国家の「法」の番人として粛々と職務を遂行したまでと反論し、
それを大新聞の朝日が「死に神」とは何事かと激怒していた。

私も凶悪犯の減らない現状を憂う一人だが、
法治国家の日本として鳩山法相の苦悩もよくわかる。
それよりも憎むべきは執行しなかった今までの法相であり、
職務怠慢と言わなければいけない。
もし死刑執行に疑念を持つ心根なら、大臣職を断るべきではなかろうか。

ともかく近く陪審員制度も行なわれ、司法の場が大衆に近づいている。
国民の間でも真剣に死刑制度の論争を、
しなければ成らない時期に来ているのかもしれない。
  

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