「憂鬱たち」
金原ひとみ 著
神田憂は憂鬱のユウ。
精神科に行こうと思うのだが、
その都度、思考回路は他に興味が向いてしまう。
何度も現れる年上のカイズさんと若者ウツイくん。
エロティックな想像世界へと突入し非現実の夢は、
入り組んだ現実と同等となっていく。
わたしは私として。
「犬のかたちをしているもの」
高瀬隼子 著
主人公の女性、薫は性行為に違和感をもつ。
行為に思考が入り込む。
自身の体と相手の感情。
恋人の郁也との性行為は付き合い当初だけで、
その後はできないと告げてある。
そしてある日郁也に告白される。
子どもができたと、私ではない他の女性との子ども。
そしてその子どもを一緒に育てていこうと。
愛とは何だろうか、
愛はどこにあるのだろうか。