余白のメモ

詩と短歌と好きな本
指の上で四季はほほえむ

個人的な体験

2024-10-15 23:08:52 | マイブック(あ)
「個人的な体験」
      大江健三郎 著

主人公の名はバード。
あだ名、鳥(バード)と呼ばれている。
そのバードに子供が生まれるのだが、障害があった。
シャム双生児のような頭に腫瘍がある。
もう一つの頭のような大きな瘤。
バードはこの子をどうすればいいのか、思考の渦へと吞み込まれていく。
この子のため、あるいは自身のため、
死へと導いていくのがいいのではないかと。
問いかけ続ける先の答えとは。
そしてバードがだした結論は。
著者自身、障害の持つ子の親として書くひとつの物語。
生を見詰めて。
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読み終えて

2024-10-01 00:30:46 | レターの膜(短歌)
読み終えて
本を閉じて
抱かれ忘れ
さまざまのバラに
名を秘める
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シュレディンガーの哲学する猫

2024-10-01 00:13:57 | マイブック(た)
「シュレディンガーの哲学する猫」
      竹内薫+竹内さなみ 著

哲学とはなんだろうか。
手始めとして、指先に触れることとして、
手掛かりとなってくれる本のひとつ。
ウィトゲンシュタイン、サルトル、ハイデガー、ニーチェ、小林秀雄等。
物語のようにかるく読み進められる。
猫と話しをする主人公。
存在とは人間とは言葉とは。
答えのない問いを追い求め、なおさらに問い続ける。
愛とは永遠とは深遠とは。
知ることは気付くこと。
気付けば触れられる、目に映る鏡を。
鏡のような愛するものを。
人は哲学する、
未来はどちらにも転がっている。
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しましまの

2024-09-21 22:49:05 | レターの膜(短歌)
しましまの
光と影の
木々しげる
中をゆくのは
流離の思い出
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わが蒸発始末記

2024-09-21 22:44:49 | マイブック(あ)
「わが蒸発始末記」
      井上ひさし 著

可笑しさの中にひそむ真実。
おもしろく読み進める中に、
ふと止まり考えてしまうことが含まれている。
井上ひさし、うーむである。
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