大黒さんの金魚鉢

黒金町の住人の独り言は“One”

One voice , one mission , one family

景気実感

2014年09月14日 | 経済
「景気はどうですか?」
『会社関係はいいようですが、こちらには回ってきませんよ』
「どうしてですか?」
『昔と違ってチケット乗車がまったく無くなりました。
会社は一旦絞ったら景気が良くなっても節約することをやめないね。
その風潮はどんどん広がってますよ。
個人客の財布はまだまだ固いしね』
タクシー運転手との会話です。

普段使っているスーパーが閉店するそうです。
出張先から帰って女房と買い物に行ってみました。
なるほど今月末に閉店との張り紙です。
廃業したスーパーを別の会社が再開してから一年くらいしか経っていません。
近所の小売店はスーパーに押されてすべて廃業していますから、田舎の人たちはまた買い物難民の仲間入りです。

キャベツ半切りでなんと198円!驚きました。
生鮮野菜の高いこと高いこと、加工食品に目が移りますが、やはり産地が気になります。
閉店が決まっていますので、空棚も目立ちます。
品数が少ないから客足もまばらです。

円安がこれ以上進んでいけば輸入食品も高くなりますし、消費税も上げる算段は着々と進行中です。
いよいよ本気になって子ども時代のような自給経済を考えなければならないのかな。
はたして私の体力は着いていけるでしょうか?

欧州の独立騒動

2014年09月12日 | 経済
ウクライナ東部の親ロシア派がほぼ独立を確定させた。
冷戦崩壊後の枠組みが動き始めた。

英国でもスコットランドの独立運動が高まり18日の住民投票の結果待ちである。
スペインでもカタロニア自治州の独立をめぐって住民投票の動きが出ている。
ウクライナもそうであるように限定した地方のみで住民投票をすると、全体の国民投票とは異なる結果が出てくる。
それは民主的であるのかそうではないのか。

日本でも、たとえば焼却場などの施設をめぐり反対運動が起きる。
焼却場はある意味わからないでもないが、最近では高校や消防署でも反対運動が起きることがある。
高校ができると不良学生がいるから困る、消防署ができると消防車や救急車の出動時にうるさくて困る、という理由からだという。
それらの建設をめぐって住民投票をすればどうなるか?
建設地区だけなら反対多数であり、市全体なら賛成多数となるであろう。
国家の独立と比べてスケールの小さな話だが、欧州の独立運動にも一部似たようなところがある。

欧州の場合は民族の独立志向と合わせ、比較的豊かな地方が独立をしたいという住民投票でもある。
東ウクライナは鉄鉱石や石炭が豊富な重化学工業地帯を持ち、独立すればチェルノブイリというお荷物からも逃れられる。
スコットランドは北海油田を有し、スペインのカタロニア自治州は全体の2割の経済規模を持つ地方だ。

こういった動きが活発化してきた背景にはリーマンショックを契機とした経済不況がある。
格差の拡大は国家の分裂をも招いてしまう。
資本主義も民主主義もほんとうに難しい。
だから、そこには正しい思想が欠かせない。
困っている人、弱い人を助けてあげるという、簡単な思想である。
それがなくなったら資本主義も民主主義も毒にしかならないだろう。

人と人の絆をつなぐ7つの法則

2014年09月11日 | 労働者福祉
組織進化のタックマン・モデルでは、メンバー同士が意見を発し、時には対立し、本音で語れるようになることが大切だとしています。
どうすればそういうコミュニケーションが可能となるのか、専門的な実践理論もたくさんあるようですが、日頃からの簡単な実践から多くを学べるようです。

スーパーの買い物に付き合った時にあるものを見つけました。
見つけたのは某通信教育のパンフレットですが、その表紙の言葉に惹かれてもらってきました。
「人と人の絆をつなぐ7つの法則」と書かれてあります。

1、「ありがとう」。その一言で笑顔になれる。
2、大きな心があれば、人を動かすことができる。
3、人を支えることで、学べることがある。
4、真正面から向き合えば、心の声も聞こえてくる。
5、一つになることで、その絆は太くなる。
6、笑い合うことが、人と人を近づける。
7、想うだけでなく、行動することで絆という信頼が生まれる。
                     (ニチイ学館パンフより流用)


組織の進化モデル

2014年09月10日 | 労働者福祉
5月からスタートした「フードバンクふじのくに」。
少しづつではあるが着実に前進しつつあるように思えます。
10を超える団体が出会い、そしてその出会いはどんどんと広がっていきます。
その広がりが楽しみですね。

新しくできた組織が進化していくプロセスをまとめたのは、教育心理学者の「タックマン」です。
そのプロセスには5段階あるとタックマンは述べています。
そのタックマン・モデルを組織教育に取り入れたのが「チームビルディング」です。
1、成立期…グループが出会い、探り合いが始まります。まだ成立期にはチームメンバー同士が心を開いていないことがよく見られます。
2、動乱期…皆が意見を発するようになります。異なる考え方や観点に対して敵対心や反抗心が芽生えることもあります。
3、安定期…グループが一緒に活動する段階です。お互いの心が開いて他人の考え方を受容します。目的・役割等が一致し、チーム内の関係性が安定します。
4、遂行期…よく組織されたチームとして機能する段階です。チームには結束力と一体感が生まれ、チームの力が目標達成に向けられます。
5、解散期…目標を達成し、PJから離れます。

遂行期の姿は「マズローの欲求5段階説」の自己表現の欲求段階とよく似ています。

Workers Library」ではこういった運動の姿を、現在・将来の労働運動の姿としており「絆・つながり・安心安定」実現の運動と意味づけています。
実務を通して学びながら組織や個人を高めていくよいチャンスです。
これこそが最大の実践教育ですね。

民は信なくば立たず

2014年09月09日 | 政治
論語にこんな話があります。

子貢が政治について孔子に尋ねました。
孔子はこう言われました。
「食糧を豊富にし、軍備を充実させ、人民の信用を得ることだね」
子貢は再び問います。
「もしどうしてもやむを得ない事情で、この3つのうちひとつを省くとしたらどれを真っ先に省きますか?」
孔子は「軍備だね」と答えました。
さらに子貢が尋ねます。
「もしどうしてもやむを得ない事情で残った2つのうち、さらにひとつを省くとしたらどれにしますか?」
孔子が答えました。
「食糧だね。どんな人間でもいつかは死ぬものですが、人民が信用しなくなったら国は成り立たないよ」

有名な“民は信なくば立たず”の一節です。
ここで孔子は、軍隊よりも食糧よりも政治家に対する国民の信頼が何より大切なものだと言い切っています。
それでは「信」とはなんでしょうか。

信とはその人の持つ価値、信とは信用であり信頼です。
人が人や組織と関係を結ぼうとする時に、信用や信頼がなければ関係は結べません。

孔子はこうも教えています。
人+言→信。
人が言葉を発する時に生じてくるもの、それが信です。
特に政治家には言葉に対する責任が求められます。
口にした言葉が嘘偽りならば信は生じませんね。
経団連が政治献金の再開を呼びかけることに各層から異論が出ています。
当然でしょうね。
消費税増税時には身を切る約束をしておきながら、切らないどころか身を太らせることを実行しようとするからです。
もう一度あの場面を思い出してください。

野田首相 安倍総裁 党首討論 11月16日衆議院解散を表明

“民は信なくば立たず”