大黒さんの金魚鉢

黒金町の住人の独り言は“One”

One voice , one mission , one family

運動することの意味

2016年06月06日 | 日々徒然
労働者と活動家と運動家の違いについて以前も書きました。
運動とは動いて運ぶことです。
では何をどこへ運ぶのでしょうか?

土曜日に行われた某労働組合の講演でまずこんな質問をしてみました。

みなさんの労働組合は何のために存在しているのですか?
誰のために存在しているのですか?

その具体的目標はなんですか?

その実現に向けて、
何に対して何をしていくのですか?
誰に対して何をしていくのですか?

その答えをみなさんに考えてもらいました。

目標が大きければ大きいほど運動量を増加させなければなりません。
運動量(f)は質量(m)と速度(a)の積です。(f=ma ニュートンの運動方程式)
目標を(m)としたら大きければ大きいほど運動量(f)を増やさないとそこからは一歩も動きません。
だから運動はひとりよりも百人で、百人よりも千人で行うが良し。
だから運動は1日で出来なければ10日かけて、10日で出来なければ10年かけてでも継続することが良し。

まずはその志を高く持つことから始まります。
さて私自身の志はどこまで継続できるでしょうか?



人間らしくあるために

2016年06月03日 | 日々徒然
私が大切にしている言葉のひとつに「自由の砦」があります。
この言葉はブログ「南町の独り言」でも紹介しましたが、2002年10月に小糸製作所労働組合を離れる際に書いた文書の中にある言葉です。
私がなによりも嫌いな人間は、上から目線で人を蔑んだり差別するような人間です。
だからもっとも大切な自由とは、「人間が人間らしくあるために闘える自由」だと考えています。

しかし最近では、労働組合の教育の中であまり人権問題に踏み込まないような気がします。
それはおそらく人権という言葉について誤解があるからではないでしょうか。
人権というと人権侵害という言葉を思い浮かべます。
人権侵害をネットで調べてみると分かりますが、実に多様な実に不可解なトラブルが出てきます。
自分の権利ばかり主張し、他人の権利を尊重するという義務を忘れた「利己的権利主義者」はこの世の中に大勢います。

「利己的権利主義者」ばかりが増殖中です。
そんな世の中では義理や人情など通用しませんから、昔堅気な人間には嫌な時代です。
でも自由も権利もない全体主義よりはよほどマシです。だから賀川豊彦は全体主義と闘い、右からも左の全体主義者からも嫌われました。

右の全体主義国は軍事力をバックとした独裁国家です。(戦前の日本もその一種)
左の全体主義国は共産主義による1党独裁国家で昔のソ連型国家です。(現在の中国や北朝鮮が類似国)
こんな社会では、人間が人間として生きていく自由などはありません。

憲法で保障される基本的人権とは、自由と権利の保障のことです。
もちろん自分ばかりではなく他人の権利も保障する義務がありますから、濫用をしてはならず公共の福祉のために使えとあります。


憲法前文の書き出しをよく読んでみましょう。
「日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動する」とあります。
これこそが国民主権の意味です。そのことを決して忘れてはなりません。

この分かりやすい教育シートは、「Workers Library」にあります。
ダウンロードしてお使いください。


ラスト6日

2016年06月02日 | 日々徒然
いよいよあと6日。
ということはこのブログ「大黒さんの金魚鉢」ともお別れです。
嬉しいような寂しいような複雑な気持ちです。

連合静岡時代のブログ「南町の独り言」は、2006年5月13日から2013年10月19日までの7年と5ヶ月。
1ヵ月半のお休み後に、懲りずにこの「大黒さんの金魚鉢」を、2013年12月1日から2016年6月7日(予定)までの2年と半年。
この2つのブログは私にとってなんだったんでしょうか?
伝えたいことがいっぱいあふれてきたときもありましたし、気力がなえて苦労したこともありました。
残り少ない貴重な日々を使い、私の思いを少しだけ残しておきたいと思います。

7月10日は参院選投票日です。
連合静岡の時代は選挙選挙で明け暮れました。
どの選挙も苦しい選挙ばかりでした。
ある選挙戦で某陣営に泣きつかれました。
(このままでは負けてしまいます)

「誰も旗を振らないのか?旗を振れないのか?振っても動かないのか?それとも旗の振り方が分からないのか?」
偉そうにそう聞きましたが、それは私の失敗経験からきた言葉です。
選挙に限らず労使関係の交渉でも高い壁があります。
失敗してもその壁に挑戦する勇気を持たなくてはなりません。
失敗して失敗していつか壁を乗り越える力を持ちます。

私にとって労働運動の場は、失敗を繰り返して自分を伸ばす「人間道場」でもありました。


はや水無月

2016年06月01日 | 日々徒然
早朝散歩で見える風景が変わった。
田んぼに水が入り、田植えを待つ風情。
安倍川ではアユ釣りの釣り人たちが竿を落としている。

早いものでもう6月水無月。
歩きながらこの4年間を思い出す。

4年前の水無月。
連合静岡と兼務で労福協会長を担うこととなる。
いささかの反対の声もあったのは承知の上だった。
就任前から強い要望のあった「労働者自主福祉運動シンポジウム」を開いたのはその年の12月。
ここから実質的な私の労福協活動が始まった。

3年前の水無月、2年目の理事長職。
10月には連合静岡の仕事を終えて専従理事長に。
翌年5月「フードバンクふじのくに」設立。

2年前の水無月、3年目の正念場。
9月から「語り部1000人PJ」がスタート。
10月から「協同組合間協同WG」がスタート。

1年前の水無月、4年目の仕上げ時。
6月から「ライサポ友の会」地区助成金制度スタート。
8月には「3ブロックによる労働者自主福祉運動討論会」の中間的とりまとめとしての「5団体自主福祉討論会」実施。

そして今年の水無月。
7日の県労福協総会をもって理事長退任。
敷いた線路は未来に伸びてほしいと願う。

家へ帰り1冊のノートを広げる。
表紙に書かれているのは「ほんとうに生きる そのⅠ」という言葉。
散歩中に考えたことを追記する。
寂しいような嬉しいような複雑な気持ちだ。
さて明日も頑張るか!




防災豆知識

2016年04月19日 | 日々徒然
4月14日夜9時過ぎに帰りの車中で熊本地震のニュースを聞きました。
その際にはこんなにも大きな災害になろうとは想像もしませんでした。
翌朝のテレビニュースで徐々にその被害が見えてきましたが、それはほんの序章にすぎませんでした。
16日未明にM7.3の巨大地震が発生、これが本震とされます。
阪神淡路大震災の1.4倍の地震エネルギーです。
さらに震源域は熊本から大分に移動します。

19日現在、自宅を離れた避難者は9万4千人。
14日以降19日早朝までに、体に感ずる震度1以上の地震回数はなんと590回を数えるそうです。
被災された現地の方々には心よりお見舞い申し上げます。

いつかは来るであろう東海大地震。
避難所の現状もニュースで流れますので、我が身に置き換えてあれこれ考えておきましょう。
特に困るのはトイレ対策。
Webサイト「防災データベース」では「断水時のトイレの使用方法」や「避難時簡易トイレの作り方」などを紹介していますので、豆知識として記憶しておきましょう。