大黒さんの金魚鉢

黒金町の住人の独り言は“One”

One voice , one mission , one family

民は信なくば立たず

2014年09月09日 | 政治
論語にこんな話があります。

子貢が政治について孔子に尋ねました。
孔子はこう言われました。
「食糧を豊富にし、軍備を充実させ、人民の信用を得ることだね」
子貢は再び問います。
「もしどうしてもやむを得ない事情で、この3つのうちひとつを省くとしたらどれを真っ先に省きますか?」
孔子は「軍備だね」と答えました。
さらに子貢が尋ねます。
「もしどうしてもやむを得ない事情で残った2つのうち、さらにひとつを省くとしたらどれにしますか?」
孔子が答えました。
「食糧だね。どんな人間でもいつかは死ぬものですが、人民が信用しなくなったら国は成り立たないよ」

有名な“民は信なくば立たず”の一節です。
ここで孔子は、軍隊よりも食糧よりも政治家に対する国民の信頼が何より大切なものだと言い切っています。
それでは「信」とはなんでしょうか。

信とはその人の持つ価値、信とは信用であり信頼です。
人が人や組織と関係を結ぼうとする時に、信用や信頼がなければ関係は結べません。

孔子はこうも教えています。
人+言→信。
人が言葉を発する時に生じてくるもの、それが信です。
特に政治家には言葉に対する責任が求められます。
口にした言葉が嘘偽りならば信は生じませんね。
経団連が政治献金の再開を呼びかけることに各層から異論が出ています。
当然でしょうね。
消費税増税時には身を切る約束をしておきながら、切らないどころか身を太らせることを実行しようとするからです。
もう一度あの場面を思い出してください。

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“民は信なくば立たず”