大黒さんの金魚鉢

黒金町の住人の独り言は“One”

One voice , one mission , one family

基礎代謝を上げる1万歩クラブ

2014年01月31日 | 遊び
1月の1万歩クラブ定例会は少々ハードでした。
でも2万7千歩歩いたから貯金できたという具合にはいきません。
運動によって得られる効果は、1日おきだと90%、2日おきだと70%、週に一度だと20%にまで下がってしまいます。
だから毎日続けることが健康づくりの早道です。

ゆっくりでも持続的に運動すると筋肉がついてきます。
筋肉が活動するときは脂肪を燃焼させてエネルギーをつくりだします。
そのエネルギーを基礎代謝と呼びますが、基礎代謝が落ちてくると太りやすくなったり、風邪などを引きやすくなります。
すなわち1万歩クラブの最終目的は毎日歩くことで基礎代謝を増やすことなんですね。

とはいっても寒いこの時期はついつい家にこもりがちです。
さてどうしますか?なにか楽しみを見つけて殻を破りましょう、ということで定例会!

2月は「大覚寺千手観音参拝と虚空蔵王だるま市を訪ねて」です。
時:2月23日(日)
集合:焼津駅北口 午前10時
コース距離:約10キロ
所要時間:約3時間
解散:焼津駅南口

3月は諸般の事情で当初の予定を変更し「陽春の富士山を眺め登呂遺跡と日本平動物園を巡る」になりました。
時:3月21日(金・祝日)
集合:静岡駅南口 午前10時
コース距離:約10キロ
所要時間:約2時間30分
解散:静岡駅南口

みなさんの参加をお待ちしております。
どなたでも大歓迎!です。

おとなのせいで泣いてます

2014年01月30日 | 日記



ぜひこのスピーチを一人でも多くの人たちに聞いてもらいたくてブログ記事にしました。

これはFacebook友達に教えてもらった12歳の少女(カナダに住む日系4世のセヴァン・スズキさん)のスピーチです。
1992年リオで開催された環境サミットでのこのスピーチは、今では「伝説のスピーチ」と称賛されているそうです。

なぜ少女は自分たちで費用をためてカナダからブラジルまで一万キロもの旅をしてきたのか?
「あなたがた大人たちにも、生き方をかえていただくようお願いするために…」と話し始め、最後に少女はこう語っています。
「あなたがた大人がやっていることのせいで私たちは泣いています」

彼女が大人たちに訴えたことはなにか、彼女たちを泣かせるような大人たちの行動とはなにか…。
6分程度の時間ですが、ぜひご覧ください。

矛盾の限界

2014年01月29日 | 労働者福祉
『…「あらゆる事物は価値をもっているが、人間は尊厳を有している。
人間は、決して、目的のための手段にされてはならない。」
けれども、もうここ数十年の経済秩序のなかで、労働する人間はたいてい、たんなる手段にされてしまいました。
自分の尊厳を奪われて、経済活動のたんなる手段にされてしまいました。
もはや、労働が目的の手段のために、生きていく手段に、生きる糧になっているということですらありませんでした。
むしろ、人間とその生、その生きる力、その労働力が経済活動という目的のための手段になっていたのです。』

これは第二次大戦下、ナチスによってアウシュビッツ強制収容所に送られ、妻を始めとして家族の多くを失った精神科医フランクルの講演録「それでも人生にイエスと言う」からの抜出です。

想像を絶するような極限状態のなかにあって絶望の淵に立ちながら奇跡的に生き残った彼はまずこう語り始めます。
『生きる意味と価値について語るということは、こんにち(1946年)、これまでにもまして、なくてはならないことになってきているといえましょう。
問題はただ、生きる意味と価値について語ることがじっさい「可能」なのか、またそれはどのようにすれば「可能」なのかということです。…』

強制収容所内で行われている人間の尊厳と生命の価値の剥奪を目の当たりにしたフランクルですが希望の光を最後まで失いませんでした。
それは地獄のような強制収容所のなかで学んだ人間の実像体験があったからです。
『…バイエルン地方のあるところに強制収容所がありました。
そこでは、ナチスの親衛隊員である収容所所長が、ひそかに、自分のポケットから定期的にお金を費やして、近くにある薬局で、「自分の」囚人のために薬を調達していたのです。
他方、おなじ収容所で、収容所での最年長者、つまり自分自身囚人である人間が、囚人仲間をぞっとするような仕方で虐待していたのです。
つまり、まさしく、人間にかかっていたのです。』


結局なにごとも最後の最後まで問題であり続けたのは「裸の」人間でした。
昨日のブログ「階層化する日本」についてもあれこれ考え続けていますが、日経朝刊でどうやら永久派遣社員化法案が成立しそうな記事を見ました。
前提条件に労働組合の合意が盛り込まれる模様ですが…

派遣制度を是とするならば待遇問題に着手すべきです。
冷凍食品農薬事件も貧困化する若年女性問題も、待遇の差からくる矛盾の限界を示しています。
私たちも「裸の」人間としてこれらの問題に向き合わなければなりません。


階層化する日本

2014年01月28日 | 労働者福祉
昨日放映されたNHK「クローズアップ現代」は衝撃的でした。
映像は、貧困状態に苦しむ働く女性たちの実像に迫ります。

不安定な非正規雇用で働く女性の割合は57.5%で男性の2倍以上、しかも単身女性の3分の1が年収114万円未満です。
さらに深刻なのが10代20代のシングルマザーで、20代のシングルマザーの80%が年収114万円未満の貧困状態に置かれています。
必死に生きる若い女性たちが最後に救済を求めるところが寮や託児所を設けている風俗店でした。

朝から晩までアルバイトを3つも掛け持ちする女性も紹介されました。
母子家庭に育った彼女は、将来保育士になるという夢の実現のために、働きながら通信制で学んでいます。
しかし最低賃金すれすれの収入では学費にも満たないため奨学金を利用しています。
解説者はこの奨学金問題にも触れ、将来保育士の年収だけでは奨学金の返済でも苦労するだろうと心配していました。

このような女性も含めてとうとう、非正規労働者は2000万人を超えてしまいました。
ひとりでは食べていけないが二人ならなんとかなるという評論家もいますが、それは実像を知らない勝ち組の理屈かもしれません。
結婚はしても、彼ら彼女らが子供をつくろうという夢は“夢のまた夢”かもしれません。
どうすればいいのでしょうか?

寄付文化のある欧米では教会が大きな力を持っていますが、日本にはそういう文化も育っていません。
行政がどこまで関わるのかも不明なまま、貧困が連鎖していく日本の有り様を見るにつけ社会の荒廃が心配でなりません。
1995年のあの「舞浜会議」を契機にして、経団連が変質し、経団連が目指した柔軟な雇用制度がここまで日本を壊してしまいました。

現在検討中のフードバンク事業も支援策のひとつですが、それは緊急対策のひとつでしかありません。
労働団体も福祉事業団体も、もっともっと根本的なところに私たちが関与できるなにかがありそうな気がします。

オープンアクセスの効能

2014年01月27日 | 労働者福祉
働く人のための資料閲覧サイト「Workers Library」に新機能が加わりました。
研修会などで中心的に使われているパワーポイント資料の閲覧とダウンロード機能です。
「Workers Library」にはこれまで15分程度の単元的資料を掲載することに集中してきましたが、この機能をうまく利用することで教育担当者や語り部の負担が大幅に軽減されます。

まず最初の資料提供は、中央労福協アドバイザー高橋 均さんの「労働者福祉運動の理念と歴史、そして課題」です。
高橋さんはいまや全国各地で引っ張りだこの人気“語り部”ですが、高橋さんの了解を得たうえでオープンデーター・オープンアクセスとさせていただきました。
利用される方はこのデーターをダウンロードしたうえで自由に利用しても結構ですし、良いものができたらぜひ事務局にお知らせいただいて、積極的に情報共有もお願いいたします。
(ただし加工された資料には責任をもってくださいね)

またみなさんのお手元の研修資料などもお寄せいただくと幸いです。
教育はもっとも大切なものだと誰しもが思いますが、即効性がないためかどうしても後手に回ってしまいます。
だからこそのオープン化をぜひ実現させていきたいと思います。
みなさんの“知の結集”をお願いいたします。