大黒さんの金魚鉢

黒金町の住人の独り言は“One”

One voice , one mission , one family

歴史伝承ヒヤリング

2015年09月30日 | 労働者福祉
現在「静岡県の労働者自主福祉運動の歴史」をまとめています。
中央の歴史は語り部PJで高橋均講師から学びましたが、肝心の足元の歴史がよく見えません。
まとめるといっても単なる歴史年表ではなく、時代をたくましくリードしていったリーダーたちの歴史が中心です。

まずは50年代・60年代のリーダーたちの行動から学び始めています。
まずは竹本正晴氏(元・労金専務)と木村愛一氏(初代県労福協会長)です。
ところがそのリーダーたちの個人的な資料となるとほとんど残されていません。
ご本人たちは故人となっていますから、直接聞くわけにもいきません。
そこで本人を知る後輩のみなさんにお願いして間接的に「ヒヤリング」することとしました。

今日まで4人の方々にお話を聞きました。
7月23日は菅沼隆氏(元・県労福協事務局長)
8月3日は山本治樹氏(元・労金参事)
9月1日は諸鍛冶久内氏(元・労金専務)
そして本日9月30日は寺田伊勢男氏(元・県会議員)でした。

4人のヒヤリングを終えて新鮮な感動を味わっています。
終戦直後の混乱期にあって時代を切り開いていく人間のバイタリティーを感じました。
そしてふたりに共通するリーダー像もあることを知りました。

これらをどういう形で語り継いでいけるのか、これからの大きな課題です。

改悪労働者派遣法 あす施行

2015年09月29日 | 労働者福祉
日本の雇用環境をますます悪化させる可能性の高い悪法「改悪労働者派遣法」があすから施行されます。
この法律による最大の変化は、企業が派遣社員を期間制限なしに雇い続けることが可能となった点です。
まさに「生涯派遣」が現実になってきました。
労働組合が反対すれば労使間の相談事となりますが、労組が反対しても止めることまでは義務付けされていませんので、典型的なザル法です。
同一労働同一賃金の考え方も事実上排除されていますから、これから派遣社員の処遇問題も大きな課題としてクローズアップしてくるでしょう。
それとともに正社員であることにあぐらをかいているような働き方も排除されていくでしょう。
正社員のための運動から労働者全体の生活を守るための運動へ本格的にチェンジする機会かもしれません。


いくつかのポイントを「厚生労働省」の資料を見ながら勉強しておきましょう。




奨学金問題の背景

2015年09月28日 | 労働者福祉
かつて2割程度だった奨学金利用者は、今や177万人となり、大学生の2人に1人がなんらかの奨学金を利用しているといいます。
私たちの世代からみますと、奨学金とは一部の優秀な学生に無償や無利子で与えられるものだという感覚でしたが、どうもそうではない模様です。
その多くが利息のつく「奨学金」という名のローンに変化しており、卒業しても十分な収入が得られず返済に苦しむ若者が増えて延滞者は33万人にも及び、延滞金(年5%)も課されています。

大きな社会問題になりつつある奨学金問題の解決を求めて、中央労福協は現在「署名活動」を推進しています。
政府に求めている内容は「給付型奨学金制度の導入と無理のない返済制度への改善」です。
先週の県労福協理事会&幹事会でこの署名活動について要請を行いました。
なぜこのような問題が発生したのでしょうか。
その背景には様々な問題があります。
最大の問題は日本型雇用社会の崩壊です。
そしてバブルの崩壊と、労働者派遣法の問題もリンクしています。

私は1970年に高校卒業後就職をしましたが、当時の求人倍率はなんと5.1倍でした。
ですから大学へ進学する者は、頭のいい奴や、勉強の好きな人や、裕福な家庭に生まれた人たちでした。
求人者数の推移は下表のグラフで一目瞭然です。
71年には250万人の求人がありましたが、2010年には20万人を切りました。

署名活動について意見を求めると「お金がなければ大学なんていかなくてもいいじゃないか」という声がいつも出てきます。
「大学進学だけがすべてではない」とも言いますが、それは60年代・70年代の時代の感覚かもしれませんね。
高卒求人が少ない時代に社会に出た子どもたちは今どこにいるのかを考えてみましょう。
私の息子や娘の同級生の現状を知るととても無責任にはなれません。

高卒求人者の激減により、家計が苦しくても、可愛いわが子をいい会社に就職させるためには、大学に進学させざるを得なくなります。

それでも終身雇用と年功序列に守られていた親世代は苦労しながらも子どもを育て上げていきました。
しかし「バブル崩壊」とその後に経団連が決定した「新日本型経営システム」により労働者の雇用環境は一変します。
そのうえに「労働者派遣法」の改悪によって若者を中心とした雇用環境は悪化の一路を辿りました。
大学を卒業したからといって決してハッピーな暮らしはできません。
正規社員になってもなかなか賃金は上がらず、非正規社員や無業の大卒者も大勢発生しました。

この問題もやはり私たち世代の責任です。
覚悟を決めて政府や経営側と向き合ってこなかったツケがここに現れています。
せめて顕在化した問題の改善は貫き通さなければなりません。




万機公論に決すべし

2015年09月25日 | 日々徒然
安倍政治の強引な国会運営に対して、法案の是非よりもどこか心の奥深くにたまらない不快感が残っています。
私の周りにいる保守層の人たちは安保関連法制について理解を示すものの(反中国感情による影響が大)、やはりそのやり方については不信感を抱いています。
その心の奥深くにあるものの正体とはなんでしょうか?

昨日の「県労福協理事会&幹事会」で、それに関連してこんな話をしました。

『…明治維新の際に明治政府の基本的方針とも言える「五箇条の御誓文」を明治天皇が誓約しました。
その1番目が「広く会議を興し、万機(ばんき)公論(こうろん)に決すべし」です。
「何ごとも大切なことは広く民衆の声を聞き、公の議論によって決定すべきですよ」という意味です。
また終戦直後、昭和天皇が人間宣言を発したときも、この「万機公論に決すべし」を宣言に盛り込みました。
おそらくこの考え方が私を含めた日本人のDNAに深く刻まれているのではないのでしょうか。
だから数のチカラで強引に推し進めるやり方に反発が強いのだと考えます。

当然のことながら国家の運営に際しては、国民世論をないがしろにしてはなりません。
安倍さんが憲法改正を声高に叫ぶことは結構なことですし、それに対して国民世論がなびかなかったら、最後まで粘り強く説得すればいいことです。
なぜあんなにも急いだのか、そのツケは必ず返ってくるはずです。
私たちもこの言葉を深く戒めにしたいものです。
「万機公論に決すべし」
本日の提案議題に関しても広く組織の隅々まで議論を深めてください』



そば処 戸隠 松富店

2015年09月24日 | グルメ

キンモクセイの香り漂う私のもっとも好きな季節になりました。
シルバーウィークの楽しみは、「一万歩クラブ」と「美味いもの探し」でした。

「グルメ情報共有する会」への第3弾として、3年ほど前に通勤路にできたお蕎麦屋さんへ行ってみました。
静岡市葵区松富にある「そば処 戸隠 松富店」さんです。
戸隠本店、呉服町店、駿府店には入りましたが、この松富店は初めてです。

いつも店前の駐車場はいっぱいですから、今回は午後の開店時間5時を狙って突入。
人の良さそうな若女将が笑顔いっぱいで迎えてくれました。
もうこれだけで合格点をあげたくなります。

注文したのは定番の「天磯おろし」。
コシのある細麺は当然ながら戸隠本店と同じです。
以前は静岡駅構内にも戸隠のお店があって、熱烈な戸隠ファンは新幹線を途中下車して味わっていくほどの人気メニューです。
店内はそう広くありませんし、夫婦ふたりとお手伝いさんの3人でやっている様子ですから、ここでは純粋にお蕎麦だけ味わうことにいたしましょう。
(休日には行列もできるほどだから、長っ尻は嫌われますよね)

住所:静岡市葵区松富1-3-3
TEL:054-251-3921
営業時間:11:00~15:00 17:00~20:00
定休日:木曜日