大黒さんの金魚鉢

黒金町の住人の独り言は“One”

One voice , one mission , one family

人間らしくあるために

2016年06月03日 | 日々徒然
私が大切にしている言葉のひとつに「自由の砦」があります。
この言葉はブログ「南町の独り言」でも紹介しましたが、2002年10月に小糸製作所労働組合を離れる際に書いた文書の中にある言葉です。
私がなによりも嫌いな人間は、上から目線で人を蔑んだり差別するような人間です。
だからもっとも大切な自由とは、「人間が人間らしくあるために闘える自由」だと考えています。

しかし最近では、労働組合の教育の中であまり人権問題に踏み込まないような気がします。
それはおそらく人権という言葉について誤解があるからではないでしょうか。
人権というと人権侵害という言葉を思い浮かべます。
人権侵害をネットで調べてみると分かりますが、実に多様な実に不可解なトラブルが出てきます。
自分の権利ばかり主張し、他人の権利を尊重するという義務を忘れた「利己的権利主義者」はこの世の中に大勢います。

「利己的権利主義者」ばかりが増殖中です。
そんな世の中では義理や人情など通用しませんから、昔堅気な人間には嫌な時代です。
でも自由も権利もない全体主義よりはよほどマシです。だから賀川豊彦は全体主義と闘い、右からも左の全体主義者からも嫌われました。

右の全体主義国は軍事力をバックとした独裁国家です。(戦前の日本もその一種)
左の全体主義国は共産主義による1党独裁国家で昔のソ連型国家です。(現在の中国や北朝鮮が類似国)
こんな社会では、人間が人間として生きていく自由などはありません。

憲法で保障される基本的人権とは、自由と権利の保障のことです。
もちろん自分ばかりではなく他人の権利も保障する義務がありますから、濫用をしてはならず公共の福祉のために使えとあります。


憲法前文の書き出しをよく読んでみましょう。
「日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動する」とあります。
これこそが国民主権の意味です。そのことを決して忘れてはなりません。

この分かりやすい教育シートは、「Workers Library」にあります。
ダウンロードしてお使いください。


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