大黒さんの金魚鉢

黒金町の住人の独り言は“One”

One voice , one mission , one family

異常が異常でなくなる日

2014年08月20日 | 日記
静岡県では盆休みが開けたら連日の猛暑という皮肉。
しかし西日本では異常豪雨が続き、今日も広島では土砂崩れで多くの死者が出ている。
ここ数年、いくたびか異常気象という言葉を耳にするが、異常が続くとそれはいつしか通常になる。
この状況を42年前に予測した本がある。
それは「成長の限界」という研究報告書である。
今も私の手元にあるがまさしく予測通りの展開になっている。
成長の限界 人類の選択
クリエーター情報なし
ダイヤモンド社

連合時代のブログ「南町の独り言」で「生き方の選択」を書いたのは、2008年8月16日のことである。
このなかでも「成長の限界」についてくわしく触れているのでご覧いただきたい。

42年前に出された警告を私たちはなぜ無視をしてきたのだろうか?
書店に行くとさまざまな本が並んでいる。
書店はほぼ毎日お世話になる大好きな場所だが、ビジネス書や啓発本などは10年経っても著者やタイトルは変われど中身はそうそう変わらない。
もちろん洋服などと一緒で時代背景の違いや流行もあるから、まるきり一緒ではないが…。
知識だけは広がるが、実践・行動することがいかに難しいかということであろう。
ビジネスの失敗ならまだ取り返しもつくが、人間の生きていく社会環境を壊していく事態だけはなんとしても止めたい。

知っている・考えているというステージはもう終えたほうがいい。
たとえ失敗してもいいから、ひとりひとりの国民が動かなければならない。
そのためにはひとりひとりのリーダーが動かなければならない。

環境問題に限らず労働運動も経済活動も政治運動も同様である。

文化の力

2014年08月18日 | 日記
シリアで日本人が拘束された。
米国がイラク空爆を拡大している。
イランとの核協議はまとまらず4ヶ月間の延期となった。
中東がますますきな臭くなっていく。

朝日新聞の特集を見て、8月2日にお会いした小山内美江子さんの話を思い出した。
特集記事は、私の好きなNHK朝の連ドラの歴代視聴率の記録である。

1990年8月、イラクがクウェートに侵攻したことを機に、国連が多国籍軍の派遣を決定した。
湾岸戦争の始まりであるが、日本は憲法上の規制により共同行動がとれなかった。
その代わりに多額の資金協力を行った日本ではあったが、諸外国は顔の見えない協力に対してひどく冷淡であった。
そのことに発奮した小山内さんら文化人たちは、難民キャンプでの救援ボランティア活動を展開した。
ヨルダンやイランのクルド人難民キャンプで活動した日本人に対する現地の人々の反応の良さに小山内さんたちは驚いたそうだ。
その原因は日本のテレビドラマ「おしん」にあったという。

日本でも平均視聴率52.6%、最高視聴率62.9%という超人気ドラマは、世界68ヵ国で放映された。
イランでも熱狂的な人気を博し、最高視聴率はなんと90%を記録したそうだ。
現地にいる日本人は、「おしん・おしん」で人気者になったという。
これこそが文化の力だ。
発信するものを間違えると大変なことになるが、さてさて現在は超心配である。

夏向き温泉

2014年08月17日 | 日記
ジメジメムシムシした感じから抜け出たくて考えた。
そうだ!佐野川温泉へ行ってみよう。

初めて行ったのははるか昔のこと。
当時は混浴露天風呂で、男女別の沸かし湯から入る仕組みだった。
今は混浴ではなくなったが、硫黄の匂いがたちこめる源泉は昔のままである。
肌にヒンヤリする冷泉はまさに夏向き、冷えすぎたら温泉へ入り暖をとる。
客の話を聞くともなく聞いていると、どうやらここのご主人は少々偏屈者らしい。
昼食を予約しておかないと食べることは難しいとのこと。
鰻は本ものを捌いてくれてお勧めだとも…。
予約なしの私、その話を聞いて無性に鰻を食べたくなった。
そこで思いついたのが噂の「うな富士」。
52号線沿いの知る人ぞ知る「うな富士」は、私もまだ未体験だ。
なにしろ店構えがもの凄くて入るには勇気がいる。
先日も知人から「うな富士」の話を聞いたばかりなので思い切ってそこに決めた。

鰻の刺身も食べられるとのことだから、調理人の腕もいい証拠だ。
でも自分で食してみないと他人は連れて行けないし、紹介もできない。

意気込んで到着したら、今日は臨時休業の看板。
残念!ひとりで抜け駆けしてはいけないという誰かの怨念か?
変哲もない手打ちそばを食べてすごすごと帰ってきた。

盆休み最後の休日の一コマでした。

2014盆休み

2014年08月16日 | 日記
雨降りかと思えば晴れ間が差し、晴れたと思うと雨が降る。
なにやらこんなおかしな毎日だった。

穏やかなようで不安定な日々、好きな酒を飲んでも美味くはないし気持ちも晴れない。
どうしたんだろう?

マイナス感情を持つとますます落ち込んでしまう。
こんな時に読む本を間違えると最悪だ。
どうやらその最悪を踏んでしまった模様だ。

おかしいな?
ふと思いついて「バイオリズム」を測って納得。
13日から16日まで急降下の最悪期だった。
身体リズム、感情リズム、知性リズム、知覚リズムすべてがマイナス最低ラインを示していた。
これから上昇期に入っていくことを確認できただけでなにやらスッキリした。
なんと単純な男だろうか。

湧き上がる感覚

2014年08月14日 | 日記
ロビンウィリアムズを偲んで、「グッド・ウィル・ハンティング」のビデオを見た。
「パッチアダムス」も記憶に残る映画だったが、セラピスト役がピタリとはまってアカデミー助演男優賞を取った名作品だ。
ロビンは主人公のウィルに問いかける。
「それで君は何をやりたいの?」
最後の最後にウィルはその答えを自らが出す。

目の前に2分用砂時計を置いている。
オーストリア土産の砂時計で、今はセルフカウンセリング用に使っている。

私の欠点は沈黙に弱いことだ。
誰かから相談を受けた時に、相手が考えている時間の沈黙に耐えきれなくなり、話しかけて邪魔をしてしまう癖がある。
その癖を指摘されたことを思いだしている。
映画で両者の間で一時間の沈黙が流れる場面があった。
沈黙を恐れずじっと待つことで内側から湧き上がる何物かがあることは私も体験済みだ。
しかし私が耐えられる沈黙は、せいぜい2分間である。


若い時アル中などで苦しんだことも糧として名優になったロビンウィリアムズ、その彼がウツに悩んで自殺したという。
真相は分からぬけれど…人の心に住む闇は果てしなく深いと思う。