大黒さんの金魚鉢

黒金町の住人の独り言は“One”

One voice , one mission , one family

「新しい大人」世代(その5)

2016年01月29日 | 労働者福祉
江戸時代の昔でもお年寄りの口からは「最近の若い者はなっちょらん」という小言が聞かれました。
それが事実ならば今頃は原始時代に舞い戻っているでしょうね。
そんな世代間ギャップはなぜ生まれるんでしょうか?


「新しい大人」世代では、「若者世代と交流・協力・支援したい」というクロスジェネレーション欲求が高く見られます。
新型50・60代にこの傾向は強く出ており、現在65歳以上が高齢者と規定されている国の基準も、近い将来は変えざるを得ないかもしれません。

この調査結果にあるように新型50・60代は“助けられる世代”ではなく“助ける世代”になろうとしていることが伺えます。
世代交代で第一線から退くのではなく、若者世代との交流を深めるような仕組みをつくることで、社会が活性化する可能性も見えてきました。

私たちの労働者自主福祉運動にもこのことは言えます。
労福協には現役労働組合員も、退職者も、未組織労働者も、主婦の会員もおります。
そしてなによりも「働く者の生活を守る」という共通の価値観があります。
まさに「年齢問わず価値観を共有できる仲間」とのコミュニケーションの場づくりが県内各地で可能です。

その場や仕組みをつくるのも「新しい大人」世代の役目ですね。

「新しい大人」世代(その4)

2016年01月26日 | 労働者福祉
老若男女、どの時代であっても「健康第一」です。
やはり新型50・60代も健康への意識は高いですね。



「新しい大人」世代は、「今の暮らしを保ちたい」だけにとどまらず、「生活を充実させ・楽しむ」ために自身の健康の維持・向上を目指し、介護予防を心がけていることが見えてきます。

ダイコー問題に思うこと

2016年01月25日 | 日々徒然
賞味期限切れの食品廃棄物を転売した「ダイコー事件」。
日本のモラル破綻はここまできたかという残念な気持ちでいっぱいです。
そこには本来企業が持つべき消費者や生活者の(社会の)お役に立つという概念のかけらもありません。
たしかにこの日本でも格差や貧困が広がり、何事もとにかく安ければ飛びつくという風潮があります。
そこは私たちも大いに反省しなければなりません。

消費者の権利が世界的に認知され始めたのは、1962年にJ・F・ケネディによって提唱された「消費者のもつ4つの権利」という言葉からでした。
「安全である」「知らされる」「選択できる」「意見を反映させる」という4つの権利に加えて、その後、「消費者教育を受ける権利」「生活の基本的ニーズが保証される権利」「救済を求める権利」「健康な環境を求める権利」が追加されて、「8つの権利」が消費者にはあると規定されました。

わが国でも、1968年に「消費者保護基本法」が制定され、サラ金問題や悪徳商法に対応するように「貸金業規制法」「割賦販売法」「薬事法」「製造物責任法」「消費者契約法」などの法律が整備されていきました。
その後、規制緩和やインターネットの普及により新たな金銭・契約トラブルが多発したため、2004年に「消費者基本法」に改正されます。
2009年、行政もそれまでの事業者目線から本来あるべき消費者の立場での政策に転換し、「消費者庁」を設置します。
そして2012年、消費者権利を実効性あるものにするために「消費者教育推進法」が成立しました。
この法律は、食の安全や企業の社会的責任に目を配り、心豊かで公正な世の中をつくることを目的としています。

私たちもこの法の目指すべきところをしっかりと理解し、生産者としてのモラルを確立するとともに、リーダーとして消費者教育の一助を担う必要がありますね。



「新しい大人」世代(その3)

2016年01月22日 | 労働者福祉
これまで若者やヤングファミリーのライフスタイルは数多く語られてきました。
これからは50代・60代の人口がますます増えていきますから、「新しい大人のライフスタイル」に注目が移ります。



男女問わず「自分なりのライフスタイルを創っていきたい」と感じていますが、誰とライフスタイルを創るのかについては“なるほどなあ”という面白い結果が出ています。

私の家内ももうすでに「自分ひとりのライフスタイル」を創りあげていますが、リタイア後の私の居場所について聞いてみると若干のスペースは空けてあるとのことらしい…が、これまでの私のライフスタイルを考えると無理ありませんね。
しかし周りの人に聞いてみると、どこのお宅でも女性は一歩先をいってる模様です。

これからやりたいことですが、社会貢献運動や地域活動にも、もう少し目を向けて欲しいなあと思いました。
これがこれからの課題でしょう。
でも現役中にフードバンク運動などに関わっていけば社会運動への価値観が高まり意識は変わっていくでしょう。

今後誰とコミュニケーションを増やしたいかという設問ですが、1位から3位の「子ども」「孫」「配偶者」は願っても難しい(?)となると。「年齢を問わず価値観や考え方を共有できる友人」に心を配るということでしょうね。
今から心がけましょう。

(つづく)

「新しい大人」世代(その2)

2016年01月21日 | 労働者福祉
「新大人研」レポートでは2012~13年は「絶滅する中高年!?“新しい大人世代の登場”」、2013~14年は「いま高齢社会は“新しい大人社会”へと大きく変化」でした。
これらのレポートも機会があればぜひお読みください。
そのうえで2015年からはあらためて生活者の変化に注目して「シニアから新大人へ“新型50・60代”に」というテーマでした。




「なりたい・こうありたい大人像」を尋ねると、男性とくらべて女性の「自然体の大人」と「ファッショナブルな大人」が大きく上回っています。
しかし、こうして並べてみるとすべての項目で女性は男性よりも高ポイントです。
女性の意識の高さを感じますね。

(つづく)