大黒さんの金魚鉢

黒金町の住人の独り言は“One”

One voice , one mission , one family

語り部卒塾生の個人的悩み

2015年07月07日 | 労働者福祉
6月11日の特別講座をもってすべての「語り部育成ゼミ」が終了しました。
7月6日にはこれまでのゼミ風景を撮影したビデオの編集会議。
近いうちに「語り部1000人PJ」のプレゼンができるようにと有志3人で頑張っています。

個人的にはこれまでの高橋メモを参考にしながら、なんとか2期生以降にも役立つような参考書をつくろうと考えましたが、これが半端ないほどの難問です。
振り返れば振り返るほど、あらためてそのボリュームに圧倒されています。
そこであまり欲張ることは考えずに、個人的ファイルという軽いノリで進めていこうと考えました。

中心軸に中央労福協が作成した学習資料「労働者自主福祉運動のすすめ」を置き、そこから派生した「静岡県の労働者自主福祉運動の実践」を書きとめようと思います。

日本女子大学名誉教授の高木郁郎氏は、「労働者福祉」を人々の「幸福追求権」(憲法第13条)から言及しています。
(憲法第13条:すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする)
「労働者福祉」について高木氏は、福祉の対象者としての労働者と、福祉の主体としての労働者の両面を兼ね備えていなくてはならないとしています。
「福祉」と聞くとどこか受身の感覚で受け止める人がいますが、決してそうではありません。
「労働者福祉運動」とは「労働者のための福祉」を労働者自身が関与して「労働者による福祉」としてつくりあげていく運動でなくてはなりません。
それこそ個々の労働者が、日常的に幸福を追求することができるような福祉の体制です。
簡単にわかりやすく言えば「庶民の助け合いの制度」ですね。