大黒さんの金魚鉢

黒金町の住人の独り言は“One”

One voice , one mission , one family

語り部1000人PJ

2013年12月26日 | 労働者福祉
先週開催した「Workers Library」実行委員会に続き、今週は「語り部1000人PJ」のアウトラインについてフリー討議いたしました。
教育の重要性について異議をはさむ人はおりません。
しかし実行すること、そして継続することの難しさもまた事実です。

労福協東部ブロック(1都10県)主催の「福祉リーダー塾」は、地域と職場で労働者福祉運動の新たな創造を担うリーダーの育成を目的として7年前に開設されたそうです。
これまでの卒塾生は137名にも上るとのことですが、これまでの「福祉リーダー塾」の実施から浮き彫りになった課題として次の3点を挙げています。
1、労働運動や労働者福祉運動の理念や歴史をいかに次の世代に伝えてこなかったか
2、組合員や職員が学ぶ機会をいかに蔑ろ(ないがしろ)にしてきたか
3、組合員や職員の組織や運動に対する真のニーズをいかに把握していなかったか

これらのことから今こそ意識的に学ぶことを支援する活動や、学びの環境づくりが重要であるかを訴えています。
そもそも労働運動も協同組合運動も教育なしには成り立ちません。
「協同組合運動は、教育にはじまり、教育に終わる」とは「Workers Library」に収められている「福祉基金協会の目的と歴史」にある一節です。

昨日のフリー討議でもそれぞれの組織が実施している教育事業について話題になりました。
大切なことはそれらの教育事業を点から線に、そして面に、さらには立体的に組みあげることです。
まさしく教育の「連帯と協同」事業です。

ここからはまだ私の持論ですが、「語り部1000人PJ」の意義です。
時代は大きく変わっています。
一極集中から多極化、中央主権から地域主権、ローカルからグローバル…。
カリスマ語り部を少数つくるよりも、県内各地域や職場の隅々までかゆいところに手が届くような多くの語り部をつくることで、閉塞感のある社会に風穴を開けられると考えています。
しかも多様な人材からは多様なアイデアが生まれます。
さらには連帯と協同の輪を広げる原動力にもなり得ます。

そういう思いを込めた“語り部1000人”です。