大黒さんの金魚鉢

黒金町の住人の独り言は“One”

One voice , one mission , one family

八重の桜が終わって・・・

2013年12月17日 | 労働者福祉
なぜか日曜日に行事が重なって録画でみることが多かった今年の大河ドラマ。
最終回も泥棒騒ぎでみれずに昨夜ゆっくりと楽しませていただきました。

幕末から明治維新にかけて真剣に生き抜いた日本人の物語。
登場人物の誰しもが新しい日本を夢見て命をかけて闘う姿に心打たれました。
今の日本の姿を見て、山本覚馬は、新島襄は、八重はどう思うでしょうか?

日清戦争から日露戦争へと国家のためにとひた走る徳富蘇峰に向き合う八重、八重はこう諭します。
「襄のつくろうとしたのは、国民一人一人が幸せに生きられる国だったはずだ。
あなたの愛国心は間違っている…」
(セリフは違えども言いたいことはこうだったと思います)

今も愛国心についてさまざまな議論があります。
いつのまにか日本人は一番大切な原点を見失いました。
民主主義の基本を忘れ、自由の意味をはき違え、政党政治さえも危うくなりつつあります。

日本経済もグローバル化というお題目の下で崩壊しつつあります。
日銀券の大量印刷で円安になったが輸出は増えず、逆に資源小国ですから貿易赤字が拡大。
企業の海外移転は製造業だけでなくサービス業まで急ピッチで展開させましたから当然のことです。
経営者は高額の報酬を手にする一方で、国内においては黒字であろうが合理化と称して大リストラ。
抵抗すべき労働組合も「会社存続のため」(国家・お家存続のため)という大義名分に惑わされてか、大きな流れに逆らえません。
仕事がなくなり赤字続きではあっても、工場の敷地で畑をつくったり、グランドの草むしりをさせてまでも雇用を守った昔の気概はまったく感じられません。

民主主義の基本は「基本的人権」にある…ぜひ「Workers Library」の一頁をご覧ください。