大黒さんの金魚鉢

黒金町の住人の独り言は“One”

One voice , one mission , one family

どう支え合うか

2013年12月06日 | 労働者福祉
2009年11月、中央労福協は第59回定期総会において「労福協の理念と2020年ビジョン」を打ち立てました。
そこに書かれてあることは、2003年9月の「連合評価委員会」と表裏一体のものです。
すなわち労働組合よ労働運動の原点に立ち帰れ!労働福祉事業団体よ創業の精神を忘れるな!人々よ助け合いや共生の倫理を取り戻せ!ということです。

私は前職の時代、何度も何度も「連合評価委員会」を読み解き、迷った時には常にそこに帰ることを心がけました。
そして今、また新たな指導書「労福協の理念と2020年ビジョン」を何度も何度も読み返しています。
ようやく最近になって私自身の中に静岡県労福協の「あるべき姿・ありたい姿」が見えてきました。
そのうえで「やるべきこと」をひとつづつ模索中です。
しかし前職時代と違い難しいのは執行機関を持たないことです。
だからこそ様々な連帯・協同セクターとの協働的なネットワークで問題解決を図らなければなりません。

現実社会の厳しさは想像以上です。
深刻な奨学金問題も最近知りました。
大学生の二人に一人が有利子の奨学金を利用しており、学校を出ても返済できずにいる34万人の実態。
返済が遅れると年10%もの延滞金が課されます。
今やなんと総額925億円の滞納額です。

中間所得層の底が抜けて、普通の金融機関では融資を受けられない人々も、大手銀行の関連会社(俗にいうサラ金)に救いを求めて駆け込んでいます。
この10年間でそんな利用者が倍増しています。
今日の静岡新聞で「多重債務の最多理由は生活苦」の記事がありました。
さて私たちのやるべきこととはなんでしょうか?
原点に戻って真剣に考える時ではないでしょうか?
私はそう思い、そう行動したいと考えています。