蔵っ子日記

これは中堅(?)蔵人の日々を綴った素朴な日記です。
だんだん「蔵っ子」と言えない歳になってきたか?でもよろしくね。

酒母操作「汲み掛け」について

2010年01月20日 21時09分16秒 | 日本酒
今夜は気温が14℃まであがるとか・・・なんじゃそりゃ。大寒らしいけど。

蔵入り69日目。
仕込みも半分は終わった感じ。搾ることも全体の3分の1くらいかな。まだまだ道半ば。
完走目指して頑張らないと。

昨日、また酒母仕込みをしました。
仕込んだ後、酒母はどうなるのか? ちょっと中継してみましょう。

1.仕込直後



蒸米と麹と水がよくまざって、水が浮いています。
(真ん中の筒はのちほど説明)

2.仕込5時間後



蒸米が水を吸ってふくらみ、盛り上がっています。
かっちかち?で、混ぜることなんか出来ません。


3.汲み掛け作業



真ん中の筒の中のお米をひしゃくでかき出し、その中に溜まる
水分(液)を周りのお米に振り掛けます。
これが「汲み掛け」作業です。糖化を促進するためにやるものです。
こまめに30分から1時間おきにやります。

4.3の自動化



最近は溜まったら自動的に汲み上げ、かける、そんな
便利な器械もあります。その名も「自動汲み掛け器」です。(そのままやん)

※でもタコ足の先のところしかかりませんので…どうなんやろ。

酒母を仕込むと、毎回繰り返す作業です。
よく分からなかったかもしれませんが、まあ、そういうことで。