クニの部屋 -北武蔵の風土記-

郷土作家の歴史ハックツ部屋。

夜闇に包まれる“若王子古墳群”は?

2014年08月27日 | 考古の部屋
若王子古墳群は現在田畑になっている。
古墳はない。
知らなければ通り過ぎるだけである。

江戸時代に編まれた地誌『武蔵志』や
『新編武蔵風土記稿』には古墳にかかる記述がある。
編者たちは実際に目にしていたのだろう。
最終的には昭和9年の小針沼干拓用土として消滅したという。

上の写真は夜闇に包まれた若王子古墳群跡である。
ご覧のとおり真っ暗で何も見えない。
遠くの明かりは見えても、
田んぼは闇に包まれている。
ここに古墳があったことなど、見た目には何もわからない。

暗闇の方が、古墳の気配を感じる……という人にはオススメかもしれない。
子どもを連れてくれば怖がられるだけだと思う。

ただ、ここからさきたま古墳群とは目と鼻の先の距離だ。
どのような関連性があるのか注目される。
ここから西の方角を見ると、
稲荷山古墳や丸墓山古墳のシルエットが不気味に佇んでいた。
コメント
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