くじらの音楽日誌

日頃聞いてる音楽全般の雑記です♪

カラスの赤ちゃん

2012-09-23 | 平沢進
子供のころよく口ずさんでいました。
決して豊かな暮らしではなかったけど幸福な子供時代を過ごしていたくじらは、ないものねだりというのでしょうかこの曲の持つもの悲しさに惹かれていました。

>からすの赤ちゃん なぜなくの
こけこっこの おばさんにあかいお帽子 ほしいよ
あかいお靴も ほしいよとかあかあ なくのね♪

小学校低学年くらいまでは単純にメロディーの物悲しさと、なんとなく切ない歌詞が好きで口ずさんでいたんですが少し大きくなってきた時に“何故カラスのあかちゃんはニワトリなんかにあこがれるんだろう?”と疑問に感じてしまいました。
カラス…かっこいいのになぁ。
空も飛べるし、自由だし、自分だったらニワトリよりカラスのほうがずっといいんだけど(笑)
何かひとつ気になり始めるといろんなことが次々と気になってきました。

赤いお帽子というのはとさかのことなんだろうけど、赤いおくつというのはなに?
鶏の足って自分が知る限りでは黄色ですから、赤いお靴が気になって仕方ありませんでした。
赤い足の鶏もいるのだろうか???
そしてさらに、こけこっこのおばさんってメンドリだからりっぱなとさかがあるわけでもないのに、なんでカラスの赤ちゃんはこけこっこのおじさんじゃなくておばさんに訴えたのか?と童謡に対して勝手につまらない突っ込みをして悩んでました。
当然小学生の頭では答えなど見つかるわけもなく、そのうち面倒くさくなってどうでもよくなりました。

話は少し変わりますがカラスが登場する歌ってなぜか物悲しいメロディーのものが多いですね。
七つの子も夕焼け小焼けも決して明るい曲調じゃありません。
だけど現実では不吉な鳥と忌み嫌われている割には童謡によく取り上げられてるし、内容的にも愛らしかったり、子供の仲間みたいな扱いだったりしてよくわかりません。童謡で取り上げることでカラスの名誉回復をしてるのでしょうか?
その漆黒の姿と決して美しくはない鳴き声でいわれのない誹謗中傷を受けてるからすに、童謡の作者は「そんな事ないよ、カラスは可愛い可愛いと鳴いてるんだよ。帰ろう帰ろうと鳴いてるんだよ。赤いお帽子を欲しいと鳴いてるんだよ。」と歌詞の中で弁護してるのでしょうか?
今でも年配の人はどこかの家の屋根の上でからすが鳴いていると「あの家で死人が出るんじゃないか?」などといったりします。
カラスにとっては実に迷惑な言いがかりです(苦笑)

最新の画像もっと見る

コメントを投稿