くじらの音楽日誌

日頃聞いてる音楽全般の雑記です♪

どことなく歌い方が似ています

2010-11-29 | 音楽
中島みゆきが研ナオコに提供した曲はいずれも似合い過ぎて聴いてるのが辛くなるくらいです。
やはり歌い手のイメージに合わせて楽曲を作って提供するんでしょうか?
桜田淳子がイメージチェンジをする時にも中島みゆきが楽曲提供をして、それなりの成績を挙げたんですが、くじらはどうも桜田淳子だとあまりにも美人過ぎて曲の世界にそぐわない感じがしていました。
美人だから振られないと言う保証はありませんが、彼女くらいの美人だったらたとえ男に振られたって後釜はいくらでも見つかるような気がしちゃいます(笑)
だから失恋の痛手も一過性のような感じがしてしまうのですが、研ナオコの場合だと一生立ち直れなさそうに感じます。

くじらはこれまで研ナオコが最初に中島みゆきから曲を提供されたのは、ずっと「あばよ」だと思い込んでいたんですが、調べてみたら「LA.LA.LA」と言う曲がそうだったみたいです。
本日初めて耳にしました。
他の曲に比べてやや明るいイメージの曲調ですが、歌詞の内容は報われない女を唄っていますから王道路線ですね(笑)




初の提供曲のせいなのか研ナオコの唄い方がどことなく中島みゆきっぽい気がします。

最近は歌手としての活動はしていないのかなぁ?
たまに見かけるのはバラエティーの司会をしてる姿だけです。
歌のうまい人だけにもったいない。

好みの問題

2010-11-29 | 音楽
「宙船」も、「本日、未熟者」もTOKIO判のほうが好きです。
これは純粋に好みの問題であってどちらがすぐれているかとか、歌唱力がどうのこうのというのとは無関係です。








曲のアレンジはほとんど変わらないのに、全く違う印象を受けます。
中島みゆきの方は百戦錬磨のつわものと言うイメージですが、TOKIOで長瀬くんが唄ってるほうは青臭くてどこまでもまっすぐな感じがします。

自分自身コケが生えるほど長く生きてきて海千山千のお婆になったせいか、
危なっかしいほどにピュアでストレートな長瀬くんの歌声に心惹かれます。
あぁ自分にもこういう時代があったなぁ…と(笑)

好きだという事その2

2010-11-29 | 平沢進
たとえハゲ、デブ、チビの三重苦であろうと、そんなものは好きだという気持ちの前には何のデメリットにはならない。


と言うことをつくづく感じる平沢師匠の雄姿です♪

なんというかっこよさ!!
何度生まれ変わっても平沢進のファンになりたい





平沢進-庭師KING (live)




エ~イヤイ~♪



だけで昇天しそうです。

好きだという事

2010-11-29 | 平沢進
iTuneに保存してある楽曲は必ずしもすべてが好きなものばかりではありません。
好きなアーティストのアルバムの中にもあまり好みじゃないものもありますから、全部をランダム再生しているとたまに飛ばしたいと思うこともあるので最近はプレイリストを作って特に聴きたい曲を集めて聴いています。
別に数の制限はありませんから現在70曲ほど入れてあります。
特に大好きな曲ばかり入っているはずなのに、ジルチと平沢進の曲のイントロが流れると胸がわくわくします♪

好きだって事はこういうことなんだなぁと、思わず顔がにやけてしまうくじらです。

zilch Pose



Siren *セイレーン*/平沢進



どちらも見ても楽しいのが嬉しいですね♪
楽しさの種類は明らかに異なりますが(爆)



あまりにもイタイ展開になったので(笑)

2010-11-28 | 音楽
ハナミズキのシチュエーションを書いていたらあまりにも厨ニな痛すぎる展開になって、しかもやたら長くてうっとおしくなってしまいましたのでUPするのはやめることにしました(苦笑)

あの抽象的な歌詞に整合性をつけてちゃんとストーリーにしたてるのは、やはりかなり難しいですね。
無理やりこじつけるより、曖昧なままでいいような気がしてきました。
聴く人がそれぞれ自分とシンクロする部分を感じ取ればいいんじゃないかな?
あまりにも具体的過ぎる歌詞は多くの人々の共感を呼びにくくします。
トイレの神様もその一つでしょう。
あの歌は半分くらいの長さにしてもう少し抽象的な表現にしたらもっと多くの支持を受けたんじゃないかと思います。
あまりにも自分語りが多すぎるのが、かなり多くの人々の反感を買う理由なのではないかと思われます。
正直くじらもトイレの神様は一回聞けばもう十分といった気分です。

関ジャニ∞

2010-11-26 | 音楽
ぶっちゃけ、ジャニーズのユニットはどれがなんだかくじらには分かりません。
パッと見て分かるのはスマップと、嵐と、KINKIとなんだっけ?岡田くんやいのっちがいるユニット…そうそうV6!!
後は単品でタッキーとかマッチは分かります。
古いところでは少年隊は見ただけでユニット名も個人名もちゃんと頭に浮かびます。
おっと、TOKIO を忘れていました。
どうもTOKIOはあんまりジャニーズっぽくないのでいつもスッカリ失念してしまいます。
踊ってないからかなぁ?
歌にドラマにバラエティー、オマケに農作業までこなすいかにもジャニーズそのまんまのTOKIOなのに(爆)

昨日のなんたら歌謡祭に関ジャニ∞が出た時も、ジャニーズのグループなんだろうけど、いったい何なのか我が家では誰もわかりませんでした。
上に書いた知ってるグループではないという事はわかりますが、ではなんというグループなのかと言われても分かるわけがありません。
歌が始まって少し経ったら画面に曲のタイトルとアーティスト名が表示されたのでそこでやっと関ジャニ∞か…と。

これまで関ジャニ∞の印象はあんまりよくありませんでした。
Mステでたまに見てましたがいつもなんだか騒いでいて、関西弁でやたらべらべらしゃべっているという印象しか残っていなくて、ヒットした曲もあるんでしょうが一つも記憶に残っていません。
まぁここ近年のヒットなんてジャニーズに限らず、特定のファン層が購入すると言うだけのヒットですから、ファン以外の一般大衆が知らなくても当然ですが。
昨日の歌謡祭に登場した歌い手さんたちが歌った曲だってほとんど初耳の曲ばかりでした。
こんなのいったいどこで流れてるんだと言いたくなるような聞いたこともない歌ばかり。
でも昨日の関ジャニ∞、とってもかっこよかった♪
あの番組の中で一番しっかり見ちゃいました。
特にバンド形式で唄っていた時なんて、年甲斐もなくときめいてしまいました。
いやぁ~、バンドはかっこよく感じると言うのは本当だったのね。
人数が多いのでバンドとしてはちょっとうっとおしい感じもするけど、皆さんああやって真剣に演奏して歌ってるといずれもかなりのイケメンに見えました。
もともとみんな結構イケメンなんですよね。
今までのイメージがイメージだったからそう感じていなかっただけで。
以前NHKのお昼の番組に出てるのを見て、誰よこの超ハンサム!!とビックリした大倉忠義くんもメンバーの一人だし、ルックスのレベルはかなり高いんだけど、どうしても関西弁でガチャガチャしゃべくるのがねぇ…
最後にミヤネ氏と話をしていた時なんてそれまでのかっこよさが一気に台無しになってました(泣)
ああいうキャラで売ってるんでしょうから仕方ないんだけど、親しみやすさと軽薄な感じと言うのはちょっと違うような気がします。
森を見て木を見ずだったから、正直今まで関ジャニ∞を小馬鹿にしていたけど
一人一人はかなりイケてると言うのに昨日気がつきました。
だからといって別に関ジャニ∞のファンになるわけでもないけど(笑)
変な趣味の悪い衣装を着ないで、いっせいにみんなでギャンギャンしゃべくらないで、昨日みたいにバンドで活動したらTOKIOの次くらいに好きになれそうです(笑)

…TOKIOを好きなのはやっぱりバンドだからなのかしら????

親子のバカ話(笑)

2010-11-26 | 音楽
テレビで歌番組を見るのなんて久し振りなので、親子3人で昨日のなんたら歌謡祭というのを見てました。
呆れるほど聴いたこともない曲ばかりで少々うんざりしていましたが、途中に挟まれる懐かし映像は結構楽しかったです。
平成生まれの家人は
「最近の曲はさっぱり知らないのに、生まれる前の曲はほとんど知ってるっていったいどういうことなんだろう…」とぼやいていました(爆)

番組の中盤あたりに近藤真彦が登場してきました。
「ねぇ知ってる?近藤真彦はレコード大賞の最優秀歌唱賞貰ったの」
とくじらが話題を振るとご亭主殿はポカン、家人は
「はっ?今何言った????」と3度も聞きました(笑)
さすがに3度目はくじらも面倒くさくなって答えませんでした。

「いつの話だよ」
「歌唱賞って歌のうまい歌手が貰うんだよね?」
「近藤真彦って今歌唄ってたっけ???」

予想された質問が二人から投げつけられましたが、そんなもんくじらにたずねられても知りません(苦笑)

登場したマッチがギンギラギンにさりげなくを唄い始めた時くじらが
「超絶の矛盾をかかえたタイトルだよねぇ…好きな歌だけど」とつぶやくと
「わぁホントだ!今まで言われるまで気がつかなかった!!」と家人。
気付けよ…(爆)
くじらが変なところにいつも引っかかるだけなのかなぁ?
トイレの神様でも
「そもそもおばあちゃんに録画を頼むのが大きな間違いだ」と指摘して
「そりゃ確かにそうだ」と大いにご亭主殿や家人の共感を得たのですから(笑)
お母さんだって危ないのにおばあちゃんなんて言語道断です。
それでキレてるのは大間違いもいいところ。
誰もあの部分にこだわりを持たないのかなぁ????

閑話休題

最優秀歌唱賞はともかく、登場してきたマッチは相変わらずかっこよくてむしろアイドル時代よりも魅力的でした。
「アレでもう四捨五入をしたら50になるなんてありえないよね」とくじらが言うと
「ねぇ、私がアレくらいの外見で今に40過ぎの彼氏を連れてきたらどうする?」
と家人が申しました。
「別に?20歳でオヤジ臭いのよりずっとマシだと思いますが…
何か問題がありますか?」とくじら。
「…」
数分後司会の宮根 誠司が
「マッチと僕とはほとんど同世代なんです。一歳しか変わらない」と発言した時
「同じ歳でもこれはダメです」ときっぱり言うと家人も
「私だってこんなおっさん厭です!」と断言。
一人ご亭主殿だけが
「ミヤネにはミヤネのよさがある…」などといい不明の供述を…(爆)
そんなこと言って実際に娘がどこからどう見てもおっさんにしか見えない40も半ばの男を彼氏だと家に連れてきたら血管が切れるくらい激怒するでしょうに。
数分後画面にラルクが映りました。
「いくら実際の年齢より考えられないくらい若く見えてもハイディはダメです。
彼氏にするのなら妖精では人間にしなさい」
「はい…私だってハイディ位になったら対象外ですから」(苦笑)
何事にも物事には限度というものがあるという事を家人も承知しているようでほっとしました。

とにかくほとんど聞いた事もない曲ばかりだし、聴いてもちっとも感動しない歌ばかりなのでこんなバカ話をするしかどうしようもありません。
AKB48が出てきたときには唯一名前を知ってる前田敦子はいったいどれだと3人であてっこをしていたし(正解は分からないまま)、ファンキーモンキーベイビーが出たときは
「あの真ん中の一番目立つ人は歌を唄ってる人と同じギャラなんだろうか?」
「でもあの人がいないとFMBだって事がわからないから一番多いんじゃないの?」など実に下世話な話を。
いきものがかりが出たときには
「おぉ、ありがとうは聞いたことある!
たまたま偶然NHKを朝つけたとき朝ドラの時間にかかって何回か聞いた」
「たまたまで偶然って物凄い低そうな確率なんだけど(笑)
何回くらい聴いたことあるの?」
「たまたまで偶然なんだから3回くらいかなぁ…」(爆)
ふふふ、家人ごときの足上げ取りに半世紀以上生きてきたくじらがへこたれるものか♪

かくのごとく全く音楽そのものでは話題は盛り上がらずどうでもいいバカ話ばかりで2時間ほどすごしました。
一番驚いたのは最後にではグランプリの発表をしますと言った時(苦笑)
なに?この番組そういう番組だったの?????????????
その前の地上波初登場謎の美人歌手というのもいろんな意味で衝撃的でしたが、いきなりグランプリの発表といわれてもわけが分かりませんでした。
じゃぁこれまで紹介されていたのは何かの賞を貰った人たちなの???
くじらも家人もてっきりジャニーズ事務所と、エイベックスのプッシュ番組だとばかり思い込んでました。
他の面子はどうにか出てくれそうなアーティストに頼み込んで出演してもらったんだと(爆)
ここまで見ていたんだから最後まで見ようとそのままつけてましたが、エグザイルが出てきた瞬間テレビを消しました。
こんな茶番に付き合ってるほどヒマではありません。

まともな音楽番組を作るつもりなんてハナからありませんね。
そもそも司会がミヤネだって事自体場違いすぎ。

ハナミズキ

2010-11-25 | 音楽
君と好きな人が百年続きますように♪

というフレーズがあるせいかよく結婚式で唄われるようですが、この曲の歌詞をちゃんと理解できている人が果たしてどれくらいいるんだろうかといつも思います。
何度聞いても、どれだけ歌詞を読んでもくじらにはこの曲のシチュエーションがはっきり分かりません。
ハナミズキにたとえられている女の子にいったい誰が語りかけているのか、何を訴えようとしているのかあまりにも抽象的過ぎて理解できないのです。
なんとなく分かるのは相手を思いやる自己犠牲にも等しい深い愛情。
父親のようでもあり、報われない恋に苦しむ親しい男友達のようでもあります。
最初は嫁に出す娘に対する早くに妻を亡くした父親の思いを歌っているのかと思っていたんですが、なんだかそれも歌詞を読むと微妙に食い違いが出てきてどうにも釈然としません。




どことなく不吉なイメージを感じるのは、水際、終わる、蝶々という言葉のせいでしょう。
水際というのはどうしてもこの世とあの世の境にある三途の川を連想しますし、蝶々というのは昔から死者の霊魂を表すものとして使われます。
最近は何でもありになって着物などの柄にも使われるようになりましたが、昔は蝶々の柄など縁起でもないと決して使われることはなかったと聞いています。
そして夢をかなえるのではなく夢を終わらせるという表現はめでたい時にはあまり使いません。
どうにもこの曲には死のイメージが付きまとっているなぁと感じてしまうのです。

いろいろ調べてみたところあの9,11テロの事を唄った曲のようだという意見をたくさん見ました。
本人がそう語ったらしいのでおそらくそうなのでしょう。
平和への祈りの歌と解釈すればいいのでしょうが、曲を聴いただけではまずそういった意図は理解できる人はいないでしょう。
だから結婚式の定番ソングになっているんでしょうから。

調べて9,11テロをテーマにした曲のようだと知る前にくじらが想定していたのは、幼いころに両親に死に別れた少女を引き取って育てた養父の世代を超えた愛情物語でした。
なかなか整合性の取れない歌詞の内容を無理やり自分なりにまとめたら、まるで少女マンガみたいな設定になっちゃいました(苦笑)
大島弓子の絵で再現したら結構雰囲気が出そうです。
こちらは蒼い時代と違ってかなり長くなりそうなので次回へ♪

蒼い時代~中島みゆき

2010-11-25 | 音楽
中島みゆきの曲の中でかなり好きな曲です。
ねばねばとまといつくような執着ではなく淡々と独り語りをしている歌詞が返って哀切感を増幅させます。
声を上げて泣き叫ぶのは感情表現として効果大ですが、あるかなしかの微笑を浮かべながらうっすらと涙をたたえているのは見た目以上に胸に迫ってきます。



具体的なことはほとんど描写されていないので、どのようにも解釈される歌詞です。
分かっているのは過去に愛し合った男と女がいて、男の親が女のところに来てなかったことにしてくださいと頭を下げているという事。
どんな風に出会ったとか、いくつくらいの時だったのか、なぜ別れることになったのか、どうして男本人ではなく親が出てきたのか何も分かりません。



最初にこの曲を聴いたときは神田川とか赤ちょうちんシチュエーションを思い浮かべました。
だけどこの曲を唄う中島みゆきの歌声が、いつもと違ってやたら幼い感じです。
本当に世間知らずの子供子供した声なのは、二人が愛し合っていた時の年齢を表現してるのだと思います。
中学生…あるいは高校生くらいかな?
大学生でこの幼さはないと思うので14歳~17歳くらいの間だと思います。
神田川の世界ならもう大人の世界ですが、14~17歳ならまだ子供の世界です。
たとえ過去の問題であってもその時代の出来事、約束事の後始末に親が出張ってくるのは不自然ではないと思います。
これまでにいろいろなシチュエーションを考えてみましたが今現在の設定は以下の通りです。

10年ほど前、男16歳、女15歳の時に恋愛関係になった。
後先も考えずただ好きだというだけでがむしゃらに突っ走った。
さすがにその年齢では家を飛び出すことも同棲することもなかったが、そのうちに少女の方が妊娠をした。
妊娠によってお互いの両親に二人の関係が明るみになり、少女の親はこの先娘が背負うリスクを考え、少年の親は息子の将来を考え中絶を強要。
そして二人は引き裂かれた。
泣く泣く中絶に同意した少女は少年に
「10年経って自分が立派な社会人になったらきっと君を迎えに来る。
そして結婚して今度こそ二人の子供を作って産もう」と言われた。
これがあんな昔の約束ではないか?
少年は少女との約束を果たすために一所懸命勉強をして一流大学に入り一流の会社に入社した。
充実した毎日を送るうちに段々と自分がいったい何のために頑張ってきたのかということすら忘れていった。
16歳だった少年は26歳になり上司からの紹介で縁談が持ち込まれるようになった。
男にとってこの縁談は出世の足ががりになるものだったから、両親は大歓迎だったし本人も心が動いた。
だけど10年前の約束がふと心をよぎった。
彼女はこれを知ったらどう思うだろうか…
男にとって彼女との思い出は甘酸っぱい青春の一こまであるとともに、ぬぐいきれない汚点でもあった。
もし今でもあの約束を信じて待っているのだったら、この縁談を受けたら何をされる分からないと言う恐怖が男を襲った。
部長のお嬢さんの目に現れて「わたし、彼の子供を中絶したことがあるんです」と爆弾発言なんかされたら、もう縁談どころか会社での立場も失う。
思い悩む息子の様子を見かねた親が事情を尋ねる。
思い出すのも腹立たしい過去だが、捨てておくわけには行かない。
本人に始末に行かせたら心優しい息子の事だから焼けぼっくいに火がつく恐れもある。
男の親にとっては大事な息子を誘惑した性悪女にしか他ならないのだろう。
「子供のころの過ちなんだから親がちゃんと始末をつけてきます。
あなたは私たちに全部任せて大船に乗ったつもりでいなさい」とでも諭して多分母親が後始末に行ったのでしょう。
>アナタと同じ目元が潤んだように安らぐ
男親というより女親っぽい感じがします。
男の子は母親に似るといいますし。
同じ女としてアナタの辛かった気持ちはよくわかります。
分かった上でこうして頭を下げてお願いします。
昔の事はなかったことにしてください。
お互いに子供過ぎたんです。
アナタにも将来があります。
息子が若さに任せてしてきたこと、あなたと交わした約束全部水に流してください。
そのほうがアナタも幸せになるんじゃないかと思います。

本人ではなく親が出てきたというところで女は男の心変わりを悟ったのでしょう。
もう…いい…
悲しい諦観をするしかない。
10年という歳月は愛情を保ち続けるのには長すぎた。
いつの間にか遠く隔たってしまった互いの気持ち。
今でも変わらぬ愛情を抱いているのは自分だけ。
愚かにも迎えに来てくれるのを待ち続けた自分があまりにも惨めで馬鹿げている。
「そんな約束しましたっけ?
もうスッカリ忘れていました。
あの人って変に律儀なところあるから(笑)
私来年結婚するんです。
小さな会社の営業マンですけど、とっても私の事大切にしてくれる優しい人です。
昔かかった病気で子供が出来ない身体になったと打ち明けても、そんなことは問題じゃないって言ってくれました。
だから…あの人にも余計な心配しなくていいと伝えておいて下さい」

嘘でも何でもかまわない。
こう言う事が一番互いが傷つかなくて済む。
結婚なんて嘘、優しい彼がいるというのも嘘、だけど子供が出来ない身体になったというのは本当。
あからさまにほっとした表情を浮かべる彼の母親を見て笑うべきか軽蔑すべきか泣くべきか迷う女。
曖昧な笑みを浮かべながら、少しうるんだ瞳でガラスの向こうの景色を眺めるしかできない。

早く帰って欲しい。
そしてもう私の事も忘れて欲しい。
私も忘れます。
それが一番幸せになる方法…
無言でそう語りかけているような女の遠い視線に、母親は持ってきたいくばくかのお金の入った封筒をそっと置いて立ち去る。

…叩き返さないほうがいい。
返したらまだ未練あるように思われる。
黙って受取れば金で片がついたと向こうも安心するだろう。
蒼い時代の事やから忘れてやってください…か。
そんな理屈が厭でも納得できてしまうくらい自分も大人になったんだな…
10年前なら、いや5年前でも半狂乱になっただろうに。



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