KTM・ファンティックの茨城県正規代理店 モトビルド神原

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KTM13年モデル試乗インプレ②

2013-03-13 17:44:27 | 2013KTMストリートモデル
(当店メカ大須賀の KTM13ストリートモデルインプレ、続きでございます)

990SMT
990SMTは、軽量なシングルたちの後で乗ったので初めは全てが重く感じたが、慣れるとそれが直進安定性の強さなのだとわかった。コーナーでは体を大きく入れて思い切って寝かせていくと、気持ちよく旋回していくようになる。ブーツをこすって驚いたが、バンク中も安定感は変わらず、高いギアのままでも怒涛のトルクで立ち上がっていく。「T」がついていても、そこはやっぱりKTM。サーキットでもライディングを楽しめるだけの性能が十分に備わっていると感じた。サーキットでは必要ないと思っていたスクリーンも、安定性に寄与しているのだと思う。けっこう風が強かったけど乗っている間は全く障害に感じなかった。サスのストローク量が多いので、ちょっとした林道だって楽勝だろう。オールマイティに遊べる優等生なバイクだ。

990SMR
990SMRはSMTに似ているけど、もっとサスがかっちりしていて、コーナーではよりシャープに切り込んでいくような感覚があった。意外や意外、かなり小さく曲がってくれる。リーンアウトでも振り回して遊べるので楽しい。パワーの出方は極めてフラットでトルクが分厚いので、街乗りやツーリングでも十分余裕を持って走れる。しかしこいつは是非ともサーキットに連れて行ってあげたいと思った一台。回せば回すほどその爆発的なパワーに圧倒される。俊敏な車体に圧倒的なパワーが備わった、純粋なスポーツバイクなのだ。公道だけでは本当にもったいない!

690SMCR
690SMCR、一番乗りこなせるか不安だったのがこいつ。普段はサスが固い気がして乗れてる感じがしなかったのだ。実際は乗り終えてサスを確認するととてもよく動いているのだが。ところが場所を変えサーキットのコーナーでしっかりと荷重をかけてサスを沈めてあげると、路面の情報がビシバシ伝わってくる。こんな自分でも転ぶ気がしない。250EXCモタードでワインディングを走った時の感覚を思い出した。設定のスピードレンジが違うのだ。突っ込む速度が上がっていくとしなやかにコーナーを駆け抜けていく。固いアルミフレームではなくモリブデン鋼のパイプフレームならではの感覚なのだろう。車体が軽く、サスがよく動くのでリア荷重が少ないとすぐにリアが滑り出す。ところが全く恐怖は感じない。スライドコントロールなんてテクニックはないけど車体バランスのおかげで簡単に修正できる。なんだかオフロードを走っているような感覚。ダンスを踊るように、軽快な挙動を楽しめる。ただし、フロント荷重が低いと車体が不安定になる。体を積極的に動かして操作してやらなければならない。休む暇はないのだ。まさにそれこそがこいつの楽しさ!モタードというカテゴリー。この乗りごたえを これ以上感じられるモタードはないと思う。