般若心経

写経
四国八十八ヶ所

般若心経

2016-11-25 | Weblog
1625




お遍路と供養


 先日、志度寺から長尾寺まで一緒になった75歳になられる男性。
若い頃から登山が趣味で、百名山のうち50座以上に登っており、年に3~4回海外へも行っていたそうです。エベレストやキリマンジェロ登山などの興味深い話も聞かせてもらいました。
四国八十八ヶ所も何回も廻っておられるのですが、そのうち第2回目は亡くなられた奥さんの供養のために、好きな酒も絶って娘さんと一緒に廻ったと話されていました。

 供養といえば、亡くなられたご親族の供養のために、八十八ヶ所を巡拝している人たちのことを思い出します。

横浜から来た若い女性
 神峯寺本堂をお参りして大師堂へ向かおうとしたとき、「あっ!お父さん!忘れていた」と言って、バックの中から折りたたんだ遺影を取り出し、本堂へ向けて「お父さん、神峯寺ですよ」と話しかけていました。
72歳で亡くなられたお父さんの菩提を願って巡拝しているとのことでした。

龍光寺から明石寺まで一緒になった兵庫県三田市から来られた中年の女性
 ご主人の遺影と位牌をリュックに入れて。
留守の間、猫を動物病院へ預けて巡拝していると話していました。

大窪寺手前のおへんろ交流サロンで
 私と同年輩の男性、通しで歩いたとのこと、ひげをぼうぼうと伸ばしています。
サロンの記帳に奥さんの名前を一緒に記入してよいか尋ねていました。
前年、奥さんががんで亡くなられたそうです。
遺影を取り出し 結願を目の前にして、やっと一緒に一周できたと涙を流していました。
サロンのボランティアの婦人も涙ぐんでいました。

さて将来の我遺族たち
はたして私の遺影をリュックに入れて廻ってくれるだろうか。
今のうちに、もう少しサービスをしておかないといけないだろうか。

だけど廻ってくれなくてもいいよ。
私があなたたちの遺影をリュックに入れて廻るようなことがないように ・・・ これだけでいい。
この記事についてブログを書く
« 四国八十八ヶ所 | トップ | 般若心経 »

Weblog」カテゴリの最新記事