小寄道

日々生あるもの、魂が孕むものにまなざしをそそぐ。凡愚なれど、ここに一服の憩をとどけんかなと想う。

森友・籠池裁判における、安倍夫妻の証人召喚について

2017年06月21日 | 社会・経済

 

大阪地検特捜部による森友学園及び籠池邸への家宅捜索が行われた。夜になってから証拠物件をダンボールで黙々と積み込む取材映像が印象的だった。今後、森友問題がどういう立証デザインで裁判にかけられるのか興味が湧く。

補助金のちょろまかし、不正受給のような詐欺的な罪で告訴されるのだろう。国策捜査ともいわれるが、やはり例の法務大臣は蚊帳の外か・・。失地回復を狙って、大阪地検は、面目躍如となるか、その真価が問われている。

国策でないにしても、補助金横領を立証するにあたり、財務省理財局はもちろん学園側の関係者への証人喚問は、検察側にとって必須となる。筆者はこの点のみを注視したい。名誉会長だった首相夫人、安倍昭恵氏は間違いなく当事者のひとり。

国策なら検察側は召喚しないだろうが、籠池一家の弁護側からは、昭恵夫人のみならず安倍首相にも出廷を要請するのが筋だ。特に、昭恵夫人と籠池ファミリーとの密なる交際、各行政機関における首相権限にまつわる「忖度」あるいは「意向」の有無。これらの尋問はすこぶる重要で、これを抜きにして公正なる裁判はできない。上等ではないか、ぜひともやっていただきましょう。

この辺の見立てを記事にするメディアがないのだが、是非とも気鋭の法律学者に取材して今後の裁判の成り行きをきいてほしい。

籠池氏側の弁護をどんな人が担当するのかも興味がわく。当然のごとく、すべての当事者に証人要請するとおもわれるが、どのように話を引きだすのか期待したい。法律や法曹に関して、素人の知識しかないので、何をポイントに見ていけばいいのか勉強したい。

最近、裁判所に2回ほど傍聴に行ったのだが、検察・弁護側には30前後の若い方たちが多い。尋問の仕方にどうしても経験不足の感が否めない。裁判上において大切なことなのか、証拠や事実関係について、検察・弁護の双方で同じことを証人にいちいち確認する。無駄なやりとりとは言わないが、限られた時間は有効につかってほしい。もっと別の視点、違うアプローチの尋問をすれば、想像もしなかった証言が引き出せるのではないか、と残念な気がした。(素人ゆえの発言です)

最後にくりかえすようだが、もう一度書いておく。

籠池氏の家宅捜索において、大阪地検は大量の証拠物件を差し押さえた。そのなかの安倍夫妻および関係者に関わる書類、金銭授受を匂わす証拠等は、まさかと思うが隠滅されないだろうか。大阪地検はかつて、司法にあるまじき証拠改ざん事件を起こしたので一抹の不安がある。6,7年前のことだとはいえ、村木さんが無罪になった記憶はまだ薄れていない。名誉挽回の意味でも、今回の事件は国民の疑問を一気に吹き払うような、裁判を期待しますが・・。

 

 

▲東京地裁の廊下、各階に小・中法廷があるようだ。覚せい剤事件と「おれおれ詐欺」に類する裁判で6,7割を占めるのではないか。傷害事件も傍聴したが、やはり怖い犯人もいる。最近、仙台地裁でも警察官、傍聴人(?)への刃傷事件があった。誰にでも敵意と憤怒をいだく人間はいる。どういう人間形成をなしたのか、個人的な興味はないものの、人権・尊厳というものを考えさせられた。つまらないテレビを見るよりも、裁判傍聴は面白い。結構マニアのご老人も多そうだ。

 

 


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