小寄道

日々生あるもの、魂が孕むものにまなざしをそそぐ。凡愚なれど、ここに一服の憩をとどけんかなと想う。

試詩4 雲をつかまえて

2006年02月05日 | 

この世界は侮辱されている

切れ切れの思いがいつまでも

ぎりぎりの気持ちがどこまでも

君はいつも正体を明かさない

君は大地に頬をつけたことがない

懐かしい土の匂いとぬくもりを知らない

ねえ、タンポポを食べてください

捨てられた犬のまなざしを思い出せますか

ねえ、雲をつかまえてください

Hがふたつ Oがひとつ

Hがふたつ Oがひとつ

この世界は侮辱されている

切れ切れの思いがいつまでも

ぎりぎりの気持ちがどこまでも

君はいつも格好をつけている

君は何かをあきらめて何かを求めている

砂漠は変わりなく耐えている歴史をもってる

ねえ、流れ星がとんでいますよ

灼熱のなかの途方もない時間がみえますか

ねえ、雲をつかまえてください

Hがふたつ Oがひとつ

Hがふたつ Oがひとつ


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