小寄道

日々生あるもの、魂が孕むものにまなざしをそそぐ。凡愚なれど、ここに一服の憩をとどけんかなと想う。

2017年01月01日 | 日記

 

 ▲スペイン、セビーリャ(セビリヤ)市内にある店のショーウィンドウに飾ってあった鶏たち。

今年の年賀イメージ。

十二支の酉とは、本来は鶏(にわとり)のことだそうである。もちろん近年は、鶏に固執せず、鶴や鷹などを吉兆の鳥として年賀などのイメージに採用する方もいる。

私はといえば30年以上に亘り「梟」好きなので、酉年の賀状には「梟」をモチーフにデザインしてきた。30年ほど前に、インドで黒壇の、梟の彫刻を買い求めたことが切っ掛けだった。それから様々な梟グッズを収集して、そこそこのコレクションとなった(今では年に2,3個買うぐらいだが)。このブログ内のフォトコレクションにもアップしているので興味ある方はどうぞ。秋葉原や木場の梟カフェの写真もある。

今年はオーソドキシーを尊重し、「鶏」を年賀イメージにした。

 

ところで今、鶏たちには気の毒だが鳥インフルエンザが猛威を振るっているらしい。そもそも鳥インフルエンザとは、野生のカモ由来のウイルスが家禽の間で感染を繰り返すうちに、鶏に対して高い病原性を示すウイルスに変異するとのこと。この高病原性のタイプになると、鳥から豚、豚から人、人から人へと感染する新型インフルエンザウイルスに化ける可能性があるのだという。それ故に万全を期しての対策らしい。

 正月早々から物騒な話題で申し訳ないが、世界を見渡すと鳥インフルエンザならぬ、独裁者型ウィルスが蔓延し始めている。感染当初はポピュリズムを装って人気を博すが、反感や批判、それからの反抗、抵抗をつぶすことによって、より強力な独裁者型ウィルスになるらしい。最初はイラク、ルーマニア、リビアだった。それがシリアあたりに集結しパワーアップ。この菌は瞬く間に、トルコ(※)、ハンガリー、ロシア及び周辺諸国に拡がった。

昨年はフィリピン、アメリカにも遂に独裁者型ウィルスに感染したリーダーが選ばれた。中国、イスラエルも事実上、より強力な独裁者型ウィルスとして潜在している。ヨーロッパでも仏はじめ多くの国がその兆候を示している。

さてさて、わが日本ではどうだろうか。米国のそれと交じり合ううちに、訳の分からない新型の独裁者ウィルスにバージョンアップすること必定。としたら、もはや予断許されない深刻な事態になるかもしれない。

面白おかしくこの国の変調を論(あげつら)うとは思わないけれど、歴史を鑑みるに人類は同じことを繰り返しながら、なんともはや進化する異界の動物である。

これら自らの余計なる思考が単なる諧謔となり、霧散霧消として亡び、コケコッコー(これからけっこう)と気持ちよく鳴きたいな、と心から願う新年である。

 

(※)これを書いている新年草々からトルコでテロが発生した。 なんとも云えない感の情にひたる。

 


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