こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

『SF飯 宇宙港デルタ3の食料事情』銅大

2020-04-20 20:01:19 | 読書感想
 
人類を過剰に守っていた機械知性〈太母〉が知性限界を超え、涅槃に旅立ったあとの時代。

中央星域の名家・オリュンポス家の御曹司、若旦那ことマルスは、実家から勘当され、辺境のデルタ星域まで流れてきた。
ここまで乗ってきた貨物船の甲板員のオバちゃんオススメの大衆食堂〈このみ屋〉に行ってみると休業中。
しかし、紆余曲折あって行き倒れた若旦那を救ったのは、その大衆食堂の主の孫コノミ。
コノミは、昔、オリュンポス家で方向していた娘でもあった。

〈太母〉が作り上げた人類の食べすぎをコントロールする完全食〈B定食〉は、栄養的には完璧だが味気なく、辺境では、食用藻から合成される宇宙ステーキやスナック菓子でしか、味覚を満足させられなかった。
コノミは、祖父の残したレシピノートから、美味しいという宇宙ステーキの味を再現させようと修業しているのだった。

オリュンポス家のある〈星灯〉の満天の星空からすると、中央星域があるのは地球から離れた他の銀河かな?と思います。
何しろ現実には、地球は銀河系の端に存在するのですから。
そう考えると、この世界は現代から何百年、何千年先の話になるのでしょうか?
ただ、味を抜きにすれば辺境でも飢えることのない世界というのは、今の日本の格差を考えると夢のような話です。
そしてさらに、美食に慣れた若旦那が味覚からの食生活の改善を目指すわけです。
問題は、宇宙規模の名家出身だけに、ちょっとした事でトラブルまで宇宙規模になることで、派手です。
しかも、実の妹と巨乳らしき女の子が若旦那を取り合うという、男性の願望充足のラノベそのものです。
まあ、面白いのですがね。
2、3巻まで買ってはいますので、少しずつ楽しめたらと考えています。
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