いつか晴れるかな 大鹿村騒動記

延江浩さんの『いつか晴れるかな　大鹿村騒動記』を読みました。

新宿で生まれ育ち、都会化の波に故郷を失くした青年・雷音。
雷音は、アルバイト先のゲイバーオーナーの風祭に、彼の故郷の大鹿村へ連れて行かれる。
風祭は、村歌舞伎を続けるために、ゲイバーをやっていると言うのだ。

「大鹿村リニア中央新幹線計画」によって二分される村。
それを打開するために、村人たちを東京見物に連れて行く風祭。
和解はなされたが、官僚がどうにもならない。
村人たちは、どうこの問題を解決するのか？

映画の原案から生まれた、この小説。
現実はままなりませんが、日本の故郷が失われないよう、願ってやみません。