ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア氏の『輝くもの天より墜ち』を読みました。
昆虫より進化したダミエム人は、翼を持つ妖精のような種族である。
彼らは、ヒューマンから受けた悲惨な過去から、連邦によって保護されている。
しかし<殺された星>のもたらす壮麗な光を見物しようと観光客がやってきたことで、
とんでもない事件が持ち上がる。
ダミエムという星と人々の美しさ、天空のすばらしき景観。
どれをとっても申し分ないのに、なぜこのようなことが起きてしまったのか?
結末は、決して不幸なことばかりじゃありませんし、これをきっかけに未来が開ける人々も多いのですが、
犠牲になるものが大きすぎて、事件が解決したといっても単純に喜べない気分です。