三島浩司さんの『ルナ Ｏｒｐｈａｎ’ｓ Ｔｒｏｕｂｌｅ』を読みました。
前年の十一月末、北マリアナ諸島西一○○ｋｍ地点に隕石が落下した。
その隕石には、いわゆるタマゴ・・・例えばＤＮＡもしくはＲＮＡらしきものが含まれていた。
それが、あらゆる好条件によりタンパク質合成をも成功させ、生命体として海上に浮上したようだ。
日本にとっては悪いことにその物質が列島の周囲を取り囲み、高レベルの放射線を見舞い、
ウイルスを放ち国民に壊滅的な打撃を及ぼした。
実質的な「鎖国」状態の中、‘‘孤児’’となってしまった天間ルナ、有働仁は生き抜いていけるのか？
また、この海面物質を駆逐する方法はあるのか？
この本に登場する全ての人々の生きようというエネルギーに圧倒されました。
食糧不足、エネルギー枯渇、円の大暴落、自殺者の増加。
そんな中、私にも生き抜ける力があるのでしょうか？
また、大多数の人々を生かすためとはいえ、犠牲にしてもいいものなんてあるのでしょうか？
色々なことを考えさせられました。
とても面白かったです。
