オストメイトで山賊と海賊・・・銀座のコテコテ周旋屋のよもやま話

去年は100の山を愛し、今年は108の山に恋をする。
夏は太平洋の大波で泳ぎ続け、日本の自然を愛して66年。

式や入籍よりも、孫を産んでちょ

2019-06-21 10:50:38 | 地球と生きる

 

 関越を使って新潟や長野方面の山に出掛け、帰路の高速の渋滞を避けるために群馬と埼玉の県境あたりから下道におり、東北道まで走ることは多いが、今の時期はあの辺には小麦が一面に実っている。

 見渡すかぎりが小麦、そんな景色もある。

 うどんやパスタも地産地消、高崎にはよく山の帰りに寄ってるパスタ屋もあるくらいだ。

 登山口に向かう山道からは、蕎麦の花がよく見れる。

 ・・・蕎麦くらいしかね~べよ

 山間部では、蕎麦はそんな食物だった。

 銀座の、ミシュランで星をとってる蕎麦屋の店主には、よく言ってやってる。

 ・・・高い金払って偉そうに喰うもんじゃ~ね~ぞ、貧しい日本人の傍には、いつも蕎麦があった

 小麦はうどん・ラーメン・パスタ・・・蕎麦は蕎麦。

 あなたの傍が、良いとさ。

 

 銀座周辺の、木造2階建て、それぞれの階に小さなオフィスが並んでる、共同トイレに共同キッチン、築50年を超える賃貸が一気に埋まってしまってる。

 いま流行りのお洒落なシェア・オフィスなんかとは違って、それぞれ6畳以上の広さはある。

 銀座で何十年も会社を続け、70歳80歳になっても顧客で食べて行けるうちは、縮小してでも続けたい。

 みなさんおなじような事情でいらっしゃる。

 界隈には安くて美味い飲み屋や食い物屋が多いのも、決め手になってる。

 ほんとうに古いだけ、レトロな作りなのに、空いてた5部屋があっという間に決まってしまった。

 管理も募集も他の不動産屋が入らず、当社だけ、当社もおなじような古いだけの周旋屋。

 安いから、当社の利益も微々たるもんだが、それでも笑っている。

 企業経営者のひとつの余生の送りかたが、そこにはある。

 オモシロイね。

 ここ1~2年、ずっといろいろ考えていた中小の経営者たちが動き始めてる。

 どういうことか解る?

 20年くらい前と、おなじ光景。

 あの頃もこの建物は一気に満室になってた。

 周旋屋は、いつも現場で世の中社会をジッと見ている。

 

 この週末は、すでに同棲をはじめてる娘のひとりと彼と、一緒に飯を喰うことになってる。

 ・・・結婚式や入籍なんぞはどうでもエエから、とっとと孫を産めや! 俺が育ててやら~

 あちこちでおなじことを言ってるが、たくさん子供を皆たくましく育てて来たオヤジが言ってるセリフだから、みな本気にして聞いてやがる。

 海で遠泳から始めて、山にも連れて行く・・・星を眺めて野宿して、いろんな話を聞かせてやる。

 子供らにやってたことを、孫にもやってやる。

 俺の大事な責任のひとつだな。